私、お料理は好きだけど、それが毎晩ってなると、だんだんアイデアも尽きてくるし、けったるくもあり、次第にスランプに陥ってしまうことがあります。


でも、先週みたいに、アイデアはあっても、材料を買いに行く時間も作る時間もない状況下では、早く一段落ついて美味しいものが作りたくてうずうずしてしまいました。


多忙を極めた1週間が終わり、昨日はゆっくりお料理に時間を費やすことが出来ました。ワクワクしながら何を作ろうかなって朝から考えていたら、こんな料理が思い浮かび、久々に作ってみることにしました。


チキンコルドンブルー

和・美・Savvy Cooking

鶏の胸肉ってパサッとしていて美味しくないでしょう。そのパサッとした部位の肉を、ジューシーで濃厚になるよう工夫して揚げたチキンカツが、このコルドンブルーです。


ちなみに日本では胸肉の方が安いみたいだけど、海外ではももよりも胸肉の方が高い。鶏の皮とかもも肉は外人さんは食べたがりません。


皮やももは脂肪が多いので、スリムラインな胸肉が外人さん達はお好み。けど、鶏の皮やもも肉の脂肪を心配する前に、甘いもん食うなやっ!って言いたい気が私はするけど...(爆)


調理中にハム(豚)の脂肪がドライな胸肉に染みこみ、チーズは溶けて肉汁と相俟って出来上がったカツレツのソースとなります。


バターを包んで揚げたチキンキエブも美味しいけれど、このとろ~~りチーズがとろけだすコルドンブルーも、甲乙つけがたいほど美味しい!


以前、まだ日本に住んでいた頃にこのお料理はブログで紹介したことがあります。ただ、こちらアメリカでは、日本で作るのと同じ作り方では作れません。理由は...


胸肉の大きさが半端じゃなくデカイ!


胸肉1枚が300gくらいあります。大きさは日本の鶏の胸肉とそんなに変らないんだけど分厚さは3倍は優にある!


その不自然な分厚い鶏胸肉は、オーガニックの表示のあるチキンでも大概そうで、それ見るたび私は、子供はオーガニックで育てられたかもだけど、かあちゃんやばあちゃん鶏は、ホルモンや抗生物質を含む飼料で育てられたに違いないと疑ってしまうのです。


日本の鶏胸肉なら以前の記事 の通り、2つに分けてそれぞれポケットを作り、ハムとチーズをその中に詰め込んで揚げれば良いんですが、雨鶏でそれと同じようにしたら、身が分厚すぎてとんでもないデカイもんが出来てしまう。(爆)


ってことで、昨日はチキンキエブ の要領でこのコルドンブルーを作ってみました。


先ずは300gほどの胸肉を2枚におろし、それぞれラップに挟んでミートテンダライザー(肉用ハンマー)で6、7mmの薄さになるまで“しばきまくり”ました。(笑)

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私にしばかれまくって薄くなった鶏の胸肉に、ハムとチーズを重ね、左右の肉を内側に折込み、クルクルっと巻き包みます。

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中からチーズが溶け出してこないように、危なっかしい箇所は爪楊枝で止め...

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シーズニングした小麦粉をまぶし、牛乳大さじ1を加えた溶き卵(1個分)に潜らせ、パン粉をつけます。そしてアルミフォイルで包んで冷蔵庫で30~40分冷やしてから、揚げる前にもう一度溶き卵に潜らせパン粉をつけて衣を2重にします。

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たっぷりの油で揚げても良いけれど、私は油の処分に困るので、この手の料理は必ず分厚く引いた油で揚げ焼きにします。全面に満遍なく焼き目がつくように、途中トングでクルクルまわしながらじっくり揚げます。

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昨日はこのコルドンブルーのつけ合わせ野菜に、例の旦那がコストコで買ってきた、1袋に5株くらい入ってて食べきるのに苦労中のセロリを付け合せることにしました。


パイレックスなどの耐熱蓋付き容器に4~5cmに切ったセロリを並べ、そこにチキンでもコンソメでもストックを注ぎ入れ、パセリのみじん切りを散らして塩こしょうし、バターを載せ蓋をして、オーブンでブレイズ(蒸し焼き)にしたものです。

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昨日はにんにくを加えなかったけれど、1かけ分くらいの薄切りを加えても美味しいです。


このブレイズドセロリ は義母に教えてもらったとっても美味しいサイドディッシュ。


初めて旦那の実家に遊びに行った時義母は、可愛い息子が年上のジャップを連れてきて、内心、面白くなかったと思うのに、ローストチキンを焼いてくれました。その時のサイドディッシュの1つが、このセロリの蒸し焼き。


セロリってあんまり好きじゃなかったけど、その時いっぺんに大好きになってしまったほど、兎に角美味しい付け合せ野菜でした。セロリが嫌いな大人も子供も、これなら絶対に食べれるんじゃないかって思うほど、癖がないのにスープがめちゃ旨い一品!


中華鶏ガラスープの素を使い、薄口醤油なんかヒント的にちーと落として蒸し焼きしたら、ご飯のおかずにもなると思います。ハートフォードさん、オーブンを使わずコンロで作るなら、火を極力小さくして1時間くらいじっくり蒸し煮しておくれやす。得意げ


さて、お料理が全部出来ました。まずはコルドンブルーを切ってみませう。ほら、出てきました、出てきましたチーズがとろ~~~りと。これがもうたまらなく美味しょおます!

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セロリもこの通りとろっとろに蒸し焼きされてオーブンから出てまいりました。このお汁をご飯にかけて食いたい!3杯は確実に食べれっつう旨さ。

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昨日はもう一品、スパゲッティサラダを作って付け合せました。

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これは子供の頃、かあちゃんが弁当のおかずによく作って入れてくれたものの1つ。新婚時代、昔を思い出しながら旦那に作って上げたら、えらく気に入ってくれて、以降旦那の大好きなジャポニカ発想のサラダの1つ。


昨日初めてスーパーでオーガニックのフランクフルトを目にしました。雨のソーセージの殆どがコーンシロップ(フルクトース=果糖)を含んでいて、その表示を見ただけで私は一気に買う気が失せるのですが、オーガニックはその心配ないから嬉しい!


そのオーガニックのフランクフルトを焼いて、塩で軽くもんだきゅうり、たまねぎと共に、茹でたスパゲッティに加えマスタードマヨネーズ、塩、ブラックペッパーで和えたものです。


そう言えば私の元彼って人は、パスタ系のサラダは一切食べなかったし、日本のカレーは不味いというし、お好み焼きを食べさせたら5分後に下痢したし(滝汗)、缶詰のツナには見向きもしてくれない、本当、食い物にファッシーな人でした。


ほんなもんで、私はずいぶん自分の食べたいものを我慢していました。今思えば、よおもまぁ、8年間も我慢できたもんです。(驚)今だったら、“食いたくなきゃぁ食うな!”って怒鳴るだろうに、私もうぶやったんやねぇ~。


それに比べ旦那は、意見が食い違って喧嘩することはしょっちゅうでも、食い物に関しては好みが全く同じだから助かる。そして何よりも、毎日晩ご飯を作って上げたら、心から感謝してくれるのも嬉しい!ドキドキ