統一教会製作の幻の大作「仁川(インチョン)」(3) | ちゃぬの裏韓国日記

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(統一教会=世界平和統一家庭連合)

■統一教会製作の幻の大作「仁川(インチョン)」についての文教祖のみ言葉

献金130億円を費やして製作したが、大コケした映画「仁川」について文教祖の見解は?

(映画「仁川」は以下参照)
統一教会製作の幻の大作「仁川(インチョン)」(1)
統一教会製作の幻の大作「仁川(インチョン)」(2)



<映画「仁川」製作(1978年5月撮影開始)についてのみ言葉>
『レバレンド・ムーンが何のためにマッカーサー将軍の映画をつくるのでしょうか。何のためにつくるのか、はっきり知らなければなりません。西欧文明はアジア文明と双子のようなものなので、アジア文明と手をつながなければ、いずれ西欧文明は滅びます。西欧人がいくらアジアが嫌いでも、神様の摂理がこれを連結させようとするところにあるという事実を先生は知っています。それでは、アジアと連結させる運動をすることができる思想や団体や国家がありますか。今は一つもありません。アメリカはすべて手を引こうとしています。すべてけってしまおうとしています。

 ですから、特別な人物でも立てて、一つの民族と国家を動かし、ここで一つの西欧化文明圏に連結できる橋をつくらなければなりません。それでは西欧文明に接続させるべき国はどの国でしょうか。日本と韓国です。

 それでは、日本で救世主の役割を果たした人は誰でしょうか。韓国で救世主の役割を果たした人は誰でしょうか。マッカーサーがそのような責任を果たしました。日本の敗戦ののち、日本が祝福される基盤を築いたのがマッカーサーです。敗戦国にむちを加えるのではなく人格と愛で優待した行為は、今までの歴史上にないことです。その時マッカーサーが日本に莫大な損害賠償を請求していれば、今日の日本はこの世界において、今なお第三国どころか、第五国、第六国の位置にも上がってこられなかったでしょう。

 それからまた、共産圏を中心として南北が決裂したとき、マッカーサー将軍は韓国の防御において、韓国を救ってくれた救世主です。仁川上陸作戦によってソウルを完全に奪還し、マッカーサー将軍が李大統領に政権を委譲しました。「この国をあなたにお返しします」とした事実は、国を救う責任を果たしたということです。

 トルーマンがマッカーサーを現職から退けた行為は間違いでした。情勢を見切れなかったのです。それにより民主世界は数十年間の被害を被りました。ヨーロッパがすべて共産主義の影響圏内に入っていき、南米がすべて共産主義の影響圏に入っていったのは、すべてトルーマン大統領の決定的失策によるものだということを私たちは宣布しなければなりません。

 トルーマンがマッカーサーの話を聞いていればよかったのです。その時はソ連に原子爆弾もない時です。共産圏を制圧して一つにすることができる良い機会と、自由環境をつくって世界を地上天国にすることができる機会を喪失してしまったのです。そのようになっていれば、今日の中共のような存在はなかったはずです。中共を中心としてソビエトのハバロフスクやシベリア圏までも影響を及ぼし得るアメリカの版図になっていたことでしょう。マッカーサーを切ったのはトルーマンの失策です。そのことをアメリカの青年は正しく知り、マッカーサーを英雄視し、「あの時代における我が国の産んだ英雄として推戴しなければならない」という運動を起こさなければなりません。

 見てみなさい。今、世界の世論調査を見れば、どのようになっているかというと、八〇パーセントの人が韓国が北侵したと思っています。世界の八〇パーセントがそのように思っています。アメリカの若い人たちがそのように思っています。日本でもそのように思っています。全世界の八〇パーセントがそのように思っているのです。

 そのようになれば、民主世界の面目はどのようになりますか。「アメリカ帝国主義の侵犯だ、韓国動乱もすべてアメリカが起こした」と絶えず言い続け、「すべての戦争、現在起きているすべての暴動もアメリカが起こした」と言っているのです。共産党の手法がそのようなものであることを知っていますか。世界はそのことを知らずにいます。ですから、この映画をつくることによってソ連や中共や北朝鮮の大使館が、どれだけ苦痛を受けるか分かりません。

今回、私は日本を旅行しながら東宝映画会社の社長に会いました。会ってそれについて、全般的な討論をしました。「これこれこのようにして、アジアに後援会をつくりなさい。アジアの英雄をつくることができるように準備し、映画が売れるように宣伝する基盤を築いておきなさい」と指示しました。

