ついに暴かれたエコノミストの虚偽・続編(追記アリ) | くらえもんの気ままに独り言

くらえもんの気ままに独り言

政治、経済、ドラえもん、吹奏楽、書評、メタボ対策などなど多彩なテーマでお送りしております。

 今回は『日本防衛論』のレビューの続きをやる予定だったのですが、予定を変更しまして、以前取り上げました『ついに暴かれたエコノミストの虚偽』の続編を書かせていただきたいと思います。


前回の話はコチラ↓

ついに暴かれたエコノミストの虚偽

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11822625929.html


 さて、藤井先生が書かれた内容の要点を以下にまとめてみたいと思います。


 ちなみにターゲットは以下の3名。


・浜田宏一(内閣官房参与、イェール大名誉教授)

・岩田規久男(日本銀行副総裁)

・原田泰(早稲田大学教授)


 アヤカシ派(通称リフレ派)である彼らは今まで景気対策として財政政策はあまり効果はありませんよ、金融政策には効果がありますよということを喧伝してきたわけですね。


 では、藤井先生の主張のまとめです。


①浜田氏は財政出動すると金利が上がって円高になって輸出が減るので効果がなくなると言っているが、実際は金利は逆に下がって低値持続している。


②原田氏は1990年代に財政出動したが効果はなかったと言っているが、実際は名目GDPは上昇しているし、公共事業の削減に伴い名目GDPは低下している。


③浜田・岩田・原田氏はマネタリーベース(MB)を増やせば予想インフレ率が上がると言っているが、それは2009年~2012年までを取り上げたデータであり、期間をさかのぼると関連は認められない


④原田氏はMBを増やせば実質GDPが増えると主張しているが、デフレ脱却にとってより重要な指標であるGDPデフレーター、名目GDPとMBは関連がない。(注:GDPデフレーターとMBはマイナス相関、名目GDPは2001~2006年のみ抽出すれば関連があるようにみられるが、デフレ突入した1998年以降ということで見ると関連はなし。)


 要するにリフレ派の主張は詐欺ではないか?という疑問を投げかられたわけでございますね。それに対する反論を藤井先生は待たれていましたが、その後しばらく反論は一切なく、藤井先生のもとに寄せられるのは下品な誹謗中傷・罵詈雑言の類ばかりだったようでございます。


 しかし、ターゲットの一人である原田氏がこの度、反論されるということになったようで、藤井先生はどんな反論がくるかとワクワク(笑)しておられました。


藤井先生Facebook

https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/509261189174829


 そして、実際の反論はコチラです。


原田 泰(早稲田大学教授)《『Voice』2014年6月号より》
[アベノミクス第二の矢]ついに暴かれた公共事業の効果〔1〕

http://shuchi.php.co.jp/article/1916
[アベノミクス第二の矢]ついに暴かれた公共事業の効果〔2〕
http://shuchi.php.co.jp/article/1917


 原田氏の反論の要旨は以下の通りです。

・第一の矢の効果は確実だ

→根拠はなし
・公共事業は金利が上がるからよくない
→金利は下がっている

・公共事業は円高になって輸出が減るからよくない

→金利は下がっている=円高の理由が公共事業のせいとは言えない
・公共事業は無駄だ

→無駄な公共事業とは?
・公共事業は国の借金が増えるからよくない

→自国通貨建ての国債は心配無用
・公共事業は民需圧迫するからよくない

→民需圧迫していないし、工事の単価が上がることはデフレ脱却にとってはよいこと
・公共事業に効果があったかどうかは他の要因を除外すべき

→自分は金融緩和の効果については公共事業の効果や駆け込み需要の影響を除外したりはしない
・公共事業の乗数効果は1以下

→狂った羅針盤による試算。まともな試算では乗数効果は3~4
・90年代以降、公共事業は増えているが実質GDPはあまり伸びていない

→なぜ実質GDP?バブル崩壊の影響は無視か?
・90年代後半以降、公共事業は減っているが実質GDPは増えている
→なぜ実質GDP?

・MBと実質GDPのは強い正相関がある
→なぜ実質GDP?

