ハイミュージアム | 日本復帰生活雑記帳

日本復帰生活雑記帳

海外生活30年からの日本帰国。
日本生活に再び順応すべく奮闘中

アトランタにあるHigh Museumへ、BJと2人で
ロートレック特別展と写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン展を見に行って来た。

子供たちは家に置いてって、BJと2人でデートだー!わーいわーい。
ナナはこの特別展を先日学校のフランス語クラスでフィールドトリップとして見に行ったし、
タロウはロートレックなんて何の興味も無いのでお留守番。
もう置いていける年齢になったのよねー、なんかあっという間だわねー。

BJが
「これからこういう(子供抜きの)生活になっていくんだし、今から仲良くしとかないとなー。」
と言うので
「そうねー、空の巣症候群にならないようにね。」
と答えたら

「カラノス?何それ、ロシア人かなんかの名前?」


・・・・ちゃうがな。

日本語ってほんと、漢字をあてないと何言ってるのかわかんない言語よねー!


BJが午前中仕事だったしタロウもボーイスカウトがあったので、出発はお昼すぎ。
アトランタは東部時間でここアラバマは中部時間なので1時間の時差がある。
というわけで着いたらもう2時40分くらい。この1時間の時差って結構面倒なのよねー。

3時からロートレック展を見始めたが思ったより作品数が少なくて1時間かからずに見終わってしまった。
まあそれに、油彩とか出てなかったしね・・・。印刷されたポスターだけだったから。
しかし改めて、当時のパリの芸術家にいかに浮世絵が影響を与えてたかというのを感じた。
そして日本人にとってははあんなもの消耗品で芸術のげの字も考えてなかったから、
ばんばん荷物の詰め物とかに使ってたというのだから笑ってしまうわね。
多色刷りだけにしても驚く技術だったようだし、日本人ってやっぱり器用なのかなー。

その後カルティエ=ブレッソンの写真を見たのだが、こちらは充実しててびっくり。
250点以上が展示されていたとかで、最後は5時の閉館に近くなってしまって駆け足で見た。

かっこいいなーと思ったのはニューヨーク・シティ・バレエ団の元を築いたバランシンのポートレイト。
あれは、良かった。さすが写真家の目は違うなー、っていうか絵みたいねと思ったら
もともと画家志望だったのね。なるほど。

しかし最後のほうに日本で撮った写真が展示されていて、そのバックに写っている映画のポスターが
「ちんころ海女っこ」とかいうタイトルだったので盛大に吹き出してしまった。
いやーびっくりしたー。なんだったんでしょうあれは。いや、普通に上映されてた映画なんでしょうけども。
周りのアメリカ人に奇異の目で見られつつも、笑いはどうにもこらえきれず・・・・。

それから「日光、ジャパン」とあったピクニックの写真。
60年代だから、まだ女性は着物姿の人がいるのだ!屋外の宴会なのに。
そして車座の真ん中には一升瓶が2本どーんと。
・・・あれ、きっと、アメリカ人はソーダの瓶かなんかだと思ってるだろうな・・・・
いいえ違いますあれは酒です。ってなんで英語の教科書風。

いやあ、もう今まで見たいい写真の数々が全部これでぶっ飛んだわね。
私の中でカルティエ=ブレッソンは「ちんころ海女っこ」の写真家として位置づけされてしまいますた。
なんてこったい。



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冷凍パスタ、テイタートッツ、オニオンリング、コールスロー、アスパラガス