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この記事は、2010年2月13日更新の、ついにバンクーバーオリンピックが開催! 最も注目はフィギュアスケート女子シングル! の関連記事となります。
さて、昨日開催されたフィギュアスケート男子シングルのフリースケーティング(以下、フリー)で、日本人選手の高橋大輔選手が3位で銅メダルを獲得と、日本のフィギュア男子史上初の快挙を達成しました!
高橋選手のフリーの演技で、成功率50%といわれていた最初の4回転ジャンプはやはり失敗。
けれど、その後のジャンプや持ち前の演技力で点数を上げ、見事3位で銅メダルを獲得となりました。
これは、やはりショートプログラムの成績が3位と、メダルを狙うにあたり好位置につけたことが、高橋選手に銅メダルをもたらしたといえるでしょうね。
さらには、日テレにおけるバンクーバーの現地でリポートしている荒川静香さんによりますと、途中で靴ひもが切れるハプニングがあったものの、最後まで滑り切り7位となった織田信成選手に、日本選手3人の中で唯一4回転ジャンプを成功させた、8位の小塚崇彦選手と、日本人の3選手が10位内に入賞したことについても、同じく日本のフィギュア男子史上初の快挙であったとのこと。
つまりは、今回のバンクーバーオリンピックで、日本のフィギュア男子は2つの史上初の快挙を成し遂げたことになります!
実は、記事では触れていませんでしたが、バンクーバーで最も注目のフィギュアスケート女子シングルの次に、フィギュアスケート男子シングルの競技には注目していました。
それだけに、3選手が大健闘したことはうれしかったですね~。
また、新聞の号外も発行されるなど、高橋大輔選手が銅メダルを獲得したことで、今後、下のリンクでご紹介のDVDを含め、高橋選手にちなんだ商品が話題になることは間違いないでしょう。
◆開催間近! 浅田真央選手VSキム・ヨナ選手のフィギュアスケート音楽をYouTubeの動画でご紹介
さあ、フィギュアスケート男子の日本人選手の活躍に続けとばかりに、いよいよ2月24日からフィギュアスケート女子シングルの競技が開催間近となりました!
数日前から現地入りしていた安藤美姫選手に、昨日は鈴木明子選手が。
そしてこの記事を更新した日は、ついに浅田真央選手もバンクーバーに向かって出発したことがわかりました!
そこで、フィギュアスケート女子の競技が始まる前に、金メダルの争いはこの2人かもしれない、日本代表の浅田真央選手と韓国代表のキム・ヨナ選手が、ここ最近のフィギュアスケートの大会でよく使用されている音楽。
特に私としては、2人の選手にぜひフリーではこの曲で滑ってほしいという願いを込めた2曲をYouTubeからの動画でご紹介いたします。
◆最近の浅田選手のフリーの曲といえばこれ! ハチャトリアン「仮面舞踏会」
フィギュアスケートで使用される音楽のうち、ショートプログラムの競技にふさわしい緩急(テンポ)のある曲は選手の技術力を際立たせ、フリーでは、美しい緩やかな旋律は選手の表現力を引き出し、芸術性の評価を高めるとのこと。
また、フリーの演技での音楽にはテンポとドラマ性が求められますので、1つの曲だけでなく複数の曲を組み合わせた音楽もあるそうです。
そんなフィギュアスケートで使用される音楽の中で、最近の浅田選手のフリースケーティングの曲といえばこれ! といえるのが、ハチャトリアンの「仮面舞踏会」です。
