ご両親から譲り受けたワゴンR、これからも大切に乗って行きたいとの事で、
ATFストレーナー交換も含め、ATFの圧送交換をご依頼頂きました。
ワゴンRをリフトに設置。
ATFの油量チェックと合わせて、各油脂類の点検も行っておきます。
まずは、現在入っているATFの排出から。
ATFドレンプラグを抜いて排出。
真っ黒いATFが出て来ました。
続いてATオイルパンを取り外します。
ストレーナーも取り外し。
取り外したATFストレーナーです。
細かなゴミが沢山付いていました。
ちなみに、濃いグレー 色をしていますが、
これはATF内の鉄粉が付着して汚れているのです。
下に出て来る新品と比較すると分かりますが、
本来はこんな綺麗なシルバーです。
取り外したATオイルパンの底に設けられている、鉄粉吸着用の磁石。
鉄粉が大量に付着し、まるでドーナッツの様に丸くなっています。
指で触るとかなりの厚みがある事が分かります。
これはもう、飽和状態ではないでしょうか。
ここに吸着しきれなかった鉄粉は、ATFと共にAT内部をめぐり、
上にあった様なストレーナー表面など、各所に付着しているのです。
磁石を取り外して鉄粉を綺麗に掃除しますが、
これがなかなか・・・
こってりと付いているものですから(^^;
ATオイルパンの底も綺麗に掃除をし、
綺麗になった磁石を元の位置に貼り付け。
オイルパン側、そしてAT本体側に残っている液状ガスケットの残骸を綺麗に除去。
新しい液状ガスケットを塗布して組み付けます。
いよいよATFの圧送交換を始めます。
その前に準備を。
多くのスズキ車はATFクーラーホースが存在しませんので
通常ATFの圧送交換が出来ません。
フリークでは、このタイプのATでもATF圧送交換が出来る様に、
専用のアタッチメントを使って作業を行っております。
トルコン太郎を接続。
ATFの圧送交換作業と同時に、
WAKO'SのRECSも施工しております。
(RECSは、ほぼほぼ終わった状態の写真しかありませんでした(^^; )
エンジン始動。
古いATFがトルコン太郎内に流れて来ました。
当然ですが、真っ黒に汚れています。
ワゴンRから圧送されて来たATFがトルコン太郎内に入り、
内部に設置された3つのフィルターでATFをろ過して再び戻って行くという、
言わば人工透析モード(笑)
この動きは真ん中のモニターにて確認出来ます。
ちなみに、一番左のモニターは、これから充填されていく新品のATF、
そして一番右のモニターでは、車から抜き取られて来たATFを確認する事が出来ます。
古いATFを回収しながら、
新しいATFを充填していきます。
ちなみにこの時点で、
最初に抜き取った分のATF約3リットル。
オイルパン脱着に伴って抜き取ったATF約1リットル。
そして圧送交換ですでに5リットルのATF交換が完了。
少しだけ、回収されるATF(写真一番右)に赤みが出て来たのが分かります。
間に約10分の人工透析モードを行いながら、
再び圧送交換を開始。
どんどん抜き取って、どんどん新しいATFを充填していきます。
透明度と色合いも、新品ATFにかなり近づいてきました!!
お預かりしたATFはまだ残っているので、
最後今一度、ATFを圧送交換。
最終ここまで綺麗になりました!
最後に油量調整を行います。
エンジンを掛けたままですので、この段階でも人工透析モードで動いていますが、
当初流れていたATFとは、透明度も色合いも全く違うのが分かって頂けると思います。
右の新品ATFと比較しても、全く遜色ないレベルまで綺麗になりました。
ATF圧送交換完了後、WAKO'Sクーラントブースターを添加。
RECSも施工している事、そしてエンジンオイルも結構黒く汚れていた事から、
エンジンオイル交換も行っております。
今回のATF交換作業では、上記内容も含め以下の作業を行っております。
・ATFストレーナー交換
・ATオイルパンガスケット(液状ガスケット)交換
・ATFストレーナー交換
・ATF(AISIN AFW+)持ち込み交換
・WAKO'S RECS施工
・WAKO'S クーラントブースター添加
・エンジンオイル交換
今回の修理ご請求額は、 ¥ 35,800- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 141,200km>
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