*Pork Curry & Rice, Grilled Clams with Garlic Butter, and Tomato & Celery Salad with Honey Ginger Vinaigrette*
*豚肉のカレーライス
*アサリのガーリックバター焼き
*トマトとセロリのサラダ、ショウガとハチミツ入りドレッシング
昨夜は我ながら何ともケッタイな組み合わせのメニューになってしまいました。ビールと一緒にアサリのガーリックバター焼きとサラダはいいとして、なぜ、そこにカレーが?
実はこのカレー、前日の夕食になるはずだったんです。
銀之丞がサンフランシスコに日帰り出張で、帰りは夜の9時頃になるけど、遅くなっても空港で食べるよりは家で食べたいからカレーを作っておいてくれる?と言われて。
煮込み始めた6時頃に電話が。
「飛行機が遅れるらしいからここで食べて行くよ。BBQポークのサンドウィッチを今頼んだところ。」
Σ( ̄▱ ̄)/ もう10分早く電話くれればっ…。
と言うわけで、金曜のビールの日にもかかわらず、カレーライス、なのです…。
ビールのおともには、冷凍庫でしばらく前に買ったアサリを見つけたので、これをガーリックバターで焼く事にしました。
このアサリのガーリックバター焼き、作ってみるきっかけになったのはこの本でした。
「蠍のいる森」 小池真理子 集英社文庫
主人公の美千代は人間嫌いの図書館司書。英国帰りの翻訳家、真紀子のビーグル犬を美千代が保護したことから、二人は親しくなります。
そのうちに美千代と真紀子にそれぞれ恋人が現れます。
真紀子を介して知り合った美千代の恋人、源太は人畜無害、包容力あふれる「クマのぬいぐるみのような」童話作家。
真紀子の恋人修平は容姿端麗な自称便利屋、実は詐欺師まがいの男。
自分は精神を病んでいるという思い込みから、源太を愛しながらも彼と真っ直ぐ向き合えずに葛藤する美千代と、ある資産家の老婦人から財産をだまし取ろうと画策する修平が出会ったところから物語は急展開を迎えます…。
小池真理子の初期の長編サスペンスです。彼女の本の中ではこれが何と言ってもナンバーワンよね、ということで私と姉のジャスミンの意見は一致しています。
友情あり、ラブストーリーあり、サスペンスあり、そして殺人あり。
あっと驚く結末が待っています。因果応報、天罰覿面。判官贔屓のジャスミンと私は快哉を叫びました。
脇役の、クラブ勤めの修平の妹がいい味を出している、と思います。ならず者の修平が、この妹の前ではちょっとまともになるようで。
あ、アサリのガーリックバター焼きでした。
この本に出て来るのは、迷子になった犬を保護してくれたお礼にと、真紀子が美千代を招いた時に作った「ウニの入った合わせバターの香りも香ばしい」、「ハマグリのオーブン焼き」。
これを読んで「いつか一緒に作ってみようね」とジャスミンと話していたのを、今年の元旦に「もどき」ですが実行してみました。
「もどき」…つまり、ハマグリが売ってなかったのであさりで代用。「アサリの旨味で十分だから、わざわざ使わなくてもヨシ」ということでウニは省略。(もしかして全然別の料理になっちゃってる?)
このガーリックバターは魚介類にとっても合います。以前、エビでも作ったことがありますが(こちらの記事です)、これもナカナカ、ワインやビールが進みます。
「アサリのガーリックバター焼き」レシピはこちらです。(^∪^)
ついでにこのサラダのドレッシングは、お酢(米酢)とはちみつを同量ずつに、塩とショウガの千切りを混ぜたもの(ノンオイルです)。トマトと、短冊切りにして水にさらしたセロリにかけました。
ちなみにこの本は、「ベーコンとほうれん草のスパゲティを食べる時」「(ミントの)ゼリーを食べる時」「寄せ鍋を食べる時」または「レモンガナッシュのチョコレートを食べる時」…等々に読む本でもあります。
ミステリーサスペンスで、女性が主人公で、恋バナもあって、食べ物が沢山出て来る…。これほど私のツボを押さえた作品は他に知りません。
私もジャスミンも二匹目のどじょうを狙って、他の彼女の作品をアレコレ読んでみたのですが…。今の所、まだビクはカラです。
心から好きだと思える一冊が見つかっただけでも有り難いことなのかもしれませんね。
他の「◯◯を食べる時に読む本」はこちらです。
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