なんでパートじゃなくて起業なの?【6】 | 大分・別府のレンタルドレス closetMoonhillクローゼットムーンヒル

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ビンボー人、起業する。シリーズ
前回までのあらすじ
目指せ!子持ち起業 
なんでパートじゃなくて起業なの?(1) 
なんでパートじゃなくて起業なの?(2) 
なんでパートじゃなくて起業なの?(3) 
なんでパートじゃなくて起業なの?(4) 
⑥なんでパートじゃなくて起業なの?(5)

さて、そろそろ就活編最終回です。

今回でついに、私が起業に踏み切った訳が明らかに。。。


って、大袈裟な言い方w
すいませんねw


では、華麗なる数々の失敗ストーリーを披露しましたが、ついにそんな就活に終止符を打つときが参りました。


ついに、一社から合格のお知らせと共に、社長さんからの電話。

こちらの会社ではグループ面接だったのですが、私も含め、みんな恐ろしいくらい面接官の方にギッタギタにこき下ろされていたので、まさか私が合格なんて有り得ないと思っていました。

しかも、恐ろしいくらいの威圧的な面接だったのです。
面接官が質問した以外の事を口にしようものなら、

「そんな事は聞いてない。聞かれたことにちゃんと答えるのは社会人としての常識」

とかなんとか言われちゃう。。

だから、私も面接官から投げかけられた質問にひたすら答えるのみのグループ面接でした。



しゃ「おめでとうございます。合格です。出社は○月○日から。
出社に当たってなにか不安なこととか質問はある?」

私「ありがとうございます!!頑張ります!!
それで、託児補助についての質問なんですが。。。」

しゃ「。。。。。?!託児??え??」

私「はい、託児補助はどちらの施設が対象になりますか?」

しゃ「えー。。。と、君、子供いるの?何歳?」

私「え。。あ、はい。一歳です。」

しゃ「それ、履歴書とかにちゃんと書いてた?」

私、この時点で少しカチンとくる。
「はい、もちろん書いてます。(託児補助があるという理由で希望したので)就職動機の欄にも、職務経歴書にも書いてました。」

しゃ「託児補助の事は面接で質問した?」

私「いえ、私はしてないのですが、同じ面接グループの方が質問されていて、面接官の方が、合格者のみに詳細を教えるから、こんな大勢のいる前ではお答え出来ない、との事でしたので、私はその件に対して質問しても同じことだと思ったのでしませんでした。」

しゃ「。。。(紙をペラペラめくる音。恐らく私の履歴書だと思われる)あー。はいはい、確かに書いてあるね。あ、そう。こどもね。。」

私「託児補助の詳細を教えて頂きたいのですが。。場合によっては転園もしなければならないと思いますので。」

しゃ「あのね、はっきり言うけどね、子供がいて仕事するのは構わない。でもね、仕事するなら託児どうのこうのを気にしてるようじゃ、ろくな仕事出来ないよ。
子供のことばかり気にしてて、仕事が中途半端になるのが一番困る。仕事するなら少しくらい子供の事犠牲にしなきゃ。だから、主婦には仕事任せたくないってなっちゃうんだよ。わかる?」

私は、この言葉を聞いたときにもう言葉を失いました。

これが、福利厚生で、デカデカと託児補助をうたってる会社の言うことですか??

託児補助をうたっていたので質問したのに、なんでここまで言われなきゃいけない?
子供が居るのはそんなに悪いことなんですか?

それに、何で履歴書もろくに読んでいないのか??
一体何をみて合格、不合格を決めたのか??

全く謎です。

一生懸命就活してる人たちを、ばかにしてません??

どんな気持ちでみんな一枚一枚、履歴書を書いてきたと思ってる?
どれだけの時間をそれに費やしてきたと思ってる??

全くバカげてます。


もう、その時点でそんな会社で働きたくありません。

それに、なに???


こ・ど・も・を・ぎ・せ・い・に・し・ろ?????



はぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー??????




ふざけんなーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!



子供を想う母の気持ちなめんなよ!!!!!!
子供が最優先に決まってるでしょうが!!
それが母の勤めなのだから。

貴方もそういう風にお母さんに大切に思われて育ってきたのでしょう?