・予想インフレ率とMBの関係を示す関係式から導いた予想インフレ率とMBは2009年以前も相関がある
「予想インフレ率」とMBの相関ではなく「予想インフレ率とMBの関係を示す関係式から導いた予想インフレ率」とMBの相関を見ているところがミソ(→これをやるとたとえ相関がなくても有意相関が得られます(怒))

・震災復興は無駄だから社会保障や防衛費に回せ

→日本の状況を知らないらしい(『国土と日本人』のエントリー参照)


 ちなみに青字は私のツッコミです。


 それでは原田氏の今回の内容が先ほど述べました藤井先生の4つの指摘への反論になっているのかチェックしてみましょう。

①言及なし

②言及なし

③詐欺データで反論

④言及なし


 こ、これは・・・・・・。


 反論になってないやないかい!!!!!!!!!ヽ(`Д´)ノ

 

 ちなみに下級アヤカシの空き地君に言わせると『まぁ、「理解したくない」と端から決めつけてる人が読めば「反論になってない」と言うしかないわなw そんなヤツが何人集まってそう騒いだところで論文の中身の是非は揺るがない。』だそうです。えーと・・・これは笑うところかな(;^_^A?


 結論を言うと、藤井先生がリフレ派トリオに「お前らは詐欺師だろ?」と問い詰め、リフレ派トリオは反論できなかったというわけで、


 リフレ派=詐欺師が確定しました!!!!!!!!\(^o^)/


 そして、この事実をもってしても現実を直視できない下級アヤカシのおばかさんたちをこちらのブログでズバッとたたっ斬っちゃってます。


【正党のブログ】新しい玩具だ!!

http://ameblo.jp/masato1982/entry-11847805386.html

【脱デフレ!脱グローバリズム!脱マスゴミ!】リフレ派の面子の為に  第二部
http://ameblo.jp/ziita1130/entry-11848150067.html


 ちなみにデフレを正しく評価するのに実質GDPがよいか、名目GDPがよいかという議論がございますが(藤井先生は名目GDPの方が適切ではないかと述べておられましたが、それに対し原田氏は財政金融政策は実質GDPを上げるためにやるものだと述べていました)、それでは簡単な例を取り上げてみましょう。


例)今まで1コ100円のとある品物が10コ売れていたのに、不景気のため9コしか売れなくなった。そこで1コ80円に値下げしたら12コ売れました。(つまり物価変動率-20%のデフレというわけですね。)


 さて、この場合の各種パラメーターですが

名目GDP:1000円→960円 (-4%)

実質GDP:10コ→12コ (+20%)

GDPデフレーター:960/1200=0.8 (-20%)


 これを見ても分かる通り藤井先生の考えの方が適切であることが分かります。下級アヤカシどもは「金融緩和で実質GDPが上がった、公共事業を減らしても実質GDPは上がった、ヤッホー。」なんて騒いでいますが、思考能力が欠如しているためですので、生温かい目で見守ってやりましょう( ̄∀ ̄)


P.S.

それでもリフレ派が詐欺師だと信じられない人はコチラも参考にどうぞ↓

【藤井聡】「統計的検定」とは、ウソを見抜く「裁判」です。

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/04/22/fujii-86/


P.P.S.

次回こそは『日本防衛論』・その2をやります(;^_^A。




人気ブログランキングへ


(追記)

藤井先生直々の検証です。


【藤井聡】原田泰氏の反論を「検証」しました

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/05/13/fujii-89/


『以上、原田氏のVOICE論文が、「藤井の四つの疑義申し立てに対する弁護が成功しているか否か」を、検証いたしましたが、「いずれの疑義申したての論点についても、原田氏は弁護に失敗している」のであり、したがって、 http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/04/22/fujii-86/  にて論じた様な(統計的な)「裁判」風に申し上げるとするなら、当方が告発した四点のいずれについても、(実証経済学的に)「有罪」だと判断せざるを得ないのではないかと考えます。』 (藤井先生の4点と私の挙げた4点は若干違いましたが、裁判結果は同じです(笑))


いやぁ。容赦なくバッサリですね(‐^皿^‐)



くらえもんが至高のギャグマンガ「ドラえもん」を独自の視点でおもしろおかしく解説!興味のある方は下記のエントリーにまとめを作っていますので是非ご覧ください。