やはり、地域「互助」の為には、ある程度の『集住(集積・密度)』が必要?/更新版
*↓気になった新聞記事*
「近所支え合い 進化」
・・・お助け「宅福便」
朝日新聞2007年6月10日(日)13版―35面より抜粋引用
身の回りのお世話は「ご近所力」で――。
長野県駒ヶ根市の市社会福祉協議会が、困りごとを抱える高齢者らと、手助けする近所の住民を結びつける取り組みを展開。
依頼主は1時間当たり800円を支払う仕組みだが、
「むしろ気兼ねしないで済む」と好評だとか、、、
利用者数は年々増えて年間6千件に達する。
駒ヶ根市社協の取り組みは、宅配便のように気軽に使って幸福を呼び込みたいとの思いから「こまっちゃん宅福便」と名づけられている。
サービス内容は、
①買い物
②子守
③調理
など・・・(何でもアリ?)
↓
利用者、協力者ともに保険料などの「会費」1000円を払って登録。
双方合わせた会員数は約700人。
宅福便がスタートしたのは2002年・・・
2000年に介護保険が導入されたことが契機。
↑
「介護保険への依存が強まり、従来あった地域の支え合いが弱まっている」
「保険の対象にならず困っている人が居る」
・・・・・・
と言う声が、市社協の職員間で上がり、新たな対策が求められた為に企画立案されたとのこと。
当日の朝日新聞記事によると・・・
コーディネーター役の女性(53歳)がこだわり続けてきたのが「近所」であるとのこと。
↓
このコーディネーター役の女性は、中学校教師をしている夫の転勤の為、駒ヶ根市に来るまでに6回引越しをしたとのこと。
子どもは3人居たが、病気になっても頼れる親類は無く、いつも近所の人に助けられたという。
「宅福便利用者の中には近所の人を嫌がる方も居ますが、できたら近くの人にしてもらっています。郵便受けに新聞が溢れているとか、ちょっとした変化に気づくことができるのは、やはり近所の人です」
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クリックすると表の中の文字が若干読みやすくなります。。。。。
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しかし、
だからといって、
地方都市においても(ナンデモカンデモ)
『高層マンションが林立』するような
一極集中・高密度の街(地域)づくりは、
必ずしも必要ないと思うが、
ある程度の『集住』によって
人口密度の集積を維持させた地域づくり
の方が、
「地域互助」の点では有利であるのは間違いないし、
その方向へ、
今後は向かわざるを得ないのではないか
???
と、
思う契機になった新聞記事でした。。。
*本ブログ内関連記事
↓
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*
確かに、
現代社会においては
「ご近所力(地域コミュニティ)」は、
ほとんど崩壊(虚構の事実化)していると言う意見は、
御尤もだと思うが、
「完全なボランティア」ではなく、
そこに、
『薄謝』程度の「お金」が絡むと、
意外に、
そうでもないのでは??
と、
思われた記事だと思いましたので、
今回、本ブログにおいて取り上げました。
*掲載写真の説明・・・本ブログ管理者自ら撮影
↓
「日本の農村」、、、
(写真上)千葉県旭市の旧干潟地区
:
なお、記事内容と写真で取り上げた地区は、直接的には関係いたしません・・・・・
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