*レシピ*エビとアスパラガスの中華風マヨネーズソース | COCOのおいしい話

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*Recipe for Sauteed Shrimp & Asparagus with Spicy Mayonnaise Sauce*


昨日のビールの日のメニューの中の一品、エビとアスパラガスの中華風マヨネーズソース。

COCOのおいしい話-オレンジチキンウィングディナー


ヒントはチャイナタウンで食べた「ウォルナッツ・シュリンプ」― 卵白をからめて揚げたエビと飴がけのくるみのマヨネーズ和え(多分)だったんですが、そもそもこのお料理を食べてみたいと思ったのはこの本を読んだからなんです。


 「愛がなくても喰ってゆけます。」 よしながふみ 太田出版


何とも割り切ったというか、サバサバしたタイトル。「西洋骨董洋菓子店」の作者、よしながふみ氏のグルメ・ショートショートとして新聞で紹介されていたのを見て(ちょっと不安はありましたが)迷わず購入しました(2005年5月初版)。

1ページ目の著者「YながFみ」を紹介する一文には一瞬ひるみましたが、どきっとしたのはそこだけ。

「あたし仕事する時と寝てる時以外は ほぼ四六時中食い物の事を考えて生きてんのね てゆーか 仕事によっては仕事してるときも食い物の事を考えてんのね」

こう言い切るよしなが氏のエッセイ漫画です。絵は丁寧ながら写実的すぎないので味があり、言葉を惜しまない表現は割と月並みなせいかイヤミがありません。

また、時々出てくる彼女の独特のオノマトペが楽しいんです。ベーグルに「がしっ!」とかみついて、咀嚼する音は「ごっしゃ ごっしゃ ごっしゃ ごっしゃ」とか…。

おいしそうでしょう? この本を見て、私が知り、食べ、また作ってみた料理は数知れず…。

イタリアンあり、フレンチあり、お寿司あり、チョコレートパフェあり…。そして「大海老のマヨネーズソース」が登場する中華あり…。Yながさん、大分濃いめのこってり味がお好みなようですね。

これは絶対続編を待ちわびる私のような読者がいっぱいいるはず!…と思って首を長くして待っていたのですが、どうもその気配はないようで…。間もなく「きのう何食べた?」の連載が始まりました。

こちらもとてもおいしい本には違いないのですが、「愛がなくても…」は本人(?「YながFみ」)が主人公で外食専門、「きのう…」はゲイカップルの内食(って言うのかな、おうちゴハンのことです)ライフなので、雰囲気もお料理の種類も大分異なります。


さて、エビとアスパラガスの中華風マヨネーズソースでした。

「愛がなくても…」の中のエビ料理は「衣をつけて揚げたエビに卵白入りのふわふわあつあつマヨソースが」かかったもの、とありますが、私が行った某レストランのメニューでは「エビ」と「マヨネーズ」を使ったお料理は「ウォルナッツ・シュリンプ」一品だけ。

とりあえずオーダーしてみたそれは、一口食べて「甘い!」と感じるほど、たっぷりお砂糖(コンデンスミルクかも)が入っていました。それはそれで食べ慣れると悪くはないのですが、ご飯のおかずやビールには、やっぱりそこまで甘くない方がいいですね。


COCOのおいしい話-中華風エビマヨ

注:この写真は目分量でマヨネーズを入れすぎた時の物です…。


エビとアスパラガスの中華風マヨネーズソース

【材料】2人分
・エビ(中か大)10~16尾くらい
・アスパラガス 6本くらい
・酒 大さじ1
・塩 少々
・片栗粉 大さじ1~
・ごま油

<ソース用>
・マヨネーズ 大さじ4~
・(好みで)豆板醤 小さじ1~
・コンデンスミルク 大さじ1~
・塩 少々

① ソースの材料を大きめのボールに混ぜ合わせておく。
② エビは殻をむいて背開きにして背わたをとり、酒と塩を加えてよく混ぜる。 
③ アスパラは太ければ縦半分にし、4cmくらいの長さに切る。
④ 鍋にお湯を沸かし、②のエビをさっとゆで、ざるにとる。
⑤ ④に片栗粉大さじ1をまぶす。
⑥ 熱した中華鍋かフライパンにごま油大さじ2~3を入れ、アスパラとエビを炒め合わせる。
⑦ ⑥を①のボールに入れ、全体をよく混ぜてできあがり。


*マヨネーズソースをフライパンに入れて火を通すと分離して油っぽくなるので、ボールに入れたソースの中に、エビとアスパラを入れるようにして下さい。
*エビは湯通しではなく、油で揚げてもいいかもしれません。
*アスパラも、私は下ゆでせずに薄く切って炒めましたが、太いままを下ゆでして使っても。
*くるみをフライパンでから煎りして砂糖をからめたものを加えるとよく合います。


金曜日は、これの他に鶏手羽肉のオレンジ煮も作ったので、さすがに全部は食べきれませんでした。残ったエビマヨを見て、「これ、オムレツに入れたらきっとおいしいよ。」と銀之丞。

瞬間これまた「愛がなくても…」の中で紹介されていた「明太子とマヨネーズたっぷりの卵焼き」が頭に浮かび、「それ、お願い!」と大賛成(銀之丞はオムレツの名手なのです)。土曜日のお昼に作ってもらう事になりました。

さて、その結果は…? また、次回。




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