電撃「マ）王2011年08月号コラムより
▼これまでの「抜けないトンネル」コラムアーカイブ
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■第６９回“もう何日寝てない？”
今年も暑い夏がやってきます。
皆さん、節電対策はバッチリですか？
３月１１日以降、特に関東圏の節電による影響が
取り立たされているかと思います。（※2011年当時）
そう、今回は“節電とエンターテインメント”のお話。
そもそも我々ゲーム開発会社はパソコンや
開発実機を使用して開発を行います。
なので電気が無いとなーんにもできません。
あくまで開発会社ですので開発そのものを止めるわけにもいきません。
（経済活動を止めることはやはり回り回って首を絞めることになります。）
では、どこで節電を行うか？
“開発以外の部分”ですね。
現在、サイバーコネクトツーは福岡本社と
東京スタジオと二つの拠点で開発が行われています。
そのどちらでもいくつかの工夫とともに
節電対策がなされています。
特に東京スタジオは開発室以外の電力を
基本OFFにしてあります。
会社のエントランスも薄暗いです。
必要最低限の電気しか付けてません。
今まで開発してきたゲームソフトを並べていたショウケースも
電気はOFF。
社内にあった冷蔵庫も電源をOFF。
そして照明の蛍光灯はひとつおきに取り外して
今までよりもちょっと暗い感じです。
（これは開発室も。だいぶ薄暗いですが
絵を描いたり開発するのにまあなんとかなるレベルにしてます。）
そしてもうひとつ。
社内で“節電対策委員会”というものが発足しました。
（※2011年当時）
毎月ちょっとした工夫や節電に対するアドバイスを
社内メールで全スタッフに（メールマガジン形式で）送っています。
そこには福岡・東京それぞれの前月の電気代が明記されていたり、
昨年・前月対比で何％増減したか？も書かれています。
おかげで普段から開発を行っているスタッフも
自分たちのちょっとした気配りによって
どれだけの効果があったか（なかったか）を実感することが出来ます。
実はこの“節電対策委員会”、私が指示したワケではありません。
一スタッフが自発的に行動し提案してきたのです。
提案自体は３月１１日以前に受けていて、
震災以降により意識と行動が強まった感じです。
（※2011年当時）
前述のとおり、我々ゲーム開発会社は電気を使わずに
お仕事をするのは困難です。
ならば“どこで工夫するか？”という考え方。
これってプランAが困難ならば、
それを可能にするプランBを提案するという、
ゲームクリエイターに不可欠な考え方。
それをスタッフが（節電においてさえも）自発的に考え、
それを他のスタッフに提案して行動する。
うーん、実に頼もしいスタッフだなあ、
と思うのと同時に誇らしくさえあります。
（今回、社員褒めすぎ？
まあ、良いことをしてくれればいつだって褒めますよ。）
さて、皆さんは節電対策はバッチリですか？
【ひろしの今月の逸品】
『シマシマ』という作品が好きです。
山崎紗也夏さんの作品が昔から好きで、
ヤングサンデーで連載してた
『マイナス』（この頃はペンネームが沖さやか）がきっかけで
気にいって（気にして）読むようになりました。
その後の『はるか１７』も良かったのですが、
『シマシマ』になってから更に表現が洗練され、
キャラクターの造詣・心理描写が（ますます）秀逸になりました。
『シマシマ』自体はモーニングで連載されていた時も
毎週読んでいたのですが、今回この『シマシマ』が
TVドラマ化（TBS）されたことがきっかけでまた読みたくなって、
全１２巻の単行本を購入して一気に読みました。
（※2011年当時）
いや～やっぱり面白い。
主人公の女性（シオ）が４人のイケメンを雇って、
眠れない女性のために“添い寝屋”という商売を行う
お話なんですが、基本は恋愛モノ。
まあ、こう書くと単純に聞こえるかもしれませんが、
実に繊細で心理描写が胸に刺さるのです。
新たに連載がはじまった『レンアイ漫画家』もオススメです。
（※2011年当時）
が。
ここはやはり『シマシマ』を押したい。
未読の方はぜひ。
『シマシマ』という作品が好きです。
山崎紗也夏さんの作品が昔から好きで、
ヤングサンデーで連載してた
『マイナス』（この頃はペンネームが沖さやか）がきっかけで
気にいって（気にして）読むようになりました。
その後の『はるか１７』も良かったのですが、
『シマシマ』になってから更に表現が洗練され、
キャラクターの造詣・心理描写が（ますます）秀逸になりました。
『シマシマ』自体はモーニングで連載されていた時も
毎週読んでいたのですが、今回この『シマシマ』が
TVドラマ化（TBS）されたことがきっかけでまた読みたくなって、
全１２巻の単行本を購入して一気に読みました。
（※2011年当時）
いや～やっぱり面白い。
主人公の女性（シオ）が４人のイケメンを雇って、
眠れない女性のために“添い寝屋”という商売を行う
お話なんですが、基本は恋愛モノ。
まあ、こう書くと単純に聞こえるかもしれませんが、
実に繊細で心理描写が胸に刺さるのです。
新たに連載がはじまった『レンアイ漫画家』もオススメです。
（※2011年当時）
が。
ここはやはり『シマシマ』を押したい。
未読の方はぜひ。
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