解雇の理由【前編】

　あけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！！


　さて。これまでのブログにも何度かそれらしき事を書いてきたので皆さんもご存知だと思いますが、僕は１シーズン（半年）GKコーチを務めたホンジュラスリーグの「パリーヤス・オネ 」を退団し、現在、「無所属」の状態となっています。


　単刀直入に言って、「解雇」です。


　では、なぜ、「解雇」になってしまったのか…？本当はこれまでのリーグ戦の流れ を全て書いてから解雇の経緯を詳しくに綴りたかったのですが、なかなかリーグ戦のブログ更新が進まず、その後だといつになるか分からないので、今回、簡単ではありますが解雇の経緯だけを先に書かせて頂きます。


　パリーヤス・オネでは、監督含むコーチ陣が来季も続投するための「ノルマ」が課されていました。そのノルマとは…「チームが定めるある一定の順位よりも上」である事なのですが、我々は見事にそのノルマを達成！！しかも、「１部リーグ昇格１季目」のチームとしては過去に前例がない好成績を収め、この時点で我々コーチ陣の「続投」は、ほぼ確定しました。

　
　ところが、シーズン後…。


　「成功のシーズン」を収めたチームに衝撃が走ります。何と、監督、解雇。巧みな手腕を発揮し１部昇格１季目のチームで見事な成績を収める立役者となった監督のまさかの解雇に、チームはもちろんメディアも驚きの声を上げました。日本で例えるなら、プロ野球の楽天で史上初（当時）の２位とクライマックスシリーズ進出を果たした野村監督が解雇された事例と似ています。僕も客観的に見て「もしこの監督でなければダントツの最下位でもおかしくなかった」というほどこの監督の働きは大きく、これだけの好成績を残してまさか解雇とは、全くもって予想だにしていませんでした。元々チームの会長はこの監督の事を嫌いで、シーズン中に解雇したかったのですが、その度にことごとく結果を出してきたので解雇できなかった とは聞いています。けど、いくら「嫌い」とは言え、この好成績で解雇にするとは…あまりに不当で理不尽すぎる…。理解不能です。

　監督が解雇になった事により、「監督が連れてきた」アシスタントコーチ２人とフィジカルコーチも立て続けに全員解雇…。残ったコーチングスタッフは、「チームによって連れてこられた」僕のみとなりました。

　先行きが全く不透明で自身の解雇も覚悟せざるを得ない状況の中…一本の電話が僕のもとに入ります。電話の相手はチーム幹部。「ついに解雇を告げられるのか…」 不安に包まれました。

　しかしチーム幹部が口にしたのは「来季もYojiは続投」という言葉。ふぅ～…。何とか、助かった！！こうして僕の「パリーヤス・オネでのGKコーチ続投」が決定しました！！

　この時点では、チーム幹部の話によると「まだ新監督は全く決まっていない」状況でした。一体、誰が新監督になるのか…？新監督と上手くやっていけるかのう…？新監督の行方が気になります。

　そして数日後…。ついに、新監督、決定！！その新監督とは…。何と、僕が２０１２年に「手伝い」でGKコーチを務めていた ホンジュラス２部リーグのスーラの元監督！！何という巡り合わせ！！彼とは１年前に手伝いとは言えGKコーチをして関わり、彼の戦術やアプローチ方法も理解してるし、何より彼とならどんな事でも話し合えるほど関係が良くコミュニケーションが取れるので、一緒に働けば必ず良い仕事ができるに違いない…。それにしても、まさかあの時に関わった監督が、パリーヤス・オネの新監督に就任してまた一緒に働く事になろうとは！！

　どんな状況でも精一杯、全力を尽くしてきた「過去」が、必ず「未来」に繋がっている…改めて、そう感じた瞬間でした。


　全てが「神がかり的」流れで進み、道が拓けていく…。

　
　来季に向けて、そして人生最大の夢である「ホンジュラス代表GKコーチに就任してW杯に出場し、日本を倒してベスト１６以上に進出する 」の実現に向けて、希望は大きく膨らんでいきました…。







つづく



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