初めて会った人と話をするとき<平成23年度「国語に関する世論 | ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

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「初めて会った人と話をすることについて,どのように感じるか 」という問いに対して
「苦手である(計)」は5割台半ばで、4割強の「得意である(計)」を上回る ―
という結果。

数字の比率から言えば、初めての人とのコミュニケーションを苦手と感じる人のほうが多い。
これは、とても日本人らしい結果であると思います。

自分を前面に押し出さず、どちらかといえば協調性を重んじる国民性。
初めての人とのやりとりを「苦手」と感じることは、それだけ「相手に対してどう配慮したらいいか分からない」「失礼なことにならないように気をつけたい」「いい印象を与えたい」など、気配りをすべきと考えていることの表れなのではないでしょうか。

年齢別に見ると,「得意である(計)」の割合は、30代だけ4割を切っており、「苦手である(計)」 の割合は,30代で6割弱となっており、他の年代より高い数字です。
(*他の年代は4割以上)

40代の私から見ると、30代の方は大人びていて、とてもしっかりしているよう見えるのですが、その分、メンタルでもいろいろ気を遣うことが多いのかもしれませんね。

以下は、「得意である」と答えた人に対して
「初めて会った人と話をするときに重視すること」は何かを尋ねた結果です。

「初めて会った人と話をするときに重視すること」
<平成23年度「国語に関する世論調査」から>


・相手の話をよく聞く・・・・・・・・・・・・・・・・・71.8%
・相手の目や表情を見て話す・・・・・・・・・・・・・・60.8%
・相手に不快感を与えないようにする・・・・・・・・・・60.5%
・気持ちが伝わるように話す・・・・・・・・・・・・・・55.7%

・相手に気持ち良く話してもらうようにする・・・・・・・35.6%
・相手の言葉を引き出すような質問をする・・・・・・・・30.4%
・自分しか知らないような言葉を使わないようにする・・・24.8%
・身振り手振りを交えて話す・・・・・・・・・・・・・・20.2%
・エピソードなどを取り上げて具体的に話す・・・・・・・20.1%
・話す速さに注意する・・・・・・・・・・・・・・・・・15.7%
・論理的に話す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11.6%



以下は、上記と同じ選択肢で
「苦手である」と答えた人に対して
「初めて会った人と話をするときに難しいと感じること」は何かを尋ねた結果です。

「初めて会った人と話をするときに難しいと感じること」
<平成23年度「国語に関する世論調査」から>

                
・相手に不快感を与えないようにする・・・・・・・・・・43.9%
・気持ちが伝わるように話す・・・・・・・・・・・・・・36.4%
・相手の目や表情を見て話す・・・・・・・・・・・・・・26.7%
・相手に気持ち良く話してもらうようにする・・・・・・・23.2%
・相手の言葉を引き出すような質問をする・・・・・・・・21.1%
・相手の話をよく聞く・・・・・・・・・・・・・・・・・20.5%
・自分しか知らないような言葉を使わないようにする・・・17.4%
・論理的に話す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15.9%
・つかえないように話す・・・・・・・・・・・・・・・・12.1%
・エピソードなどを取り上げて具体的に話す・・・・・・・11.1%
・身振り手振りを交えて話す・・・・・・・・・・・・・・ 9.5%



比較してみて気づくのは、
「相手の話をよく聞く」の項目についての大幅な違いです。

得意な人は7割以上が重視しているのに対し、苦手な人は約2割です。

つまり、コミュニケーションが得意と考えている人は、まず「相手の話を聞こう」と心がけているのですね。

人の話をよく聞くことで、相手の言葉を引き出して、また会話を続ける。
すると、自分自身がつっかえないように話そうとか、気にかけることも減っていきます。

相手も「自分の興味を持ってくれている」と思うので、気持ちよく話せますし、お互いによい交流ができることになります。

聞き方のポイントについては、またまとめてみますね。

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