着物の寸法⑦  繰り越し ちょっと訂正あり | 着付け着物ふわりとまとう ものづくり

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着物も洋服も大好き♡ファッションデザイナーと着付講師の日記

やー 着物の寸法の話ったらもう 回目

やっと繰り越しに

出張行ってる時にふと思いついて
帰ったら「着物の寸法」書こうと思いましたので、思いつくまま書き始めました
後で、書き直すつもりですが以前の記事はこちら

着物の寸法①ファッションデザインの視点からリンク
着物の寸法② 身丈リンク
着物の寸法③ 身巾リンク
着物の寸法④ 裄丈リンク
着物の寸法⑤ 褄下(衿下)リンク
着物の寸法⑥ 袖丈、袖付けリンク


し~か~も、広島の鞠小路スタイル認定講師第1号キラキラ
みなさまの憧れ
板羽エミコ先生から、ブログで着物の寸法の話が紹介されていますキャハハ
エミコさんの妄想部に私も妄想ふくらみます~~
キモノのキの「次」とキモノのキの「前」



ではでは

着物の寸法⑦「繰り越し」考

 繰越とは
・衿を後に抜きやすくするために肩山を後に衿肩あきをずらすことまたその寸法

 

私が重要視する繰越は
後身頃の繰り越しあげ部分
衿の出来上がりの繰り部分ではなくて


衿部分は長襦袢がきれいに着られていれば、正直そこまで影響しません
今までいただきものやプレタ、アンティークなども
共通の長襦袢で困ったことないですもの


私の衿の抜け具合と繰り越しを見てもらうとして

 
 
後姿の写真があまりなく、この前の撮影の写真を使いますが
鞠小路メイツおたかさんと私


この着物
繰り越し 5分(1.9cm)
付け込み 3分(1.1cm)
衿の出来上がりの繰り寸法は8分(3cm)


付け込みとは
・衿を付ける時の縫い代のこと
・付け込みが少ないと後衿が立ち上がって見えがち
・付け込み標準は「京都」は3分「東京」5分だそう

 
後身頃の繰り越しあげ部分
単衣なので見てわかりますね
鯨尺ではなく、cmで計っていますが!
2cm=5分

昔の繰り越し標準は5分
今の繰り越し標準は7分が多いらしい

今の標準
繰り越し7分+付け込み3分=1寸



 

自分で衣紋をカタチつくることができる着付けが
鞠小路では可能!
だから、私は付け込み多くしてないです。

衿の出来上がり繰り越しを多くしてしまうと肩の折線が後に行く位置が変わり
この柔らかい肩線
出すの難しくなります


こんな感じの肩のラインが出るといいと思ってます
 

これは去年の写真だけども、くるりさんのプレタ
ここ訂正してます くるりさんの繰り越しは8分ですね
繰り越し 8分(3cm)
付け込み 3分(1.1cm)
衿の出来上がりの繰り寸法は1寸1分(4.2cm)


そこでマイサイズ
繰り越し 5分(1.9cm)+付け込み 3分(1.1cm) 
衿の出来上がりの繰り寸法8分(3cm)



この寸法を今はマイサイズで採用しています
本当は繰り越しあげを多くして
おはしょりを簡単に処理させたいのですが、
私のいかり肩の前肩はそうもさせてくれません
肩線優先か?おはしょり優先か?

私は肩線のライン優先にし、繰り越しは少なくしました