英国人の友達が数人、フェイスブックにアップしてくれたエゲレス・ナウな写真を見ると、すんげぇ~雪!(驚)日本も雪が降ったらしいし、シアトルは雪は降ってないけど完全凍ってしまっているし、なんか、世界中が冷え切っているって感じよね!


そう言う時は“Hot”なものを食べて汗をかくほど温まりませう。


と ころで、Hotは、実は誤解を招きやすい単語なのです。理由は、温度や気温が“熱い”“暑い”と表現する時、英語ではHotを使いますが、味覚の“辛い” を表現する時も、同じくHotを使うからです。だから夫婦の会話でも、どっちのHotか前置きつきで使ったりします。(笑)


今日ご紹介の、エゲレス人の大好きなインディアンカレーの1つは、同じHotでも後者の方。そうです、辛い方のHotなカレーなのです。


チキン・ジャルフレージ

和・美・Savvy Cooking

ところで昨日また読者さんから質問メールを頂戴しました。私のブログを読み、有難いことに既にいくつかレシピをお試しいただいたそうです。(感謝)今後も私のレシピを試す上で、備えていれば即役立つ調味料を教えて欲しいと言う内容のメールでした。


う~~ん、正直、答えに窮します!(汗)


特定のキュイジーヌと言う条件付きなら即答できますが、私の場合、各国の料理を作るのが楽しみの1つ。それらにオールマイティーな調味料って言えば、それこそ塩とブラックペッパーくらいしか思いつきません。


このブログの読者さん大半は日本からご訪問くださる方々。だから私は、アメリカやイギリスでは周知の食材や調味料を料理い使う時でも、記事がやたら長くなっても、それがどういうものなのかを、誰でも理解できる様に詳細に説明するようにしています。


そしてそれらの食材や調味料が、日本で購入できるものであれば、売っている店やネットショップの情報を提供したり、手に入らないものについては、代替品を紹介したり、省いても構わないものはその旨ブログに書き添えるようにしています。


今後もこのやり方でブログを更新するつもりです。居住地が海外だろうが日本だろうが、誰にでも作ってもらえるようにレシピをご紹介したいと思っていますので、その都度ブログでご確認いただけたら幸いです。


ただ、塩、ブラックペッパーに加え、どこの国の料理を作るのにも、即準備が出来るように、スパイスだけは豊富に種類を取り揃えています。キッチンの引き出し2つに、こんな風と...

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こんな風に分け、たくさんの種類のスパイスの入った瓶が並んでおります。

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最近はレシピブログさんの姉妹サイト・スパイスブログ さんなどでも、一昔前には名前を聞いたこともなかった舶来もんのスパイスが、どんどん紹介されています。


今回の質問メールに敢えて回答させていただくなら、そうしたスパイス情報を参考に、思い立ったら即料理に取りかかれるスパイスを揃えられてはいかがでしょうか。私のレシピに限らず、色んな料理にチャレンジされる上で便利だと思います。


但し英国料理に関しては、以前似たような内容のご質問を受けた時に、別途記事にし、私の使っている調味料を紹介したことがあります。その時の記事には こちら からアクセスできます。ご参考にしてくださいまし。


また本日もブログを私用し、本題に入るまでに時間がかかりすぎてしまい申した。深謝!(滝汗)


今日ご紹介のカレーは、エゲレスにあるインディアンレストランの人気メニューの1つです。このカレーの特長は、肉にはスパイスで下味をつけ、トマトベースのカレーには、青唐辛子をふんだんに加え辛口に仕上げた点です。


うちは旦那も私もめっさ辛党ですが、違う性質の辛党。私がスパイスベースの辛口好みなら、旦那は唐辛子ベースの辛口好み。なもんで私にはジャルフレージはちょっと辛すぎるのですが、旦那は唐辛子を丸ごと食べながら、このカレーを楽しみます。(笑)