 私が直接会社に出向いて仕事をすることができないので、行ったり来たりしながら、誰が何をして、どのような手順でどのように推進すべきかということをすべてコーチしなければなりません。韓国から男女共に代表となる俳優を決定し、アメリカでも「誰々がしなさい」としっかり決定しておきました。

 それで、現在韓国において国軍を動員するためには文化公報部(注:文化・芸術・公報・放送などを管轄する中央行政機関)から、文教部(注:日本の文部省に当たる)、そして国防部まで、すべての決裁を受けなければなりません。既に決裁をすべて受けました。約十万名が動員できるように韓国軍からも決裁を受けました。そして今回、アメリカ国務省からも決裁が出ました。監督も決定し、シナリオも既にできあがりました。既に校正も四次まで終わりました。監督とシナリオ作家、そして彼らが使うものすべての契約が既に終わり、支払いもすべて済ませました。

 結局は石井氏が英雄になりました。「映画も知らないやつがハリウッドに来て、大きな爆弾を投げている」と言われたのです。「金も全くもっていない者が大きな声を張り上げている」と後ろ指をさされたりしたのです。しかし、今では信じるようになりました。背後に私がいることを知ったのです。(笑い)

 今後の先生の計画とは何かというと、ハリウッドにいるすべての映画俳優、金で堕落した者たちをすべてつかんで青年運動をさせることです。「この死にゆくアメリカを生かすために青年運動を行うので、君たちがお金を出しなさい! 若い人々のために君たちが基金を集めなさい!」と言うのです。「今後青年運動をするときには、君たちが理事会をつくり、組織をつくらなければならない」と言いました。税金の七〇パーセント、八〇パーセントを回して寄付することができる基盤をつくろうと思っています。

 任導淳氏を使うことにどうのこうのという話も聞こえてきています。しかし賭けをするのです。統一教会の財産をすべて使っても、一本の映画の半分にもなりません。会社のすべてを投入しても、映画の半分の金額にしかなりません。工場をすべて売り払っても映画の半分の値段にもなりません。

 宗教指導者が「おお! 仁川」という映画をつくって何をしようというのですか。これから、それを宣伝し、会社をつくって軌道に乗せて所期の目的を達成しようとすれば、三千五百万ドルの現金を投入しなければなりません。それ以上かかるかもしれません。

 俳優は二十五カ国から四百名を集めて使いました。なぜでしょうか。韓国動乱の時、十六カ国の兵隊が来たので、その兵隊をすべて準備しようとすればそのようにしなくてはならないのです。それで石井氏がそれらの国に行って募集したのです。そのようにして準備し、言葉もできないまま二十五カ国の人々を連れて回ったのです。おしです。(笑い)

 お金を稼ぐためにそれをするのですか。石井氏がお金をもうけようとしてしたのですか。そうであったとすれば、既に逃げだしていたはずです。先生が教えるものは、神様のみ旨と自由世界の愛のために行動することです。このみ旨のためには、ハリウッドで今までつくられたいかなる映画よりも多くのお金をかけたとしても、私はするのです。これは神様のみ名により神様とアメリカと自由世界のために絶対的に必要なものなのでするのです。

 このような伝統に従って行動するので、私は何をしても神様と人類の前に讒訴を受けません。統一信徒たちにも讒訴を受けません。良心の呵責も受けないのです。もし赤字が出て元手が一銭も取れなくても、惜しくはありません。ハリウッドに思想の基準を立てるのだと決心したので、私が死んだのちであってもやらなければなりません。

 それで何をするのでしょうか。将来、ハリウッドにムーニーの世界的な大学をつくるのです。ここは淪落の巣窟であり、麻薬の巣窟であり、フリー・セックスの巣窟ですが、この地に、世界中の人々が夢中になっているのです。ですからそのままにしておいてはいけません。

 皆さんを苦労させても私は良心の呵責を受けません。アベルが行く伝統の道を正しく立てるためなので、皆さんは従っていかなければならないのです。』
(真の御父母様の生涯路程6 第四節 一九七八年)



<映画「仁川」(1982年8月28日)についてのみ言葉>
『どうして我々は、映画「仁川」にこれだけの努力を注いだのでしょうか。結果がどうであれ、動機は人々にマッカーサーを理解してもらうことでした。マッカーサーがどれほど神様を愛し、人民を愛したかを先生は示したかったのです。マッカーサーは第二次大戦後、日本へやってきてその国を復興させました。彼は本当に人々を愛し尊敬したのです。また彼は神様をとても愛し、専制主義と共産主義に対して猛烈に闘いました。先生はこの点を人々にも分かってもらいたかったのです。』
(「御旨と海」オーシャン・チャーチとアメリカ1982年 8月28日プロビンス・タウン)



