5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

1991年4月発売の1stアルバム「Fruit of the Rhythm」。18年前かぁ…。俺、小6。ミニ四駆もカードダスも卒業して、そろそろ音楽に目覚め始めた頃だった。もちろんリアルタイムでこれは聴いていないけど。

日本のHIP HOPのオールドスクーラーとして、いとうせいこう、近田春夫らと並んで必ず名前が挙がる高木完。長くなるので、MAJOR FORCEうんぬんのハナシはここでは割愛させてもらう。

アルバムのサウンドを固めるのは完ちゃん本人、K.U.D.O、ヤン富田、近田春夫など。スクラッチで参加しているのが、DJ SADOI、DOC HOLIDAY、ECD、スチャダラアニ(!) など。キーボードで朝本浩文、ギターでブラボー小松、中西俊夫、サックスで藤井尚之、ガヤでスチャダラ、BOY-KEN、MURO、Funky Alien、Shigeru & Take(MC仁義&童子-T)、De La Ken(UBGのKEN-BOのダンサー時代の名前)、極めつけは、マイクゲストでQ-Tipとベイビーバムの2人が参加。ソートー豪華な顔ぶれですね。

しかしまぁ、完ちゃんのラップはSMAPの中居がラップしてるみたいで2009年の今現在で判断するとお世辞にもスキルフルではないのは当たり前だが、この当時でもけっこう怪しいモンだな。とは言え、日本人である高木完がヒップホップというアートフォームに魅せられ、この時代にどのように咀嚼して自分なりに表現したかという事は興味がある。

シングルカットされた6曲目「ヒップ、ヒップ、フォーク」のイントロは、そういった完ちゃんのアティテュードが感じ取れる。「This is Hip Folk、This is Hip Hip Folk、例えば、1960年代におけるボブディランという人がアコースティックでヒップに言いたい事を言ったスタイル。あれなんか凄くヒップホップ。じゃ、1990年代におけるヒップホップっていうのは…」といった具合で、食生活について物申す内容のリリックが展開される。ミネラルウォーターにまつわるレストランとのビーフや、グルタミン酸ナトリウムを含んでいる味の素を痛烈にディスったりと、イントロでの宣言通り言いたい事を言っていて凄くヒップホップ。トラックプロデュースはヤン富田で、それまでの口撃を中和するかのようにアウトロのThe Creator Has A Master Plan使いが優しいのもポイント(笑)

11曲目「パブリック・エナジー」は、K.U.D.OのビートとDJ SADOIの擦りがPEっぽい雰囲気を出す。アルバムでも1,2を争うハーコーシット。カッコ良いですよ。12曲目「DODAPUNKROCK#1」は、6曲目に続き「言いたい事を言うのがヒップホップ」という精神に貫かれており、「これがファンキーなニュースタイル・パンク」といったラインも飛び出す。そう、パンクよりもパンクという側面でも評価されてたんだよな~、この頃のヒップホップは。

15曲目「FROM THE EAST FOR THE QUEST」は、プロデュースがヤン富田、ゲストがQ-TipとAfrika Baby Bambaataa。オリエンタル中華風なソートー乗れるヒップなビートに、三者三様のライムを吐いていく脱力系マイクリレー。Q-Tipやベイビーバムはもちろん、完ちゃんのラップも珍しくカッコ良いのにカタカナ英語みたいなヴァースが恥ずかしい。この2人とやる曲ではやめとけよ。まぁそれを含めても良い曲だけどね。日米コラボ年表にも一切載らない裏クラシック。

全16曲。
国内にお手本が殆どない時代だけにオリジナリティが要求されていた90年代初頭。完ちゃんの姿勢や方法論は共感できるものが多いが、いかんせんラップのスキルがアレすぎて、B FRESHやCRAZY-Aなどのストリート勢から「アイツをヒップホップとは認めない」的なカウンターが来るのも何となく納得してしまう…。

その後の時代の教科書にはなり得なかったが、まぁ記録誌としての価値はあるでしょ。6、11、15曲目はスルーは許されない佳曲だしね。

マイク3本、いや、3000VOLT。




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