「フィナル」 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

「フィナル」


 「Final」と書いて「ファイナル」ではなく、スペイン語では「フィナル」と読みます。てか、英語とスペイン語、日本語と中国語で読みが時々ごちゃ混ぜになる事があって困ります。この前もアルビSの選手に、「来星」(シンガポールに来る事)を「ライシン」と読んで話しとったら…「え、来星と書いて『ライセイ』って読むんじゃないんですか!!?」と不思議そうに聞かれ、「あ、『ライシン』は中国語読みじゃった!」と気付く始末…。たまに頭がこんがらがるんですよね…。じゃけえ、「言葉」って面白いんです!!にひひ

 そして…。昨日ついに行われました!!!!!!!!

 中米王者を決める大会「Copa Uncaf」の「フィナル」=「決勝戦」!!!!!爆弾

 「ホンジュラスVSコスタリカ」…永遠のライバル同士の戦い!!中米最強はどっちじゃ!?果たして、その答えは……??






 ホンジュラス!!オンドゥラ!!(←スペイン語読み) ホンジュラスこそが「中米王者」!!ホンジュラスこそが「中米最強」じゃ!!

 そして我らがアミーゴがやってくれたんですわ!エミル・マルティネス、直接FKを豪快かつ華麗に叩き込んで決勝ゴール!!やっぱアンタはタダ者じゃない!!アミーゴの決勝ゴールでホンジュラスが「16年ぶり」に「Copa Uncaf」優勝!!喜びが10倍増じゃあ!!
(先制点に繋がる強烈な左足シュートを放ったのもアミーゴのフアン・カルロス・ガルシア!!本当に成長したのう!!アシストも見事!!)

 <決勝進出じゃ!!>で、「エミルとラミレスの所属する中国リーグの杭州緑城がACLで名古屋と対戦!」と書いたのですが、今日ホンジュラスの新聞サイトを見ると、エミルは国内リーグ強豪のオリンピアに移籍する可能性があるそうで…。え、古巣マラトンじゃないの!?てか、杭州緑城に残留して、名古屋との対戦が見たい!!何とかならんかのう…。汗

 ホンジュラスにとってコスタリカとは日本で言うところの韓国のような存在。永遠のライバルであり、これまで何かと先を越されてきたコスタリカを破っての優勝は、ホンジュラスサッカーにとって今後、大きな意味をもってくるでしょう。

 やはり昨年、「28年ぶりW杯出場」の扉をこじ開けたのが大きかった…。能力はあっても「ここぞ!」で勝てなかった過去のホンジュラスとは違い、例え内容が悪くとも、この地域ではどうにか勝利にもっていけるだけの「勝負強さ」と「勝者のメンタリティー」を手に入れました。これで名実ともにコスタリカとの立場が完全に逆転するか…!?

 エミル・マルティネス、マウリシオ・サビヨン、ルイス・ラミレス、フアン・カルロス・ガルシア、マリアノ・アセベド…気心知れた5人のアミーゴたちが同時にホンジュラス代表に名を連ねて達成した「優勝」。南アW杯以降、「暫定監督」が就任してからの戦跡が最悪に近く、今大会は全く期待されてませんでした。大会後のインタビューでは、エミルを始め監督やその他の選手が口々に、「誰も我々を信頼してなかった。しかし我々は優勝した」と答えました。本当に嬉しいし、大きな勇気と希望、感動、刺激を与えてもらいました。

 次は強豪メキシコ、アメリカなども参加する「ゴールドカップ」を制して「北中米カリブ海地区王者」の称号を手にするぞ!!(ちなみに昨年は「ベスト4」)

 さあ、今夜は日本代表がやる番ですよ!!永遠のライバル・韓国を倒して「フィナル」進出じゃ!!今まで「ここぞ!」で必ず韓国に勝てなかった悪しき歴史を今夜、変えよう!!

 そして我々「アルビレックス新潟シンガポール」も今年、歴史を変えるぞ!!!!!

 何かテンション上がってきたぁあ嗚呼ああアあ亜ーーーー!!!!!!!

 我が心の故郷・ホンジュラス、本当におめでとう!!!!!!!!!!クラッカー



※決勝ゴールを叩き込んだエミル・マルティネスとの2ショット!!(2008年北京五輪)

「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -北京五輪。エミルと!


※ずっと「Copa Uncaf」と書いてきましたが、最近、名称が「Copa Centroamericana」に変わりました!!ただ、それじゃあ長いので、今回は旧式名称の「Copa Uncaf」で書かせていただきました!!ヨロシクお願いします!!