ロバート・A・ハインライン『夏への扉』 | 文学どうでしょう

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夏への扉[新訳版]/ロバート・A・ハインライン

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ロバート・A・ハインライン『夏への扉』(早川書房)を読みました。

タイム・リープ』を読んだこともありますし、ピグの茶屋でおすすめのSFを聞かれると、これをあげていたこともあるので、新訳を読んでみました。旧訳の文庫の方は読んだことがあります。

まあ自分の記憶力のなさにびっくりしたというか、読んだはずの本を最後までわくわくしながら読めるというのはどういうことだよ、と思いましたが、やっぱり面白かったです。

タイム・トラベルの話です。それが古いSFなものですから、〈現代〉が1970年で、〈未来〉が2000年という、えっもう過ぎちゃってんじゃん! ということはありますが、そこは気にしない気にしない(笑)。

主人公はやけになっちゃってるわけです。婚約者に裏切られ、仕事もなくして、酒を飲んでるんですね。

主人公は発明家で、家事お手伝いロボットみたいのを発明するんですが、親友とくっついた婚約者に会社を乗っ取られてしまいます。

そこで30年間、冷凍睡眠することにしました。酒の酔いがさめて、結局、冷凍睡眠はやめようと思うんですが、ごたごたの挙句、結局30年後に行ってしまうんです。

未来に行くと保険会社が倒産していて、一文無しになっており、知り合いはどこにもいません。大事にしていた猫はどうなっただろう? そして唯一自分を慕ってくれていたあの女の子はどこにいったんだろう?

そして自分の記憶にない、自分の発明品を目にすることになります。一体これは誰が発明したんだ?

という話です。おいおい、タイム・トラベルって冷凍睡眠のことかよ、っていう方、ご安心を。この後ちゃんとタイム・トラベル出てきます。それはぜひぜひ本で読んでみてください。

猫の小説として有名ですね。ナ~ウ(今)とか喋るかのようになってます。猫は夏への扉を探しているんです。

おすすめの関連作品


タイム・トラベルものの映画をいくつかあげときます。

まずは『バタフライ・エフェクト』から。これはもう傑作です。能力で過去に戻る話です。

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『きみがぼくを見つけた日』はタイム・トラベルをしちゃう男の人とその妻の話です。

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『フォーエヴァー・ヤング』は冷凍睡眠の話。

メル・ギブソン主演ですが、『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドくんも出てます。イライジャ・ウッド。なんか今考えると、『モンテ・クリスト伯』みたいな話ですな。

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あと忘れちゃいけないのが、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』ですね。ハリポタの中で、これが一番好きです。

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弟の部屋の電気を消して、「エクスペクト・パトローナーム!!」と叫んで、電気をつける遊びをしょっちゅうやっていました。よい子はマネをしないように。