情報交換手段の多様化が,日常生活にどのような影響を与えているか
<平成23年度「国語に関する世論調査」から>
【平成23年度】【平成13年度】
・漢字を正確に書く力が衰えた……………………………………66.5% 41.3%
・手紙やはがきは余り利用しないようになった…………………57.2% 41.6%
・手で字を書くことが面倒くさく感じるようになった…………42.0% 31.9%
・口頭で言えば済むことでも,メールを使うようになった…… 29.5% 17.2%
・携帯メールの着信が気になって度々確認するようになった…22.2% 16.5%
・直接人と会って話すことが面倒くさく感じるようになった…18.6% 11.3%
・大した用もないのに携帯電話を掛けるようになった…………18.1% 17.3%
・電車の中など公共の場所でも,
自分だけの世界を作れるようになった…………………………16.6% 6.7%
・友人と常に携帯電話で連絡を取り合わないでは
いられないようになった…………………………………………7.9% 7.5%
・メールだと悪筆であることも関係ないので,
まめに発信するようになった……………………………………7.9% 6.7%
・漢字を多く使うようになった……………………………………4.3% 4.3%
・特に思い当たることはない………………………………………7.7% 21.4%
「漢字を正確に書く力が衰えた」「手紙やはがきは余り利用しないようになった」などアナログな力が衰えたり、手間を惜しんだりする傾向が出てきているようです。
また、新たな情報手段の発達が「電車の中など公共の場所でも,自分だけの世界を作れるようになった」など閉鎖性を高めているように思えます。
とはいえ、「友人と常に携帯電話で連絡を取り合わないではいられないようになった」「大した用もないのに携帯電話を掛けるようになった」などは大きく変化していません。
このあたりは、他人への気遣いを見せる人が増えていることも手伝っているでしょう。
情報手段が発達しても、手の温かみを感じさせるような手段をなくしたくはありませんね。
この秋、長く連絡をとっていない方へ、少し手紙でも書いてみるのもいいかもしれません。
フェイスブックがあるから大丈夫?
いえいえ、きっとまた別の感慨があると思うのです。
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