吉田秋生「無敵のライセンス」も共感しまくり | 映画バー「銀幕酒場」オフィシャルブログ[バーの紹介とか、映画やDVDやドラマやアニメや演劇のハナシ]

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無敵のライセンス


ウィリアム・エヴァレット「いかに愛するか」、山本文緒のエッセイ「結婚願望」に続く、人生第三の書になるかもしれない。

漫画家・吉田秋生のインタビュー集「無敵のライセンス 青春サバイバル・マニュアル」(河出書房新社)だ。

これまた「結婚願望」よろしく、無敵のライセンス オンナの本音満載。

吉田秋生の顔写真もはじめて見たッス。

構成としては「はじめて人を好きになるとき」「少しだけ片思い」「初体験」「セックスと友情」「女ともだち」「コンプレックス」「確かなもの」など、全19章。

おまけで、江口寿史との対談集付き。

特に前半は、読むページ読むページ、例によって共感の連続でした。

いくら外の世界が輝いて見えても、そこに最初に出ていくときっていうのは、こわいというか、そういう気持ちってあると思う。

学校を卒業して就職するときとか、はじめてセックスするときとか、自分の世界がかわる、みたいなときっていうのはこわいの、誰だって。

だけど、そういうときに女の子が感じるとまどいとか、ためらいってすごい好きなの。

そういうのがある限り、女の子って大丈夫じゃないかなという気がするのね。

そういう気持ちがある女の子は、どんなふうにしたって大丈夫、どこへ行っても平気よ、まともな女だわ、っていう気がするんだよね。

ふむふむ……。

女というのは、基本的に自分以外の女は敵なのかもしれませんね。

ほかの女は自分のエリアを侵す敵なんですよ(だから、自分の子供は息子がいい)。


ふむふむ……。

容姿コンプレックスって、やっぱありますよ。
わたしが入ると、ナンパ率が減るとか平気でいいやがるしねぇ。

あの時代っていうのは、露骨でさ。ほかになにもないから。
養ってもらうだの、結婚だのないから、よけい欲望が露骨だよね。

男の子は女以上に世間体を気にするから、ガールフレンドがブスだとみっともない。
そのぶんシビアだから選ばれる余地なんてないんですよ。

でも、コンプレックスはボーイフレンドができたら治るんですよ。
ホントに女の子って、男の子からたった一本でもいいから、スポットライトをあびるかあびないかで大きく違うと思うんですよ。

と、またまた共感しまくり。

まだまだいいフレーズあるんだけど、長くなったので、これまで。

山本文緒のエッセイ「結婚願望」と併せて、読みましょー。

いずれも100円以下で買えます。


※過去の個人ブログからの転載でございます。

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■関連情報
【オススメ本】山本文緒「結婚願望」キタ━(゚∀゚)━!!!!