お待たせしました!
松田さんのお話後編です。
さて、物理法則 は、ビッグバン以前には存在していたでしょうか?
「…存在していなかった気がする…」?
なら、ビッグバンは、物理法則からは外れた所で発生したのでしょうか?
今の所、
「大きなインフレーションの中で、急速にこの宇宙は拡張していったので、
はじめから今の法則があったわけではなく、だんだん【今の法則】に定着してきた」
と言われています。
急速に拡張している瞬間には、現代物理の法則を超える事が起きていた、と。
あと、不思議な偶然のハナシ。
昔は「天動説」だったでしょ。
地球が回ってるんじゃなくて、地球は動いていなくて、天体が動いている、ということが正しいとされていた時代があります。
そして、その後「地動説」が出てくる(1500年代前半にコペルニクスによる解釈)のですが
地動説が出てしばらくしてから天王星が見つかった(1781年)んですが。
天王星の動きを観測していた学者が、「なんか天王星の動きって変だなぁ」
と気づいたんです。
で、こんな動き方をしてるって事は、天王星は、
一人で動いてるんじゃなくて、天王星の動きに影響を与えている星があるハズだ!
と思って、その学者さんが「天王星に影響を与えているだろう星の位置」を、計算して出したんです。
その計算で、海王星を発見したんです。
それも、イギリス人とフランス人の2人の学者が同時に計算し、発見したんです。
(イギリス人:ジョン・クーチ・アダムス。フランス人:ユルバン・ルベリエ)
で、フランス人(ルベリエ)がドイツのヨハン・ガレって人に依頼をして、ベルリン天文台での観測で海王星を発見したと言われる。
ルベリエが計算としたものと、発見された位置の誤差は1度しかなかったんだけど、
でも、その計算自体が間違っていた。。。
(奇跡的に見えた海王星……)
具体的に言うと、「二か所」間違った式を使っていた。
でも、二か所間違っていたからこそ、たまたまその日だけ海王星は見えたんです。
(間違えたのが一か所だったら海王星は見つからなかったかも…)
(ひょえーーーーありえないっ!!ミラクルすぎる…!!)
また、冥王星については、パーシヴァル・ローウェルが予測した通りの場所に見つかったんだけど、これも偶然の一致だったと言われている…。
それまでにも「冥王星があるはずの場所」を撮った天体写真はありました。
だけど、その写真には冥王星は写っていなかったんです。
それはなぜか?
…後からわかった事ですが、冥王星の写っている場所だけ、写真機(?)に傷がついてて、写っていなかったんです。
こんな風に、「観測者」が出てきた瞬間に、観測対象が現れる
そして、それは過去にも影響を与える…という歴史的な事実が、たーーーっくさんあります。
天動説が信じられていた頃、ロクな望遠鏡もなかったのに、星の位置は今とほぼピッタリの位置に、
正確に計算されていました…。
地球が動いてないという前提で計算してるから、計算式はほとんど間違っているのに。
その人がそう思った方向に現実が動いていく…という事が、実際に起こるんです。
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ふふふ、第三回も面白かったです
間違えないように、間違えないように、気を付けないと、
と、
ずっとどこかで思っていました。
だけど、「前提の計算式」が間違ってても、自分の望んだ、意識した方向に向かっていく。
というか…
前提が間違ってても、結果的に正しい事に向かう、という現実を創る事は出来る。
って事じゃない?これ、スゴイ事ですよ。
だからさ
もっともっと、もっともっともっともっと…
もっと、もぉぉーーーっと、自由で良いのだ
(全てはこの宇宙にたまたま浮かんだ泡の一粒かもしれないんだからね)