2011年Sリーグ開幕戦。 『夢空間』。 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

2011年Sリーグ開幕戦。 『夢空間』。


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!1


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!2


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!3


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!5


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!6


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!7


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!8


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!9


 正に夢空間でした。

 アルビSのゴールが決まる度に、ホーム・Jurong East Stadiumが地鳴りのような大歓声に包まれる…。今、思い出しても、鳥肌が立ちます。

 選手、コーチングスタッフ、オフィス、スポンサー、サポーター…アルビSに関わる全ての人が同じ方向を向き、「一枚岩」となって、この『夢空間』を創り上げました。

 アルビS、Tanjong Pagarとの開幕戦に、5-0」圧勝!!!

 昨年は3得点以上した試合が一度もありませんでした。「5-0」というスコアは、アルビSの7年間の歴史(2004年~)の中でも、最多得点差タイ記録!!(過去に一度だけ「5-0」があったらしい。しかし開幕戦の「5-0」はもちろん初!!)

 そう言えば開幕前に、「アルビSが優勝だって!!?練習試合で大勝したからって勘違いするな!本番と練習試合は違うんだぞ!!」と近所のおっさんに馬鹿にされて悔しい思いをした のう…。その時、僕はこう言いました。「練習試合と本番が違うのはアルビSも同じじゃ。俺らも本番はもっと強い!」 見たか、おっさん!!今年のアルビSは本番も強いんじゃ!!

 まだ1試合を消化しただけとは言え、アルビSは首位に立ちました。この順位をこれからただの1回も落とさないでキープするくらいの強い気持ちで今後も戦っていきます。

 前回のブログに書いた、安英学からの「魂の贈り物」 と共に開幕戦を勝利で飾れて本当に嬉しいです。やはり安の「魂」がコモっとるな、このスパイクには!!これからも「魂の贈り物」と共に勝利を積み重ねていきます!!

「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!9


 思えば昨年…。このホーム・Jurong East Stadiumで1年間を通して「1勝もできない(0勝)」という、アルビSの歴史に汚点を残す、不名誉な記録を作ってしまいました。どうにもならない実力差の相手に負けたのなら、まだ納得がいく…。しかし昨年は、「何でこんな相手にも勝てないのか?」という試合が本当に多かった。もどかしい、歯がゆい、悔しい、やるせない…。試合後、暗い表情で引き上げるアルビSの選手やコーチングスタッフ、チーム関係者…。

 そんな我々を見捨てず、いつも温かい言葉をかけてくれたのが、サポーターでした。

 「よくやったよ!!お疲れ様でした!!」

 敗戦後、選手たちを一生懸命、励ます子供たちの声援が毎試合、スタジアムに響き渡っていました。サポーターは、勝てない時期もずっと温かい声援を送り続けてくれていたのです。

 「1年ぶり」となるホーム・Jurong East Stadiumでの「勝利」。試合後、サポーターに挨拶に行きました。顔を上げてスタンドを見上げた瞬間…僕は感動して涙が出そうになりました。

 そこには、1年間(僕は昨年5月にチームに合流したので9ヶ月間)見る事ができなかった、サポーターの輝くような満面の笑顔が一面に広がっていました…。

















「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!10


 どんな時でも温かい言葉で励まし続けてくれてた子供たちを、やっとやっと…やっと「笑顔」にさせる事ができました。「アルビ、勝ったよ!勝ったよ!」…子供たちの喜ぶ声が聞こえてきました。それはもう「励ましの言葉」ではなく、「勝利の歓声」でした。

 次々とゴールが決まり、しっかりと無失点に抑え…最高の「笑顔」で弾ける選手、スタッフ、そしてスタジアム…正に、ずっと誰もが頭に想い描いてきた…切望し続けてきた『夢空間』がそこにはありました。
感動のあまり、試合後に涙を流して勝利を喜んでいる選手がいました。実は彼、この日はベンチ入りする事ができなかった選手。ベンチ外になったにも関わらず、チームの勝利に感動して涙を流していたのです。…今のアルビSが、どれだけ「チーム一丸」となって戦っているかを象徴する出来事だと思います。

 この日、Jurong East Stadiumが、最高のエンターテイメント溢れる、「劇場」と化しました。

 アルビSに関わる誰もが、「幸せ」な気持ちになれる…。勝利って、こんなにもエエもんじゃったんじゃのう…。こんなにもエエもんなら今後もずっと続けていきたい。もっともっとみんなで「笑顔」になりたいし、「喜び」たいし、「幸せ」になりたい…。

 我々は「開幕戦を5-0勝利」するために、ここに来た訳じゃない。優勝を達成するために、ここに来たのです。まだまだシンガポール国内では「相手が弱かったから大勝できただけだろ?」「マグレだ」「どうせすぐ落ちる」としか思われてないでしょう。1勝くらいじゃ「アルビSのイメージ 」は変わらない…。「価値」は上がらない…。

 もう、悔しい想いをするのは、こりごりじゃ。

 もう、悔しい想いをさせるのも、こりごりじゃ。

 試合の度に、喜びたい、喜ばせたい。笑顔になりたい、笑顔にさせたい。幸せになりたい、幸せにさせたい…。

 さらなる「喜び」「笑顔」「幸せ」を求めたアルビSの戦いは、今後も続いていきます。

 全員の力で、これからも『夢空間』を創っていきましょう!!!!!!

 応援よろしくお願いします!!!!ありがとうございました!!!!


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年2月16日(水)VS Tanjong Pagar!


※試合の動画をご覧になりたい方はこちら→<アルビレックス新潟シンガポールHP

※写真等をご覧になりたい方はこちら→<アルビSブログ 海の向こう側での挑戦