<映画「仁川」試写会(1982年9月17日)でのみ言葉>
『この映画に関心をもつようになった理由は、大きくは二つあります。その第一は、韓国戦争の侵略者が誰なのかということをはっきりさせて、歴史を正そうとしたことです。第二は、先生がマッカーサー元帥の功績に対して尊敬と賛辞を送ろうとしたことです。マッカーサーは、神様を愛し、人類を愛し、また人類と神様の最大の敵である共産主義を正確に知り、嫌悪した偉大な将軍です。

 そして最後に、この映画を作るに当たって、先生としては個人的に忘れることができないもう一つの因縁があります。韓国戦争が起きた時、先生は北韓の刑務所に収監されていました。仁川上陸作戦に続いて国連軍が北へ北へと攻め上がってくる時、せっぱ詰まった共産主義者たちは、収監されていた政治思想犯を処刑し始めました。先生の最後の瞬間が迫ってきていました。ところが、先生が引かれていき、正に処刑されようとしたその数時間前に、先生は国連軍の助けによって劇的に解放されたのです。「おー、仁川」というこの映画は、マッカーサー元帥に対する先生の感謝の表示であるとも言えます。

 最初に「サン・ミョン・ムーン」という字幕が出てきます。(笑い)これは、私が作ったのであって、監督たちが作ったのではありません。(歓呼、拍手)

 それでは、なぜ字幕にレバレンド・ムーンの名前を入れなさいと言ったのでしょうか。入れなくても良いのにです。最初は、何をしようとして入れたのでしょうか。戦略的な意味からです。今、差し当たって損失も大きいのです。しかし、レバレンド・ムーンは、既に人類歴史上で、今までいなかった歴史的人物になったということを知らなければなりません。百年後、千年後にもレバレンド・ムーンはなくなりません。その時になって必要なものをレバレンド・ムーンが作ったという事実! 最も激烈な迫害の中で、最も過酷な公判を受け、宣告を受けながら作った歴史的な映画であるという名前がいつまでも残るのです。共産主義に反対する反共思想が永遠にこの地球上に残されるのです。

 ハリウッド街で「ワン・ウェイ・プロダクション」(One Way Production)のことを知らない人がいないほどに一躍有名にしました。「おー、仁川」は今月十七日に試写会をもちます。

 それでは、お金がどれくらいかかったのかというと、五千八百万ドル、約六千万ドル近くかかりました。それもキャッシュで作ったということで有名です。銀行から一銭も借りずに私たちの財力で作ったとなれば、ハリウッドやアメリカ資本主義世界は私たちを信用せざるを得ません。その実力を認めるのです。ハリウッドで映画を作るときは、大抵八〇パーセントはお金を借りて作るのです。

 私たちの映画に出てくる背景の撮影は、セットではなく、すべて実際の撮影です。飛行機が飛んだり、橋を爆破したりするのも実際の撮影です。爆破するためにアメリカから飛行機を四十機も借りて行いました。

 なぜそのようにしなければならないのかというと、ハリウッドで今まで考えていたイメージを完全に覆さなければならないからです。ですから、どのような映画を作るのかという関心が膨らんでいたのです。素人がどのような映画を作るのかと、関心が高まっていたのです。素人の中のど素人でしょう。(笑い)

 何度も撮り直しながら作ってこそ素晴らしいものになるのです。五回も撮り直しをして、五年の歳月がかかりました。映画歴史上で最も時間がかかり、撮り直しも何度もして、お金も最も多くかかり、批評も批判も反対も最も多く受け、すべてが一番だというのです。

 この映画の背景に出てくる避難民たちは、すべてうちの食口です。(笑い)アメリカ映画を作るのですから実際はアメリカの食口が入らなければならないのですが、韓国の食口たちが入っていったということは、とても風刺的なことです。この映画を撮影する時は、最も暑い時でした。六・二五(韓国戦争)がちょうどそのような時だったからです。どれほど苦労したか分かりません。そこでの総責任者は任導淳氏です。(拍手)』
(真の御父母様の生涯路程7 第二節 一九八二年)


「統一教会製作の幻の大作「仁川(インチョン)」(4)」に続く