イーストとの相性が悪くて絶対にパンが焼けなかった私。その私がホームベーカリーのおかげでパンが作れるようになりました。嬉しくていろんなパン作りに挑戦し、殆どどれもみな大成功の結果を得ました。でも...


たった1つだけ、いっくらホームベーカリーの力を借りて作っても、絶対に上手く焼けないパンがありました。そのパンって、何ですかって?それは、ナンです。(すんましぇん、つまらんしゃれで...汗)


でも、とうとうやりました!素人がタンドールもない家庭で作るナンで、これ以上のものは絶対に作れないと言う自信のあるナンを作りました。


ホームベーカリーで作る究極のナン
 

クッキングリッシュの会


色々調べて見ると、レストランではどうやらイーストではなくベーキングパウダーを使ってナンを作っているようです。でも私としては、自慢のパナソニックのホームベーカリーを使って作るなら、やっぱイーストを発酵させて作ってみたかったのです。


それでレシピにいろいろ工夫を施しましたが、一向に満足する結果が得られなかった。正直、もうギヴアップで、今後ナンは、適当に美味しいスーパーに売っている市販のもので妥協することに決めていました。


ベーキングパウダーを使うかイーストを使うか、そんなこと以前に、タンドールがないってことが自宅では美味しいナンが作れない一番の理由なんです。


ところで、昨日の我が家の晩御飯はインディアンでした。ほうれん草のカレー・サーグ に、ラムチョップを加えたものを作りました。

 

 

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ところが、カレーを作ったら、もうナンは作りませんと決めていたくせして、懲りもせず、またまたレシピに手を加えてナンを作ってしまったのです。昨日オーブンで焼いたナンがこれです。

 

 

 

 

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もっちりしているんです。美味しいんです。でも、あのふかふかのレストランで食べるナンの足元にも及びません。


そうしたらまた一旦ギヴアップしたナン作りに熱が入ってしまい、どうやったらレストランのナンに近いものが自宅で作れるか、時差ぼけで眠いのに夕べは夜中12時まで色々調べてしまいました。


そして今朝、夕べ学んだことを生かし、これまでのレシピの材料、粉と水分の割合、形成の仕方、焼き方などをすっかり変えて、これで本当に最後の最後の挑戦にするつもりでナンを作ったのです。


<材料 5枚分>

(生地)
卵黄...1個
ヨーグルト...作り方1を参照
牛乳...作り方1を参照
強力粉...200g
薄力粉...30g
ホームベーカリー用イースト...小さじ1
重曹...小さじ1/4
塩...小さじ1/2
蜂蜜...小さじ1
サラダオイル...小さじ2

(その他)
打ち粉用強力粉...適宜
サラダ油...適宜


<作り方>

1.計量カップ(ホームベーカリー用の詳細なもの)に軽く溶いた卵黄を入れ量をチェック。そこにヨーグルトと牛乳を加えて合計180mlにする。ヨーグルトと牛乳の割合は1:1。(例えば卵黄が20mlとすると、ヨーグルト80ml、牛乳80ml)

2.ホームベーカリーの容器に1とその他の生地の材料を、説明書の指示通りの順番で投入し生地コースを選択。(普通のドライイーストであれば、小さじ1.5~1.75程度で良いと思います。)

3.2のコースが終了したら、打ち粉をした台の上に生地を取り出しパンチダウン。

 

 

 

 

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4.3を5等分しそれぞれ丸め、濡れ布巾をかぶせベンチタイム。

 

 

 

 

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5.4の生地を麺棒で延ばしたり、手で押さえたりせず、指で伸ばすようにしてナン独自のティアードロップの形に形成する。濡れぶきんをかぶせておき、フライパンを中火にかけ温める。

 

 

 

 

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6.フライパンが熱くなったら5を1枚ずつ焼く。この時フライパンには油を引かず、その代わりに2~3滴のサラダ油をこすりつけた手のひらで、ナン全体を軽くパッティングしてからフライパンの上に載せる。(押さえつけないように要注意!)

 

 

 

 

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アルミホイルを軽くフライパンにかぶせる。

 

 

 

 

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7.2、3分してナンの表面にブクブクと大きな気泡が出来てきたら、フライ返しで返し、再びホイルかぶせもう一方の面を1~2分焼く。

 

 

 

 

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究極のナンを作る1つ目のコツは卵黄です。卵の力を借りないとしっとりしたナンは焼けないと言う結論に達しましたが、もちもち感だけじゃなく、レストランのナンの様なふかふか感が何よりの私の課題だったので、卵白を使うのはよしました。


2つ目は、失敗作とは言え、昨日ヨーグルトと、水の代わりに牛乳を1:1の割合で加えて焼いたら、これまでとは違うもちもち感があったので、その割合を究極のナンのレシピにも採用。


3つ目は旦那のおかげ。ナンを作る私を見て、インド人はナンの生地を麺棒や手のひらで押さえつけたりせず、指で伸ばすようにして形成するんだと忠告してくれたのです。なるほどと納得したので、麺棒や手のひらで空気を抜いてしまわないよう指だけで形成しました。


4つ目はぶりさんが教えてくれたYouTubeのインド人のおばちゃん を見習ったことです。おばちゃんは生地がべたつくと粉じゃなくサラダ油を手につけています。焼く寸前にも、おばちゃんは手にオイルを塗っているんです。


そして最後は直火。オーブンではやっぱりタンドールと同じ焼き加減にするのは無理だと思います。タンドールの中はフライパンと違い、焼いている面だけじゃなく全体に熱が行き渡るようになったオーブンだから、ホイルで軽く蓋をし熱を全体に行き渡るようにしました。


あーた、このナンを究極と呼ばずして、どのナンを究極と呼びまふ?私の撮った下手っくそな写真で、そのもちもち、ふかふか感がお伝えできないのが本当、残念です!

 

 

 

 

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子供の頃からこれだけ勉強熱心だったら、どんだけ立派な人間に成長していただろうと思うほど、究極のナンを作るのにお勉強いたしました。


今晩はもう晩飯を作りません。夕べ勉強し過ぎて疲れたから。何の勉強?って分かった質問をして、ナンの勉強などとしょーもないしゃれを私に言わせないでね!(爆)

 

 

 

 

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(追加の写真)今、夕べの残りのサーグを、
オーブンで温め直しバターを塗ったナンと一緒に食べ終わったところ。
やっぱりふわふわ、もちもちで究極という名にふさわしいナンでした!


昨日サーグを作りすぎて残っているので、究極のナンを温め直し、それと共にいただくことに致します。

 

 

 

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