仮面舞踏会というと、みなさんの中には、1985年12月発売の少年隊が歌う1枚目のシングル「仮面舞踏会」の曲が思い浮かぶ方が多いかもしれませんが、ここではフィギュアスケートの音楽としての仮面舞踏会なので、どうかそれは頭の中で払拭してくださいね(笑)。
その仮面舞踏会は、旧ソビエト連邦時代のグルジア出身のアルメニア人音楽家、アラム・ハチャトゥリアン(以下、ハチャトリアン)の作曲によるもので、ミハイル・レールモントフの戯曲「仮面舞踏会」を題材にした音楽作品。
当初は全14曲からなる劇音楽として作曲されましたが、1944年にハチャトリアンは「仮面舞踏会」のうち、
♪ワルツ
♪ノクターン
♪マズルカ
♪ロマンス
♪ギャロップ
の5曲を選び、二管編成の管弦楽のための「組曲」に再編成したそうです。
戯曲であることから、以下のように登場人物も設定されています。
アルベーニン:主人公で、凄腕の賭博師
ニーナ:アルベーニンの妻で、仮面舞踏会の会場で腕輪を紛失してしまう。
公爵:賭博で負けているところをアルベーニンに救ってもらう。
男爵未亡人:公爵とニーナの友人。ニーナが仮面舞踏会で紛失した腕輪を見つけ公爵に渡す。
男:賭博でアルベーニンに負け破産。アルベーニンに復讐したいと思っている。
組曲「仮面舞踏会」の中でも、「ワルツ」は、アルベーニンの妻のニーナが夫からの毒入りアイスクリームを食べた最後の仮面舞踏会の時の舞曲であり、ニーナが夫が毒を盛ったことを知らずに、帰宅後も仮面舞踏会の余韻に浸り回想する場面のために作曲されたということでした。
では、下のYouTubeのプレーヤーから、私が選んだ組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」の曲を、ユーザーさんのセンスある画像とともに試聴してみてくださいね。
ハチャトゥリアン 組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」 4分9秒
最初、仮面舞踏会のワルツと聞いて、社交ダンスのような服装で、仮面をつけた男女が優雅にワルツを踊るような曲をイメージしていました。
でも、曲としては悲劇だったんですね。
そういう曲であるという内容を知ると、聴いていて緊張感のようなものを感じます。
真央ちゃんって、こういった仮面舞踏会のワルツの曲の内容を知ったうえで演技のプログラムを構成していたんですね…。
でも、小気味良いワルツには、聴いていて心地よさのようなものがありました。
そしてこの曲は、フィギュアスケートのフリーで真央ちゃんが、トリプルアクセスを含めた演技をノーミスで滑ることで生きてくるようにも思えます。
ぜひバンクーバーのフリーの曲では、ハチャトリアンの仮面舞踏会のワルツを使用していただいて、トリプルアクセルを含めたジャンプが成功し、素晴らしい滑りで金メダルを獲得してほしいですね。
◆最近のキム・ヨナ選手のフリーの曲といえばこれかも? 交響組曲「シェヘラザード」 第1楽章 海とシンドバッドの船
そして、キム・ヨナ選手なんですが、最近のキム・ヨナ選手で、フリーの曲といえばこれかも? ということで選んだのは、交響組曲「シェヘラザード」の第1楽章で、海とシンドバッドの船です。
1988年に完成されたという、ロシアの作曲家でニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー=コルサコフ作曲の交響組曲で、千夜一夜物語(アラビア語でまとめられた説話物語集で、日本語では千一夜物語、アラビアンナイトとも呼ばれている)の語り手、シャハラザード(以下、シェヘラザード)の物語をテーマとしています。
★チョコっと一言!
