某城サイトさんに「それほど歩きにくい道ではなかった」とあったので、
枡形山城から辛垣城まで尾根伝いにあることにしました。
最近、城郭研究者のかたの話や行動を見る機会があって、つくづく思ったのは
『城郭研究はサバイバル』だということ。
道なき道どころか『藪へ突入して遺構を探す。これが城郭研究者の常識』なのですね
で、kaiさんの遭難記録ですが・・・
だいたいこんなカンジ
台風の影響からか、すでに尾根道には枯れた倒木がわんさかあって、
すでに足場が土じゃなくて木でした
この辺りから余裕がなくなったので、写真がほぼないです。
下の写真の左側にあるような、枯れ木が埋め尽くしてるのね。
見なかっただけでヘビの2匹や3匹はいたでしょうねー ←ヘビも嫌い
写真中央に白いビニールひもがあるのが見えますでしょうか?
これと同じものが写真の右側に続いていて、そちらは枯れ木のない歩ける道となっていました。
最初は下のほうの尾根を進んだのですが、地盤が弱く(この前日、関東は弱雨だったそうです)
尾根を這い渡ること数分。写真のところまでなんとか生還{ふぅ・・・
戻ることも考えましたが、枡形山城から降りてきた道を戻れる気がしなかったし、
(降りてきたというより、滑り降りてきたに近かった)
あたりにはハイキングを楽しむ人の声が聞こえておりましたので、強行突破リトライを決定。
まわりを見渡しましたが、先にいける道はなく・・・・・
倒木が橋のように横たわっておりました
ガシガシと踏んでみたところ、歩けそうだったので、いざ平均台~!
(恐怖を紛らわせるために、そう心中叫んでいただけで、
中央に差し掛かった頃には足ガクブルでした
カイジの鉄骨渡りが脳内を横切ったよ)
で、なんとか最後まで進んだのですが、まさかのトラップ
終着点が枯れ木で地面に着地できない状態。
やむ無く尾根を登り、枯れ木を迂回しようとしたら、ズルっと尾根で滑り台
ともあれ、まともに歩ける道に復活して、
一安心してビニールひもを辿って歩き始めること5分
また道がなくなりましたー{もう、いや・・・
さすがにもう無茶をする気力も体力も残っておらず、引き返すことに決め
さきほどの丸太をどうやって戻ろうかと悩みながらトボトボ歩いていると
すぐ間近で人の声が!
見上げるとハイキングコースがあるらしく、何人かの人の頭が通り過ぎていきました。
さきほどから人の声は聞こえていましたが、人の姿をみるのは山では初めて!
「これはもう・・・是非に及ばず!!ギリッ」
あんな丸太道を戻り、さらに枡形山城の道を登れるとはとても思えなかったし、
もうズボンも泥ってるし、構うかっ!!
というわけで・・・・
(もちろん実際はロープなんかないよ。木と地面伝いだよ)
ちなみに7月に中井均先生の公演をお聞きしたのですが、その際
「尾根は手をつかなくても歩けるけど、切岸は手をつかないと歩けません」
とのことでしたが、ふつーに手をつかないと登れませんでしたわ~
標高60mくらい登ったことになっちゃいますねぃ
ともあれ、何とかハイキングコースに到着したのでした
整備された道のありがたさを痛感したよ・・・・
ここから数m行ったところに、登ってきた方向へ降りる道があったんだけど、
あれはどこに繋がっていたんだろう?
興味はわきましたが、さすがに行く気にはなれませんでした
今回はたまたま人が通ったから警察沙汰にはなりませんでしたが、
もしGWじゃなく平日だったら、間違いなく警察沙汰になっていたと思います。
何度も言いますが、
ネット等で「行った」という話を聞いても、
現地で自分が見て「ヤバイ」と感じたら諦めましょう!
人が歩いた形跡のない道は進んではいけません!
こんな非常識なヤツは私だけだと信じています。
皆様の城攻めが楽しく安全なものでありますように
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