伝える食と伝わる食の間で | 名古屋の宅配仕出し弁当屋~現代の食を見直す弁当屋のブログ~

名古屋の宅配仕出し弁当屋~現代の食を見直す弁当屋のブログ~

名古屋の宅配仕出し弁当屋『玄米と大自然の恵み 情熱弁当』のイケメン店主が書くブログです。
現代の「早い」「安い」「手軽な」食から原点に戻り、素材や出汁そのものの味を感じて頂ける料理を創っています。無添加冷凍惣菜通販サイトも運営しています。

おはようございます。
イケメンです。


『食育』という、最近特によく使われる言葉があります。

食育は、国民一人一人が、生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保等が図れるよう、自らの食について考える習慣や食に関する様々な知識と食を選択する判断力を楽しく身に付けるための学習等の取組みを指す。 (wikiより)


世には様々な形の『食育』が存在します。
しかしボクは、ふと思うのです。

育む対象は、食べる人自身?それとも食材?
または、それに関わる人たち全部?

数えきれないほどの食の民間資格があり、それにまつわるビジネスもたくさん存在します。

資格があれば、教えらえるのか。
資格がないから、教えられないのか。
大人目線で要約して、より簡単に、より手短かに詰め込んでいないか?


例えば飲食店のサービスマニュアルのように、あるスタッフの模範的な行動を書き出して、その流れを共有するみたいな、一筋縄ではいかない物ではないのかなと思うのですね。


あの時から、何かが変わった…


日本が戦争に負け、小麦を主体とした加工品や牛乳がやってきました。
やってきたというより、押し付けられたという事がわかったのはずいぶん後の事。

そして1970年。
大阪万博のアメリカ館で登場した、カジュアルな洋食に日本人は心を奪われました。それまで高価だった異国のおしゃれな料理が、初めて安く食べられたのですね。

 

翌年には、ファミレスの雄・ロイヤルホストやマクドナルドの第一号店が日本でオープン。我先にと食の欧米化が始まり、外食産業が急スピードで成長していきました。

そして「早い」「安い」「手軽な」食が、あっというまに広がりだして約40年あまり。
高カロリーで低栄養な食事が美味しいと言われ、生活習慣病や各種アレルギーをはじめとした、今までになかった病気や疾患が激増したのです。

それまでの食習慣や食事が置き去りにされてから、日本人の何かが変わったのです。だからこそ、食育なんて言葉が登場しているのですけどね。


福岡で見たものと聞いたこと


先週、日帰りで行ってきた福岡市。
福岡「食育・子育て」 シンポジウム ひろがれ弁当の日を聴いてきました。

 

子ども自身がお弁当を作ることで、子どもの自立や感謝の気持ちを養う、という取り組みです。すでに全国で1100校以上で開催されているそう。

この記事の最後に書籍をご紹介させていただきますが、『弁当の日』に関わるキーパーソンの先生たちが集まっての講演でした。

『弁当の日』という取り組みも含め、どうやって子どもたちに食をい伝えているのかに興味がありました。

だって、料理を仕事にしているボクと、学校の先生たちから見た食。
同じ物でも立ち位置が違うと、考え方や切り口も違うはずですから。

弁当の特徴の一つとして、携帯食である事が挙げられます。
いつでもどこででも、誰とでも食べることができる。皆で輪になって食べるお弁当って、素敵ですよね!

今、学校ではいじめなど様々な問題があります。食事の時間が楽しくて、皆のコミュニケーションが図れれば、きっと状況が変わってくると思うのです。




そうそう、忘れていけないことがもう一つ。
料理作りって、実に神経と頭を使う作業なのですよ。

複数の調理工程を踏みますから、段取り力も養えます。
ゆえに食べるだけではなく、自分が作る側にも立って感じてほしい。

きれいに詰められたお弁当を乱暴に運べば、食べる頃にはぐちゃぐちゃになります。
好きなおかずじゃないからと食べ残すと、それを知ったお母さんは悲しい気持ちになるもの。
つまりたった1個のお弁当でも、人を思う優しさや気配りまでも育む可能性があるものなのです。

ボク自身、どうやって今までの日本の食を後世に残していこうかと、足りない頭と良い顔で考える日々なのですが、いろんな立場のたくさんの人の考え方を福岡で知れて、とても刺激を受けましたよ。

おいおい、このブログでも書いていこうと思っています。


移り行く時代の食と共に


先ほども書きましたが、我々は大手外食の登場で、食生活が大きく変わった世代のど真ん中に生きています。今ならまだ変えられる。まだ間に合うと思うのです。

顔の見えない誰かが作った食事を、お金を出して買うのが当たり前になりました。
しかし自分の手で料理を生み出す事や、自分が作ったものを自分で食べるという事で、たくさんの事が見えるのですね。

それは、今までに作らなかった本人が悪いのではなく、作る必要が無い便利な環境の中にいる弊害なのです。

食というのは、食べるという経験。
物がこれだけ溢れていますので、生きるための食から幸せ&楽しくいきるための食にシフトしていく必要があるのです。

素材そのものを、どう選んで食べるのかも大切なのですが、どう組み合わせて食べるのか、誰とどうやって食べるのかなども含めた、トータルな視点が大切なのですね。



最後に、今回のシンポジウムの講師やかかわった方の本をご紹介させていただきます。
いずれも、ボクは自分で読んだ上でおススメしていますよ。

子ども達や自分自身に、どうやって食の大切さ、命の尊さを伝えていこうか。 
言葉がでなくてもやもやしている方には、ピンとくる内容のものばかり。
ぜひ一度、お読みになってくださいね。
  

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現代の食において、好ましくない部分を否定形で指摘する人って多いですよね。
あれがダメ、これがダメなんてネガティブな言葉ばかり発していると、自分の心も貧しくなっていくのです。人の不安要素をあおり、理論武装しても、動くのは頭の中と一時の感情だけ。

ボクは、古き良き物の価値を認めながら、現代の生活での調和を目指したい。
新しい=良、古い=悪ではなく、互いの良い部分を上手に共生させるという事ですね。

「今の自分にできることを必死にやる。」
物事はとてもシンプルなのです♪




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