なのに、なのに、よくもそんな酷いことを言えたもんだ。

確かに、「こどもが、こどもが。。。」

と、嫌なことを回避するために都合の悪いときにだけ子供を持ち出してくる人、います。

でも、私は、お金を頂いてお仕事させて頂くからには、仕事の結果や成果を子供のせいにするつもりはありません。

子持ちは確かに仕事に割ける時間が圧倒的に少ないでしょう。
でも、それを承知の上で働くのです。

人よりも少ない時間の中で、人よりも努力すればいいだけのこと。
効率よいやり方を模索すればいいだけのこと。
いざとなれば、子供が寝た後に睡眠時間を削って働けばいい。

母として妻として、家庭を守る役目があるのだから、それくらい身を削るのは当然のこと。

そして、体調を崩すと沢山の人に迷惑がかかるので、人一倍、自己管理に気を付けること。


私の母も自身で塾経営をしてきていた姿を見ていたので、
私は、直接口で聞いたわけではないけれど、母の後ろ姿から仕事に対するそういった姿勢を学びました。

うちの実家は、自慢出来るほど立派な家ではないですが、常に掃除が行き届いてて、清潔でした。
インテリアのセンスはいまいちだったけど。。。笑

ご飯も、外食は滅多になく、いつも母の手作りご飯。
しかも、レトルトや惣菜は一切ない食卓。

塾経営しながら、そして4人もの子供を育てながらだったのに、母はそういった家事を怠ることはありませんでした。


私は到底、そんな母の足元にも及びませんが。。。



だから、子供が居ながら働くとは、そういうものだと思っていたし、そうする覚悟の上での就職活動でした。


なのに、あまりにも、子持ちで働く女性に対する侮辱の言葉。

私は、その合格のお電話だったのですが、その場でお断りしました。



そして、ついに決めました。



あまりにも、世間は子持ちに対して冷たい。

子は宝。

とか言ってるオジサンたち、本当にそう思ってる??

その「宝」を一生懸命育ててるお母さんたちに対して、感謝してる?
ねぎらってる?
みんな、大変な思いして、子供を育ててるんだよ。

将来の日本を、世界を背負ってたっていく貴重な人材を、大切に育ててくれているお母さんたちがいるから、年金生活が成り立ってるんでしょ??


なのに、なに、この仕打ち。


まるで子供産んだことが悪いかのように。
あなたたちが言う、「宝」を産んだのに。

だーーーーーれも手を差し伸べてくれない。


そうですか。
わかりましたよ。

誰も助けてくれないなら、私がお母さんたちに手を差し伸べられるような人になろう。

子持ちでも安心して働ける会社をいつか絶対に作るんだ。

私と同じように辛い思いしている人、いっぱいいるはずだ。
そういう人を雇えるような会社を作ろう。





これが、私が起業という道を選んだきっかけでした。






ここまで書いてきて、当初の熱い思いが込み上げてきました。

でも、会社作るとか。。。ばかじゃないの???笑

家の米びつ空っぽになりかけてるやつの言うことか???笑
会社作る前に、米を買えーーーー!!!ってね。




以上、なぜ私が起業を選んだのかご理解いただけたでしょうか?

何も、米を買うだけなら、家計の足しにするだけならパートでも良かったはず。

でも、あえてそれを選ばなかったのは、家計的にパートでは足りないということももちろんありますが、

一番は、自分と同じような思いをしている人の助けに少しでもなりたかったから。
そういう人を少しでも減らしたかったから。

そして、子持ちママたちが安心して働ける社会になれば、経済だって、きっとよくなる。
息子たちが大きくなった時に、少しでも景気が回復して、辛い思いをするようなことがなくなればいいな。

そんな思いもありました。



では、いよいよ次回は起業までの道のりを綴っていこうと思います。

ビンボー人が、どうやって事業に必要な資金を用意したのか?
ちなみに私は、今現在の事業を打ち出すにあたって、金融機関等から借り入れはしていません。

じゃあどうやって??

それを次回から書いていきます。


では、「なんでパートじゃなくて起業なの?」
完結です。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。