千夜一夜物語は、あの故・手塚治虫氏と虫プロダクションが挑んだ「世界初の大人のためのアニメーション」の第1弾として、現代的な解釈と、実写との合成等の最新技術を駆使して映像化され、1969年に劇場公開されたこともありました。
そのかつてない斬新なスタイルは「アニメラマ」と名付けられ、1970年には第2弾として「クレオパトラ」に、1973年には第3弾の「哀しみのベラドンナ」と、「大人のためのアニメーション」の3部作として劇場公開されたそうです。
下のリンクのように、「千夜一夜物語」「クレオパトラ」「哀しみのベラドンナ」の3作品のDVD-BOXも発売されています。
【送料無料選択可!】虫プロ・アニメラマ DVD-BOX 千夜一夜物語/クレオパトラ/哀しみのベラドンナ
その主な内容は、妻の不貞を見て女性不信となったシャフリヤール王が、国の若い女性と一夜を過ごしては殺していたのを止めさせるため、大臣の娘シェヘラザードが、自ら王の元に嫁ぐことに。
そして王妃となったシェヘラザードは、千夜に渡って毎夜シャフリヤール王に話をしては気を紛らわさせ、終に殺すのを止めさせたという物語なのだそうです。
交響組曲「シェヘラザード」は、
第1楽章 海とシンドバッドの船
第2楽章 カランダール王子の物語
第3楽章 若い王子と王女
第4楽章 バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲
の全4楽章で、演奏時間は45分にもおよぶ曲であるとのこと。
キム・ヨナ選手が使用していた曲は、その第1楽章の海とシンドバッドの船になります。
では、こちらも下のYouTubeからのプレーヤーで、私なりに選んだ交響組曲「シェヘラザード」の第1楽章で、海とシンドバッドの船を、ユーザーさんのセンスある画像とともに試聴してみてくださいね。
交響組曲「シェヘラザード」 第1楽章 海とシンドバッドの船 9分33秒
序奏からの、大音響でシャハリヤール王のテーマの後の、ハープの伴奏に乗せてのバイオリンによるソロがとても美しく感じる曲ですね。
このバイオリンのソロはシェヘラザードのテーマを示しているのだそうです。
そして、第1楽章の全体を通して聴いていると、まるで、大きく帆をはった船が大海原を航海していく様子が目に浮かぶようでした。
今回YouTubeからのプレーヤーでご紹介の2曲は、浅田選手、キム・ヨナ選手ともに、必ずしもバンクーバーオリンピックのフィギュアスケート女子のフリーで使用されるとは限りません。
でも、たとえフリーの音楽が違ったとしても、浅田選手、キム・ヨナ選手は特に金メダルの期待が高いので、競技の本番では、ショートプログラム、フリーともに、ライバルとしてメダルを争う対決にふさわしい素晴らしい滑りを見せてほしいと思います。
あっ、忘れてはならない、トリノオリンピックの雪辱戦となる安藤美姫選手と、5種類のジャンプが跳べるという鈴木明子選手の活躍もぜひ期待したいですね!
下のリンクは、2006年のトリノオリンピックから今年2010年のバンクーバーオリンピックまでを中心に、使用曲と注目曲をベストセレクト!
プロフィギュアスケーターの八木沼純子さんの解説付きの、全15曲のCD。
【送料無料選択可!】フィギュア・スケート・ベスト・アルバム ~ロード to バンクーバー~ リンクを彩るクラシックの名曲たち/
そしてこちらは、2010年オリンピック・イヤーに向けてリリースされたフィギュアスケートの集大成で、フィギュアスケートミュージックセレクションシリーズの第3弾として発売。
浅田真央選手、安藤美姫選手、高橋大輔選手、織田信成選手、小塚崇彦選手等の、バンクーバーオリンピックにも出場の日本選手や、キム・ヨナ選手他人気外国選手が、2009年10月~2010年3月のシーズンの演技で使用する曲を多く収録した、こちらは、1992年に開催のアルベールビルオリンピックで、フィギュアスケート女子の銀メダリストである伊藤みどりさんの解説付きの、全29曲を収録した2枚組のCDとなっています。
【送料無料選択可!】フィギュアスケートミュージックセレクション 2010 / クラシックオムニバス
もちろんどちらのCDも、今回の記事の動画でご紹介のハチャトリアン「仮面舞踏会」より「ワルツ」と、交響組曲「シェヘラザード」で、第1楽章の海とシンドバッドの船の2曲が収録されていますからね。
今回の記事と動画はいかがでしたか?
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