「敬語を使うのは,どんなときか 」という問いに対して
― 「年上の人と話すとき」「目上の人と話すとき」を8割以上の人が選択 ―
「平成23年度「国語に関する世論調査」で、「敬語を使うのは,どんなときか」と文化庁は尋ねています。
●「年上の人と話すとき」(83.3%),「目上の人と話すとき」(81.9%)が8割を超えています。
続いて,「知らない人 (同年輩又は年齢が上と思われる人)と話すとき」(79.3%)「尊敬する人と話しているとき」(64.7%)の順 となった。
「敬語を使うのは,どんなときか 」
<平成23年度「国語に関する世論調査」から>
【平成23年度】【平成17年度】
・年上の人と話すとき・・・・・・・・・・・・83.3% 82.7%
・目上の人と話すとき・・・・・・・・・・・・81.9% 76.4%
・知らない人(同年輩又は年齢が上と思われる人)
と話すとき・・・・・・・・・・・・79.3% 67.2%
・尊敬する人と話しているとき・・・・・・・・64.7% 64.8%
・相手のことを立てたいとき・・・・・・・・・39.1% 45.8%
・人間関係を円滑にしたいとき・・・・・・・・38.5% 38.8%
・知らない人(明らかに年齢が下と思われる人)
と話すとき・・・・・・・・・・・・36.2% 32.3%
・意識的に改まった感じを出したいとき・・・・33.5% 40.4%
・ものを頼みたいとき・・・・・・・・・・・・33.1% 33.1%
・有利に話を進めたいとき・・・・・・・・・・10.5% 21.7%
・上品さを表したいとき・・・・・・・・・・・10.3% 12.7%
「知らない人と話すとき」に敬語を使う人のポイントが大幅に増えています。
年齢が上だと思われる人だけでなく、明らかに年齢が下だと思われる人に対しても敬語を使う人が増えていることが分かります。
年齢が上だから偉い、下だから軽いというのではなく、まず初対面ということで
一定の距離を保とうとするのでしょう。
また年下の人でも同じように尊重する、ということだと思います。
また、「意識的に改まった感じを出したい」「相手のことを立てたい」という
やや形式的と思える使い方をする人は減っています。
「有利に話を進めたい」「上品さを出したい」というよな
戦略や見られ方を工夫して得をするための使い方は減少しています。
本当に敬意を表すための敬語。
敬語本来の敬語。
そんなふうに意識して使う人が増えているのでしょう。
素敵なことですね。
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