(ビジネス知識)特別会計をざっくり説明したいの巻 | ちょっとの努力(仮)

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もしビジネスパーソンや学生さんのあなたが、後輩からこう質問されたらどう答えますか。


「先輩、事業仕分けで特別会計って言ってたんですが、どういう意味ですか。」

「・・・たまに≪あなただけに特別にお教えします≫ってハガキがくるだろ。あれを読めば分かるよ。」

「はぁ・・・。(一応感心したふり)」


・・・いや、それはあなただけに言ってるセリフではないと思います。お金儲け(もうけ)のノウハウなど、そんなに儲かっているなら、他人に教えてさらにお金をかせぐ必要があるのか、非常に疑問です。


『・・・今日はちゃんとした話で始まった人、説明をお願いします。』


今回は、事業仕分け(第3弾)のターゲットでもある「特別会計」を説明します。


まず、「一般会計」から説明します。

これは、国会で審議(しんぎ)して決められた日本の予算で、2010年度は

約92兆円です。


次に、「特別会計」を説明します。

特別会計とは、国や地方公共団体が特定の事業をおこなう場合や、特定の

資金の運用をおこなう場合などに、一般会計とは別に独自の予算を組まれるものです。


この予算は目的が決められているため、景気の変動などがあってもなかなか変えられません。


ただ、「特別」といっても、ざっくりいえば一般会計と同じく税金からお金がでています。


実は、特別会計の2010年度予算総額は約176兆円と、一般会計の倍近くあります。つまり、メインの予算より、特別の予算のほうが、日本の場合は大きいのです。


また、なかには一般会計からお金が入っていたり、逆に一般会計にお金を繰(く)り入れているところもあり、きわめて実際のお金の流れがわかりにくいです。


話を地球連邦軍にたとえてみましょう。


地球連邦軍の1年間の予算を、仮に100とします。これが「一般会計」です。


ところが、地球連邦軍の中にあるエゥーゴとティターンズという組織が、それぞれ100ずつの予算を組んで独自に戦艦やMSを開発するための予算を提出しました。


つまり、100×2=200の「特別会計」ができました。


しかしエゥーゴ・ティターンズとも、一部のMS・戦艦は地球連邦軍のものを流用(りゅうよう)しているため、実際に200の予算が必要なのかわかりにくいです。


なかには開発費の一部をムダ使いしている人間がいるかもしれません。


『・・・エゥーゴはティターンズのサチワヌ(サラミス・改)を乗っ取ったりしたので、話はさらにややこしいです。』


だからこそ事業仕分けで、お金の流れをはっきりして、本当に特別会計のままでいいのか・一般会計に入れるべきか・あるいは民間に任せるべきかなど、仕分ける必要があると思います。


最後に、日銀の「円売り介入(えんうりかいにゅう)」と特別会計のつながりについてお話しします。


急激な円高を阻止(そし)するために、財務省と日本銀行は今年9月に、

約15年ぶりに約2兆円の円売り介入をおこないました。


この2兆円は、「外国為替資金特別会計(外為特会:がいためとっかい)」からでています。


外為特会も、ざっくりいえばもとは税金です。つまり、円売り介入をおこなっても円高の阻止に失敗したら、税金が何兆円レベルの単位でムダになる可能性があるということです。


11月現在、2011年度の予算審議が国会でおこなわれていますが、特別会計についてもきちんと審議してほしいと思うのは筆者だけでしょうか。


ちなみに、「機動戦士Zガンダム」でクワトロ大尉の乗る百式が初めて参加

した作戦は、ティターンズの戦艦サチワヌの乗っ取り でした。


(筆者注:数字は2010年度当初予算ベースです。)


(参考:日経ビジネス 2010年11月1日号)


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http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10694162708.html


2011年合併・統合予定企業紹介記事へのリンク↓

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