すっからかん | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

先日、亀初号機の試合がありました。一応は世界戦と名打たれてるので前半3Rだけ見ましたがとても見ちゃいられないのでチャンネルを変えました。何というか・・・インチキとかイカサマとか騒ぐ時期も過ぎてしまった気もするし、ボクシングの試合としてつまらないとかそういうレベルで無く「哀れ」なのです。誇張でなく。
勝つ気も無い相手に虚勢を張ってきたいつもの試合と違い、なんとなくパフォーマンスもしおらしく、ただ時間を無為に過ごすだけ。単に真剣勝負のつまらない試合かというとそれとも違う。
4回戦や日本タイトル戦でのつまらない試合も一生懸命さや必死さが見えますが、それとも違うわけで何とも言いようの無い気持ち悪さを感じます。嫌悪感ですかね。
思えば2003年にこの一家がプロ・ボクシングの世界へ進出してきて10年になります。
確かに一時的にはJBCの米櫃を一杯にしただろうし、総合格闘技やK1などに押され気味だったボクシング業界の人気回復の切り札としての期待もあったであろうことは当時からリアル・タイムで経験してきた自分にもわかります。そして彼らとその周辺がその残り香をいまだに追い続けていることも。いい思いは忘れられないものですからね。
デビュー戦から勝ち癖をつけさせるマッチメイクを徹底してきたことの弊害がここ何戦かで出てきてます。内藤戦こそエロルデ・ジムの協力によって何とか凌いできたもののポンサクレック戦では何もできずに惨敗。陣営の足並みの揃なわさは曲がりなりにも亀1を(際どいとはいえ)判定で内藤に勝たせるまで仕上げたペドリト・ローレンテを激怒させてトレーナー放棄させるまでになってました。ま、史郎の自己顕示欲の強さが招いたことでありますが、自業自得。

戴冠戦は隠居生活を送っていたムニョスの横っ面を札束で引っぱたいてのもの。
・V1のディアスは何故かランクに入っていて、何故か試合放棄。
・V2のデラモラはダウンこそ奪えたもののへろへろの判定勝ち、岩佐はデラモラに何もさせなかったのに。
・V3のマシアスはあからさまな倒れ屋さん。私は八百長にしか見えませんでした。
・V4のマナカネは中立地なら1の負け。久保田や菊池に完敗したことでマナカネの実力が露呈し、必然的に1の実力も晒されることに。
・V5のルイスは逃げて触って、何故かポイントだけは取れてた不思議試合。
・V6のパノムンレックはナチュラル・フライウェートにパンチでグラつかされて買収判定。
そして今回はアナボリオにまったく、やる気無し。無気力試合。

せめて日本王座に挑んでればガチで勝ち負けを競うということがどういうことかわかっただろうに、勝てる相手と勝てる環境を整えないとリングに上がれないへたれっぷりは相変わらず。審判とジャッジを買収しないとどうにもならない、しかし肩書だけ欲しいというのは我儘そのもの。

ガチ要因(言いかえれば一家の捨て駒)の2やKYの3に関しても五十歩百歩。こんな連中の試合を由緒ある世界タイトル戦と名打って放映して恥ずかしくないのか。報道して恥ずかしくないのか。中身の無いスカスカなものを見せられて(読まされて)一番迷惑被るのは我々ファンなのだ。