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今回は【くらもん的ドラえもん解説】のコーナーをお送りしたいと思います。
前回の当コーナーのコメント欄におきましてnonitoさんよりリクエストをいただきました『ぼくよりダメなやつがきた』という話を今回は取り上げたいと思います。読んで字の如く、のび太よりもダメなやつが転校してきたという話です。この話は１９８０年の「小学六年生」８月号に掲載されておりました。
それでは、以下、ネタバレ注意!!!!
冒頭、嬉しそうに帰宅するのび太。なんでも、ぜんぜんパッとしない子が転校してきたとのこと。
（それが、なぜ嬉しいんでしょうか？）
自分がテストで０点を取る確率は約２０%なのに対し、その子は約３０％だと大笑いしながら語るのび太。
（目くそ鼻くそを笑う（-""-；)）
しかも、その子はのび太よりかけっこが遅く、逆上がりも懸垂もできないと。
（というか、のび太はできるのか？）
のび太「ああ、なんてすばらしいころだろう。この世にぼくよりダメな子がいたなんて！！」
（あぁ・・・。自分がこの世で一番ダメだと思ってたけど、それが違ったから嬉しいってわけですね(;^_^A）
そこに転校生がのび太宅へやってきます。
（彼の名前は多目（ため）くんと言うらしいです。）
どうやら、のび太と多目くんは一緒に宿題をする約束をしていたようです。
（ほう。のび太が珍しく宿題を自らしようとは。）
しかし、一題解いては
のび太「ええっ、まだできないのお！？」
のび太「こまるな、こんなかんたんな問題をまちがえちゃ。」
のび太「ママあ！！多目くんのと、ぼくのとどっちの答えがあってる？」
（今まで劣等感を味わい続けてきたのび太にとってはかなり嬉しいことなのかもしれませんが、さすがにうっとうしいです(-"-;A）
それでもコツコツと宿題を続ける多目くん。ひきかえのび太は宿題に飽きたのか寝っ転がり始めます。
（多目くんは真面目なタイプなんですね。のび太の愚かさが際立ちます。）
とうとう、宿題を途中で投げ出し、多目くんを遊びに連れ出そうとするのび太。
（多目くん。こんなやつのマネをしてはダメだよ(^_^;)）
しずかちゃん宅へ遊びに来たのび太と多目くん。のび太はかけっこを多目くんとやるからとしずかちゃんに審判をたのみます。
（しずかちゃんのつまらなさそうな顔(笑)。本当に何しに来たんだよって感じです。）
帰宅後、多目くんに何をやっても勝てたことを大声で両親に自慢するのび太。
（そして、それをシラケた表情で見つめるドラえもん。）
翌日、教科書を忘れて２人そろって廊下に立たされるのび太と多目くん。
（そう言えば、今アニメでやってるドラえもんって廊下に立たせることとかあるんでしょうかね？）
そこで、のび太は多目くんにある協定を持ちかけます。
のび太「そろって０点とったり、わすれ物したりさ、なかよくいこうよ。」
（知ってはいましたが、のび太ってクズですな。）
それに対して多目くんは
多目「そんな……。ぼくはできれば百点とりたいし、わすれ物もしたくない。」
（これが、普通です。）
それにブチ切れるのび太。
のび太「なまいきだ。ぼくにさからうなんて。」
（正真正銘のクズ人間です。）
そして、下校中、のび太はジャイスネに野球に誘われるのですが、代わりに多目くんをさそうように言います。そして、帰宅後の発言がこれ。
のび太「どんなゲームになるやら。想像するだけで笑っちゃうよ。アハハハ。」
（いやぁ。ここまで下劣な人間もなかなかいないでしょう(;^_^A さすが、のび太です。）
さすがにこりゃいかんと思ったドラえもんは「配役入れかえビデオ」という道具を出し、今までののび太の行いを「のび太→スネ夫」、「多目くん→のび太」へ入れ替えてのび太へ見せつけます。
（スネ夫がのび太ポジションに入っても全然違和感なくて笑えます。スネ夫もクズ人間ですな(笑)。）
自分の行いがいかにひどかったかを思い知ったのび太は空き地へ向かいます。そこでは、エラーをした多目くんがジャイスネにリンチを受けていました。
（よく考えると、かなり恐ろしいことやってますねジャイスネは。）
そこにのび太がかばいに入り代わりに殴られます。
（のび太はクズですが根っこの部分はいいヤツなのかもしれません。）
そして、また転校することとなった多目くん。
（転勤族なんでしょうか。それにしても早い転校ですね。もしやジャイスネのいじめが原因！？それは深読みしすぎか(;^_^A）
その多目くんの別れ際の一言がこれ
多目「いままで、きみほどなかよくしてくれた友達はなかった。」
（のび太はキミのことを利用して優越感に浸ろうとしていただけですが(;^_^A）
多目くんに感謝され、恥ずかしい気持ちになったのび太。
のび太「あんなふうにいわれるとはずかしい。穴があったら入りたいよ。」
（でしょうね（‐＾皿＾‐）でも、これでのび太も一つ精神的に成長しました。）
しかし、その言葉を受けてのび太を穴に落とすドラえもん。
（空気読めよヽ(`Д´)ノ）
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のび太よりダメなやつなんて滅多にいませんからね(;^_^A
それが現れた途端、すっげぇ嫌な奴に豹変したのび太。まぁ、今まで抑圧されていた分、気持ちは分からんでもないですが。それにしても、多目くんはいいやつです。いつかそのコツコツとした努力が実ることを願ってやみません。
しかしまぁ、自分よりダメなやつがいると自分がダメなことを忘れてしまうのってよくないですね。
たとえ赤点とっても周りより成績がいいならいいみたいな。（留年しますがね。）
民主党を笑う自民党（およびその支持者）しかり。
韓国を笑う日本人しかり。
「人のふり見てわがふり直せ」という言葉を知らないんですかね。（多目くんについてはむしろその態度はむしろ見習うべきものでしたが。）
他者との比較でどうこうではなく、絶対評価として自らが最高のものへ少しでも近づけるよう努力を続けていきたいものですね。
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（今のところ、第28回は『バイバイン』という話を取り上げようと思っています。）
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