久々のおうちインディアン。私もその味を楽しみたいので、今回は私の耐えられる範囲の辛口(旦那に言わせるとマイルド!)に仕上げてみました。


<材料 3人分>

(スパイス)
クミンパウダー...小さじ2
コリアンダーパウダー...小さじ2
チリパウダー...小さじ1
ターメリック...小さじ1
ガラムマサラ...小さじ1

骨付き鶏肉、手羽元、ドラムスティック(鶏の後ろ脚膝から下の部分)など...計9本
バター...20g
にんにく、細かくみじん切り...2~3かけ
しょうが、細かくみじん切り...にんにく2かけ分相当の大きさ
セラーノ唐辛子、1本は種を抜き細かく刻む...3本
たまねぎ、細かくみじん切り...1個
カットトマト缶...1缶
チキンスープ、顆粒または固形をパッケージの分量通り湯に溶いたもの...300ml
ローレル...1葉
オリーブオイル...適宜
塩ブラックペッパー...適宜
フレッシュコリアンダー、ざくざくと刻む...1カップ程度

*セラーノ唐辛子は普通の青唐辛子より辛さがマイルド。普通の青唐辛子を使う場合は2本で十分です。1本は種を抜き細かく刻んでにんにく、しょうがと共に炒め、もう1本には爪楊枝で2箇所ほど穴を開け、丸ごと煮込めばよいと思います。但し、激辛党の方は、3本でも4本でも好きなだけ入れてちょ。(爆)

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<作り方>

1.ガラムマサラ以外のスパイスを合わせてよく混ぜ合わせる。鶏肉をバットなどに入れ、ミックスしたスパイスの内小さじ1と、ガラムマサラの1/3を加え、全体に万遍なくスパイスが行き渡るように手で揉みつける。冷蔵庫で30分程度休ませる。

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2.深めの鍋にバターを熱し、にんにく、しょうが、細かく刻んだ青唐辛子を加え、香りが立ち始めるまで1分程度炒める。

3.2にたまねぎとガラムマサラ以外のミックスしたスパイスの残りを全て加え、たまねぎがしんなりし、スパイスがしっとりペーストに近い状態になるまで、4、5分混ぜながら炒める。

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ガラムマサラは日本の味の素のインド版!(笑)
ってことで、料理の最後に旨味付けに加えることに致しました。


4.3にカットトマトとストックを加える。煮立って来たらローレルと、爪楊枝で2箇所ほど穴を開けた唐辛子を加え、火を弱めて蓋をし、30~40分煮る。

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5.4を煮ている間に鶏肉を焼く。蓋付きのフライパンにオリーブオイルをしっかり熱し鶏肉を並べる。蓋をし、7~8分蒸し焼きする。上下を返し、もう一方の面も同様にして5~6分焼く。一旦ペーパーに取り出し、余分な油を取り除く。

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私は煮込みすぎて骨が丸見えになった骨付き鶏肉が大嫌いなのです。
なのでしっかり“焼き”を入れ(笑)、煮込む時間を短くしています。
骨が丸見えになるのが気にならない方は、
さっと両面に焼き目をつけたらカレーに加え、
もう少し長い時間煮込んでもよいでしょう。

6.30~40分煮た4に塩、ブラックペッパーを加え味を調えて、鶏肉を加え、蓋をせずに20分程度、カレーの量が減ってとろみが増すまで煮詰める。最後にガラムマサラの残りを加え、カレーに旨味をつける。

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7.皿に盛り、刻んだコリアンダーをたっぷりガーニッシュしたら出来上がり。


アメリカのインディアンレストランで、相対的にマズイ!半端なく、超マズイ!(爆)


なもんで、年末エゲレスに帰国する前に、美味しいカレーを食べようねって旦那と計画していたのです。でも、時間がなくて1回も食べれなかった。本当残念!


