「敬語を使うことに関して,どのような考えを持っているか」という問いに対して
―― 「使いたい(計)」の割合は,「社会生活を営む上で」95.0%,「個人的な考えとして」87.8% と高い―
「平成23年度「国語に関する世論調査」において、「敬語を使うことに関して,どのような考えを持っているか」と文化庁は尋ねています。
●「使いたい(計)」は(1)社会生活を営む上で95.0%、
また,(2)自分自身の個人的な考えとしてで 87.8%
ともに高い割合です。
過去においても高いポイントを示していた平成17年度の結果から、さらに3ポイントずつ高い結果です。
社会生活を営む上での敬語の重要度が増していると考えている人だけでなく、個人的にも使いたいと考えている人が増えているのですね。
ルールや常識として認識している以上に、敬語を使う大切さや心地よさを理解する人が増えているのかもしれません。「相手を尊重し、自分も尊重される」それが、敬語を使ったうえでもたらされる状況だと思いますので、使いたい人が増えているのはなんだかうれしいですね。
「敬語を使うことに関して,どのような考えを持っているか」
<平成23年度「国語に関する世論調査」から>
【平成23年度】【平成17年度】
■社会生活を営む上で
使いたい(計)・・・・・・・・・・・・・ 95.0% 92.5%
必要だから使いたい ・・・・・・・・72.9% 72.1%
使わざるを得ないので使いたい・・・ 22.1% 20.4 %
使いたくない(計)・・・・・・・・・・・4.5 % 6.2%
できる限り使いたくない・・・・・・3.9% 5.3%
全く使いたくない・・・・・・・・・0.7% 0.9%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・0.5 % 1.3%
■自分自身の個人的な考えとして
使いたい(計) ・・・・・・・・・・・・ 87.8% 84.4%
必要だから使いたい ・・・・・・・・58.1% 58.9%
使わざるを得ないので使いたい・・・ 29.7% 25.5%
使いたくない(計)・・・・・・・・・・・ 10.1% 12.2%
できる限り使いたくない・・・・・・ 1.4% 1.8%
全く使いたくない・・・・・・・・・ 0.8% 1.6%
データには「社会生活を営む上で」としかありませんが、私自身周囲にそういう方が多いと感じるのです。
情報発信というだけでなく、自分の発した言葉がどのように相手の感情に影響を与えるかと考えることは、コミュニケーション力のUPにもつながりますね。
「敬語を使うことはよそよそしい」と感じる人はずいぶん減っているのではと思うのですが、そうしたデータはないので分かりません。次回の調査でぜひ、設問に加えてほしいところです。
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