寒い夜にはふうふうと—オニオングラタン、牛テールシチュー、レモンポトフとオマケのバター | COCOのおいしい話

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ご無沙汰致しております。

皆様には新年のご挨拶をしそびれてしまったまま、松の内どころか鏡開きも大寒も過ぎ…大変な失礼をばしてしまいました。

日本は今年は殊の外寒さが厳しいようですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

ここロサンジェルスも、この冬は記録的な寒波に見舞われました。

雪深いDCから休暇を利用して遊びに来ていた私の双子の姉ジャスミンは「避寒に来たつもりだったのにヒドイ~、インチキ~!」と嘆く始末。

とは言え、西岸海洋性気候のカリフォルニアですから、平地で雪が降ったり、気温がマイナスになったりすることはありません。

でも、最低気温が2℃まで下がれば、ここではそれは凍えるほど寒く感じるのですよ…。
((((・w・ll))))

何しろ、家に保温性、蓄熱性があまりありませんからねぇ…夏に涼しく過ごせる造りになっているのですね。

…と言う訳で、今回は姉の滞在中にオニオングラタンスープを二度も作ってしまいました。

いつものように、3人持ち回りで20分ずつ玉ねぎを炒めます。


オニオングラタン、鍋


大きな玉ねぎ3つも、1時間も炒めるとビックリするくらいカサが減ります。

仕上げにシェリー酒少々で鍋肌を洗うようにして風味をつけるのが夫、銀之丞風。

グラティネがアツアツなので、もう一品は、去年のハワイ旅行以来ハマっているマグロの「ポケ」を。


オニオングラタンとポケ
*Onion Gratin Soup and Hawaiian Marinated Tuna "Poke"

ご存知「ポケ」(ハワイ語で『切身』の意だそう)は、お刺身と玉ねぎ等を醤油ベースのドレッシングで和えたハワイ料理ですが、夫が作ってくれるレシピはすり下ろした玉ねぎと生姜も入っていておいしいんです。


オニオングラタンとポケ


とろけるチーズはエメンタールとグリュイエール。

あつあつのスープがしみこんだフランスパンとチーズで火傷しそうになったところを、ポケとサラダ、白ワインで冷やしつつ、ふうふう言いながら食べる甘~いスープのおいしかったこと!

あんまりおいしかったので、8日後、また夫に頼んで作ってもらいました(モチロンみんなで20分ずつ炒めました)。


オニオングラタンと牡蠣とカルパッチョ
*Onion Gratin Soup, Halibut Carpaccio, Fresh Oysters with Ponzu Lemon Sauce and White Peach Bellini

この日は生ガキのポン酢がけ、ヒラメのカルパッチョ風サラダ、そして白桃のベリーニを合わせました。

さすがに10日足らずの間に2度も食べると「この冬はもうグラティネは食べなくてもいいかな…」という気分になっていたのですが。

今写真を見たらまた食べたくなって来ちゃいました…。

明日からしばらくは最高気温24~27℃の、暖かい日が続くらしいんですけどね。


こちらは去年の大晦日に作ったオックステールのシチューです。


オックステールシチュー
*Oxtail Stew, Waldorf Salad and French Bread with Home Made Butter

翌朝、残りの鍋全体が煮こごりになっていた程ゼラチン質をたっぷり含んだシチューは、オーブンで煮込むので作っているうちにキッチンとリビングが温まり、食べると体もお腹の底からぽっかぽかになりました。


オックステールシチュー2
 

以前アップしたオックステールシチューのレシピです。→「クララになったつもりで食べる(?)オックステールシチュー」

シチューの他にはウォルドルフ風サラダだけのシンプルな夕食になりました…あっ、でも!

フレンチブレッドに添えたこのバターは、姉の御手作りだったのですよ。


手作りバター


冷蔵庫にクリスマスにシフォンケーキを作った時の(→「日米クリスマスメニューの結集—クリスマスディナー2014」)残りの生クリームがあるのを見た姉が、「ずっとやってみたかったんだ♪」と言ってパックのままパチャパチャ振り始めました。

夫がフランスパンにつけるのには無塩バターの方を好むので、食塩は加えずに。

ひたすら振って、振って—10分も振ったでしょうか—脂肪分が分離したら。

スプーンで水分を—これがパンケーキ等に使われる「バターミルク」ですが、味見したら超低脂肪の牛乳みたいで、ほんのり甘くておいしかったです—押し出すようにしてまとめ、その後冷水を加えて洗うようにして、更に水分を押し出したら出来上り。

出来立てのバターは柔らかくて綺麗に形作れなかったのですが(メロンボーラーでトライしたんですけど…^^;)、何しろ手作りバターは新鮮さが命!(確か某グルメ漫画ではヒロインが「30分以内じゃないと味が落ちます」と言っていました)なので、そのままパン皿に盛っちゃいました。

基本的にパンにバターはつけない私も、さらりと口の中で溶ける軽い味わいに、こってりと山盛りにして食べてしまいました(エ?体重?なぁに、それ…)。


そしておとといの夜。

この日は朝から霧が出て寒い一日になりそうだったので「夕飯はレモンポトフにしよう!」と決めていたのですが、やはり日中は20℃を越える陽気となりました。

でもこのポトフは夏野菜を入れて作る、暑い時に食べてもおいしい料理なんですけどね。


レモンポトフ
*Lemon Pot-Au-Feu with Chicken, Carrot, Celery, Egg Plant, Lotus Root, Onion, Red & Yellow Bell Pepper and Zucchini

これ一皿でまかなうべく、チキンの他に野菜も人参、ズッキーニ、赤・黄パプリカ、なす、セロリ、長玉ねぎ、蓮根と目一杯入れました。


レモンポトフ2


以前アップした作り方です→「鶏肉のレモンポトフ」。

最近は玉ねぎ等の野菜も炒めずに作るようになっています。

パプリカは高温のオーブン(ブロイラー)で黒焼きにして皮をむき、ズッキーニとナスはオリーブオイルをまぶしてブロイラーで焼いておいたものを、仕上げにスープの中で温めて盛りつけます。

ワインとレモンの酸味があるのでさっぱりしていますが、でもワインが多めに入るので普通のポトフのスープよりずっとコクもあります。

辛口の白ワインがついついすすんでしまいました。

そう、お気づきでしょうか。

上の食事には、どれもワインやシャンパンが供されているのが。

姉が滞在中は、「ホリデーシーズンだし♪」と言って殆ど毎日の様にビールやワインを飲んでいたのです(…と言っても下戸の私と姉はワインはグラスに半杯、ビールは小缶半分がいいとこなんですけれどね)。

なので、ハイ、今必死に体重を調整中です…(このトシになると、「あと800g」の道のりがとてつもなく遠いんですよね…)。



朝夕はまだヒーターが必要なくらいに冷えますが、日中は春爛漫の陽気です。

リスの掘っくり返し攻撃に水鉄砲で応戦しつつ^^、何とか守り抜いた鉢に咲いた花に、ハチドリが来ています。


ハチドリ


遠からぬ春の光を一足先に皆様へ。

流行り風邪にくれぐれもご注意なさって、お元気でお過ごし下さい。


「来年はもう少し頻繁に更新を」という年末の誓いが既にもう危ういものになっている気がしますが…。

今年もどうぞよろしくお願い致します。<(_ _)>





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