Z33WPには3色のカラーが有るのだけれど、今回選んだのは「ブルー」です。かなり濃いめのブルー(モデラートのモデルカラー「コブラブルー」みたいな感じ)ですが、やはり「水」に関わる色という事で選んだ感ですね。
カメラのデザインは、角を丸めた形状。グリップする部分は(控えめだが)盛り上げてあり、手にした感じは悪く無い。背面はかなりの部分をディスプレイが締めており、構えて右側にズームや再生など各種ボタン類が並ぶ。ボタン類は、もちろんラバーで覆われている。
・ブルーというよりは群青に近いメタリックブルー
光学系は、防水という構造上「沈胴式」でなく、屈折光学系となっています。その分、レンズが大口径化出来ないためにF値は若干暗めです。とは言っても、ワイド端3.7にテレ端4.2なので一眼レフ用高倍率ズームと同程度の開放F値は確保している。ISO感度は高感度側で1600を確保しているので、よほど凝った写真を狙わない限り十分でしょう(実際には800くらいに抑えたい)
・メモリーカードは電池室と同じところに
防水構造になっている関係上、メモリーカードは電池室と同じカバーの中に収まる。開口部を極力少なくしたいためだろう。カメラをカードリーダーとして使う為のUSBポートも電池室と同じところにある。
電池室蓋の裏には、かなりしっかりしたパッキンゴムが付いている。この部分の定期的なメンテナンスは必要になるでしょう。電池室蓋は、「パチン」と音がするまでスライドさせて閉めておく必要がある。
フジフイルムのカメラは、かつては「xDピクチャーカード」を使う物も多かったが、Z33WPで使用するメモリーカードはSD又はSDHCカードである。
・電池室蓋にはロック機能付き
電池室の蓋には、容易に開かないようにロックがかかるようになっている。蓋を締めたときのパチンと言う音は、このロックがかかる音なので、音がしていない場合は水中で浸水してしまう可能性がある。浸水事故を防ぐ意味でも、SDカードを差し替えたりバッテリーを充電したあとなどはロックがかかっている事を確認してから使用したい。
まだ、きちんとしたテスト撮影はしていないが、店頭で確認した感じでは派手すぎない好感の持てる発色だった。この辺は、日を改めてチェックしていきたい。
レンズが35mm相当始まりであることを別にすれば、Z33WPは水場で使うには最も良いカメラかもしれない。まず、ボディに尖った角が無い事がある。海やプールでは水着姿で使う事も多くなる。極力尖った部分を作らず、丸みを帯びたデザインである事は、肌にぶつかった時のダメージを軽減出来る。競合機種としては、オリンパスの「μ1050SW」が該当する感じだが、デザインの柔らかさではZ33WPの方がいい感じである。
レンズの面でも、Z33WPは35mm始まりなのに対してμ1050SWは38mm始まりになる。僅か3mmの違いだが、38mmと言うのは銀塩35mmフィルムのコンパクトカメラなどで標準レンズとして愛用されることっも多い画角であるので、広角側で不満を感じるかもしれない。Z33WPは35mm始まりになるので、広角側で若干有利になる(反面、望遠は不利になる)
2007年に海に行った時は、D50で波を気にしつつ撮影していたが、今度はZ33WPで思う存分撮影出来る。プールでは、水深の問題は完全にクリア出来るので思い切った写真も撮れそうでいまから楽しみである。
もっとも、COLOR SKOPAR 20mmを買うのは年末くらいになってしまいそうではあるのだが...。
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by TREview