(ビジネス知識)国債と金利の関係をざっくり説明したいの巻 | ちょっとの努力(仮)

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もしビジネスパーソンや学生さんのあなたが、後輩からこう質問されたらどう答えますか。


「先輩、国債(こくさい)と金利の関係ってどうなってるんですか。」

「えーと、、羽田空港はコクサイ化したし、金利はジャパネットたかたが負担してくれる、という関係、というとわかりやすいよ。」
「・・・はぁ。(一応感心したふり)」


・・・逆にわかりづらいです。知っていることをムリヤリ並べてもダメです。しかも羽田は「国際」化だし、ジャパネットは国債の金利まで負担してくれません。


『・・・知っていることをいつもムリヤリ並べる人、早く説明をお願いします。』


国債と金利の関係を、結論からざっくり言うと、

国債の価格と金利は逆方向に動く」ということです。


ここから具体的に説明してみます。


まず、「国債」と「金利」から説明しましょう。


「国債」とは、正式には「国庫債券(こっこさいけん)」といい、「国がお金を借りるときに発行する借金の証書」です。国が、インフラの整備や歳入(さいにゅう)不足の穴うめなどの目的で発行します。


「金利」とは「借りたお金についた利子」を「借りたお金の金額(元本:がんぽん)」で割ったものです。たとえば、1万円借りて100円の利子がつけば、100÷10,000=0.01で、金利は0.01(1%)となります。


次に、国債価格と金利の関係を説明します。


ここに、アクシズ(仮名)という独立国があります。アクシズは、国王のマハラジャさん(仮名)が、豊富な地下資源をもとに積極的に海外投資をして、世界でも有数の金持ち国となりました。


アクシズの国債は人気が出て価格が上がり、金利というリターンが少なくても多くの人が引き受けてくれました(国債の価格↑、金利↓)。


ところがマハラジャさんの不慮(ふりょ)の死をきっかけとして海外投資の失敗があいつぎ、一気にアクシズ国債の価格は下がりました。


すると、これからも下がるリスクのある国債は、高い金利をつけないと引き受ける人が出ないため、金利は上がりました(国債の価格↓、金利↑)。


その後マハラジャさんの娘、ハマーンさん(仮名)がアクシズを立て直すことができたおかげで、ようやく国債価格はまた上がるようになりました。


このように、一般的には国債価格が上がると金利が下がる

国債価格が下がると金利が上がります


(これは国にかぎらず、企業が発行する社債にも同じことが言えます。)


最後に、日本の国債についても少しふれておきます。


2010年11月に、アイルランド国債が暴落(ぼうらく)したことがニュースになりましたが、日本もほかの国のことだと言っていられる状況でもないと思います。


12月2日の日本経済新聞によると、日本の来年度の国債発行総額は170兆円台と、過去最大の金額になる見通しだそうです。


以前、「日本が財政破綻(ざいせいはたん)する確率」を説明しましたが、日本政府がこの増え続ける国債にどう対応するかということに、筆者は非常に注目しています。


ちなみに、劇場版機動戦士ZガンダムⅡ」では、テレビ版では設定がなかった、「ガザC ハマーン・カーン専用機」が登場しました。


(参考:宮崎哲也/著,『最新 投資の基本と仕組みがよ~くわかる本』,秀和システム,2009)

紹介記事へのリンク↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10728057819.html


利率と利回りの違いを説明した記事へのリンク↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10756686721.html


デリバティブを説明した記事へのリンク↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10807973072.html


日本が財政破綻する確率を説明した記事へのリンク↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10668828278.html


ガンダムでビジネス知識を説明した記事へのリンク集Ⅵ↓

http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10758122756.html