社交ダンス | 日本復帰生活雑記帳

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海外生活30年からの日本帰国。
日本生活に再び順応すべく奮闘中

スターとプロのダンサーが組んで競い合う番組「Dancing with the Stars」が好きで良く見ている。

何を隠そう、私は短大時代社交ダンス部に所属していたのだ。
だから競技ダンスの最低限の知識は持ち合わせているので、見ていても色々面白いわけ。
たまにPBS(NHK教育みたいなチャンネル)でプロの競技ダンス中継をやってたりするのだが
それも見たりしている。

「Dancing with the Stars(略してDWTS)」だと一組ずつが踊って採点してもらうのだが、
実際の競技ダンスというのはすごい数のペアが一気に同じフロアで踊りまくるのだ。
だから自分達が考えていた振り付けが、他のペアの動きによって妨げられてしまって
変更して向きをかえてまた違うところへ行って見せ場を作る・・・とか、色々臨機応変にしないといけない。
その辺のリーダー(男性をリーダーと呼び、女子はパートナーと呼ばれる)の判断も点数になるわけ。
つか、リーダーの点数が7割でパートナーは3割だからねー。添え物のお花なのよね。

学生競技ダンスだともちろん全員素人の学生なわけだから、この臨機応変というのが大変。
リーダーの男の子達は覚えた振り付けをこなすだけで精一杯だから、
他のペアがこちらの進路に入ってくるだろうなとか見てる余裕はない。
そしてパートナー(女子)は基本的に後ろ向きに進むものなので、一切進行方向が見えない。
するとどうなるか。

すごい勢いで衝突して、女子がぶっとんでフロアのあっちまですべっていってしまったりするのである。

ま、大怪我したなんてのは見たことないけど。
若かったからかねー。

たまにプロの大会でもぶつかってるの見るもんね。
やはりあの混雑のなかでうまくリードするのは至難の業なのだ。

そしてかかる曲も本人達が選ぶわけではない。
ワルツならワルツ、クイックステップならクイックステップのリズムに編曲した何かの曲が突然かかるので、
適当にカウントをあわせて踊りだす。
そして終わりも突然ボリュームがしぼられてフェードアウトするので、
クライマックスやらサビやらフィニッシュというのはない。

なんでだろ?舞踏会の雰囲気をそのままにしてるのかしらね?

しかし一番驚くのは、何をかくそうダンス部は「体育会」であることだ。
朝は始発電車で試合会場にかけつけ、先輩方がいらっしゃるのがたとえそこから2時間後であろうと
お待ちしなければならない。
そして会場では座ることは許されず、たちっぱなしでひたすら大声をあげてダンス曲のリズムに合わせ
「○○番、東大(仮)-!」とか
ゼッケン番号と大学名を叫び続けて応援しなければいけない。
うんざりして小さい声になると「声が小さい!」と、先輩方から檄が飛ぶのである。

さすがに今は違うだろうけど、当時(80年代)の大学社交ダンス部はどこもそういう感じだったのよ。
ちなみに学校によっては社交ダンス部を「しゃぶけん」と呼んでいた。
「社交舞踏研究会」の略だそうだ。

当時は、大会の時女子は華やかなドレスを着るが男子は学ランと決まっていた。
この学ランは特注のもので、伸縮する生地で体にぴったりしたラインに作ってある。
しかし学ランで社交ダンスって・・・モダン(ワルツ、クイックステップ、スローフォックストロット、
タンゴ)はともかくラテン(当時はルンバとチャチャチャのみだったかな)の時はかなり奇異でしたな。

あーなんか、長くなってしまった。
もっと色々思い出してきたのだけど、それはまた今度。


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ズッパ・トスカーナ、ご飯deパン、チーズとクラッカー