昨日はその分も含め、時間と手間がかかっても、おうちインディアンをおうちとは思えないほど、本格的に準備したかったのです。


そこでご飯とナンの両方でカレーをいただくことにしました。ご飯はこちらのピラウライスです。ピラウという名前からも想像できるように、インド風のピラフのことです。

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いつもは日本のお米を使うのですが、昨日は芳香な香りのするインドの長粒米・バズマティ米で本格的に作りました。シナモンやローレル、カルダモンもご飯といっしょに炒めてから炊飯器で炊きました。

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ピラウライスのレシピはこちら から...
バズマティを使う時は、水の量は米の約1.6倍です。
昨日は日本の米カップで2合のお米を600mlのスープで炊飯。

そしてナンはもちろん、私自慢の究極のナン です。今回はドライイーストの量を小さじ1に減らし、その分、小さじ1のビタミンCを加えて生地を捏ねてみました。昼の内に焼いておいてオーブンで温め直し、溶かしバターを塗りました。

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そして最後はきゅうりとヨーグルトのサラダ。っつうか、辛口のカレーの味をマイルドにする薬味的存在のライタ です。今回は作り方を変え、きゅうりの半分は刻み、もう半分は摩り下ろしてヨーグルトと合わせてみました。

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食卓にカレーやご飯、パンや薬味が準備できました。ナマステェ~...ナマステェ~...(← なんやねん、それ!爆)

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ところでカレーを盛り付けているこの器、先週ワールドマーケットと言う、なんでも手ごろな価格で買える萬屋で買ったもので、今私のお気に入りキッチングッズの1つです。

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デパートで買ったら結構高いのが、この萬屋では器は14ドルちょいで、シェイフイングと呼ぶウォーマーは4ドル弱。シェイフィングにナイトライト(ろうそく)を入れて火をつけたら、食べ終わるまでお料理が冷めずに美味しくいただけます。


もう1個買ってもええかしらん?って旦那にお伺いを立てたら、使わなくなったものを何か1つ捨てるなら買ってもええと言われました。あぁ...そう指摘されても当然!キッチンには衝動買いしたおもちゃキッチン用品がゴロゴロしていてスペースがない!(滝汗)


お皿に各料理を少しずつ取り、ワンプレートでいただきました。一人ぶんずつ盛り付けるより、こうして取り分けて食べる方が、おうちインディアンがさらに本格的な雰囲気で味わえます。

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カレーは私の感想では程よい辛さですんごく美味しかった!でも旦那に言わせると、辛さが足りないって。チキン・カレーとしてなら最高に美味しいけれど、チキン・ジャルフレージと呼ぶには、お粗末過ぎる味だってさぁ。(苦笑)


でも、他のお料理は文句なしに合格点をもらいましたよん!


特にナン!ビタミンCを加えることで、さらにもっちり度が増し、伸びのよいナンに焼きあがりました。正直、インドででも、こんな美味しいナンは2、3回しか食べれませんでした。


タンドールのない家庭で焼くナンでは、これ以上のものは焼けん!と、旦那も大絶賛。究極のナンはとうとう“至高のナン”と名を変え、頂点に到達してしもうたがなぁ...。(笑)


ただね、ここ最近の私のブログを読み、ビタミンCを買って来てパンを焼こうと思っておられる方がいたら、1つだけ忠告しておきたいことがあります!


この前白い食パンをビタミンC入りで焼きましたやん。あれね、2日、3日と経つに従って、色がだんだん黄ばんできたんです。


私はもっとも無漂白の粉を使っていますが、これまで日にちと共にパンが黄ばんだってことはなかったので、恐らくビタミンCの影響ではないかと思うんですよね。白いパンをいつまでも白く食べたい方には、ビタミンCは向かないかも...。


バズマティ米の香りって、私はあんまり好きじゃないのだけど、スパイスと共に炊くピラウライスは、やっぱ日本の米じゃだめ。本格的で本当美味しかった!特にライタをかけて食べると、美味しさが更に増しました。