盛岡駅「西口再開発」の現況【過去記事の画像再更新版】
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盛岡駅西口再開発高層ビル「マリオス」最上階から見た盛岡都心
(2008.4.23本ブログ管理者自ら現地へ出向き撮影)
「もりおか(岩手県盛岡市)」は,
みちのくの小京都,杜と水の都ともいわれ,
歴史,文化,人情が風格と落ち着いた雰囲気を醸し出す街です。
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北東北の中央に位置し,
十和田湖,八幡平,三陸海岸,平泉などへの交通拠点で,
岩手山,北上川といった雄大な自然にめぐまれ,南部鉄器などの伝統産業を育み,
岩手県の政治,経済,文化,芸術などの中心です。
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盛岡駅西口地区 (旧・国鉄盛岡工場跡地と、その周辺)は,
この「もりおか」の玄関口である盛岡駅に隣接した地区で,
新しい都心地区の形成を目指し,
盛岡城築城による“まちづくり”以来(?)の
大規模な都市開発事業を進められている地区であります。。。。。
↑盛岡西口再開発全体像(構想模型)
盛岡駅西口地区は,新しい都心地区の形成という観点から,
商業業務地区における
ゆとりと潤いのある都市空間,魅力ある街並みの形成を図るとともに,
住宅地における良好な住環境の保全を図るため地区計画を定めています。
★盛岡駅西口地区における地区計画で定められた建物用途の制限
商業業務地区における住宅の一部排除,
及び
近隣商業地区,都市型住宅地区,住宅地区,工業地区における風俗営業の排除。
<地区を開発する主要な公共事業>
盛岡駅西口地区は,
土地区画整理事業,まちづくり交付金事業,
密集住宅市街地整備促進事業を合わせながら整備を進めています。
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★土地区画整理事業
電線類地中化,融雪システム,高質舗装,高質照明
★まちづくり交付金事業
人工地盤,多目的広場,街区公園,モニュメント,
歴史的建造物の復元,歩行者支援施設
★密集住宅市街地整備促進事業
<土地区画整理事業>
★施行者/盛岡市
★施行面積/35.6ヘクタール
★施行期間/平成5年度~平成26年度(清算期間5年を含む)
★減歩率/43.1%(公共減歩:34.8%,保留地減歩:8.3%)
★事業費/約312億円
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インフラ整備「質」の基準は・・・・
①電線類地中化(電線共同溝整備による良好な都市景観の形成)
②融雪システム(冬期の快適歩行者空間の確保)
③高質舗装(自然石等を使用した都心にふさわしい風格のある空間の形成)
④高質照明(地場産品を活用したデザイン照明等)
↑人工地盤で地区を繋ぐ予定(構想模型)
<まちづくり交付金事業>
★施行者/盛岡市,第三セクター,民間
★施行期間/平成3年度~平成28年度(予定)
★事業費/約81億円
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具体的な事業の概要・・・・
①高次都市施設
高度情報センター,人工地盤,交通センター
②地域生活基盤施設
多目的広場,公開空地,情報板(コミュニティサイン),街区公園
③高質空間形成施設
歴史的建造物の活用,モニュメント,地域冷暖房システム,
歩行支援施設(エレベータ・エスカレータ)
*盛岡駅西口地区における地域冷暖房
盛岡西口地区熱供給センターは,マリオスビルの地下にあり,
建物の二重スラブ部分を利用して蓄熱槽を設置し,
ここに蓄えられた冷水・温水を地域導管で各ビルに供給します。
盛岡駅西口地区での特徴点
近接の中川ポンプ場の生下水を補助熱源として利用するなど
未利用エネルギーを活用したシステム
(生下水利用は全国で2番目の導入)を採用しており,
従来システムと比較して,次の特徴があるのだそうです。。。。。。
↓
①使用エネルギー効果
約30%のエネルギーが削減
②石油代替効果
約2,200キロリットル/年の油が削減
(200リットルドラム缶で11,000本相当)
③環境に対する効果
二酸化炭素排出量が約60%削減
窒素化合物排出量が約50%削減
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特定地域内の不特定多数のお客様に熱媒を供給し,
熱発生能力「5ギガカロリー/時」以上の施設による地域冷暖房は,
公益事業として「熱供給事業法」の適用を受けます。
(1ギガカロリー=1,000,000キロカロリー)
当初<構想模型では>、幕張ベイタウン (千葉市)のような「ロの字」状配置
をイメージしたようですが、、、
<コミュニティ住宅>
密集住宅市街地整備促進事業(総合住環境整備事業)
盛岡駅西口地区の整備計画に従って住宅等の建て替えを促進し,
併せて住環境の改善を総合的に行うため,地区内に移住する方々のうち
住宅に困窮すると認められる方々が入居する
公的住宅(コミュニティー住宅・愛称「アピス盛岡」)を建設しました。
また,福祉施設の整備のため
デイサービスセンター及び在宅介護支援センターを合築しています。
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<施設の概要>
★構造/SRC8階
★1階/デイサービス及び在宅介護支援センター
★2~8階/公的住宅42戸(特定公共賃貸住宅:下記参照)
★延床面積/1,800平方メートル
★敷地面積/3,520平方メートル
★事業費/23億5000万円
(うちデイサービスセンターの事業費 3億5000万円)
★施行年度/平成7年度~平成10年度(建設は平成8年度~9年度)
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<特定公共賃貸住宅(2-8階)概要>
★団地名/盛岡駅前通(アピス)
★所在地/盛岡市盛岡駅西通一丁目
★階数/8
★竣工年度/1997
★家賃
2K・・・・・・53.2m2 61,900円 (1戸)
2LDK・・・67.9~
68.3m2 79,400円 (15戸)
3DK・・・・・・73.8m2 85,800円 (7戸)
2DK・・・・・・67.9m2 78,900円 (1戸)
★駐車場利用料金
月額 5000円 (24台)
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入居者資格(収入の基準)、家賃などが県営住宅と異なります。
募集方法、共益費などは県営住宅とほぼ同じです。
■お問合せ先/
(財)岩手県建築住宅センター
電話:019ー623ー4414
(2008.5.11現在における募集状況です)
↑実際に出来上がった街には「理想と現実のギャップ」がありそうです。。。。
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保留地分譲を告知する案内/画像をクリックすると文字が読みやすくなります★
(地価・都市計画用途=容積・建蔽率の情報があります)
盛岡駅西口(再開発地域)では・・・・・
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マリオス(地域交流センター・市民文化ホール),交通広場等が整備され,
その周辺には放送局や専門学校等が進出しております。
また,2006年5月には
県立図書館などが入るアイーナ(いわて県民情報交流センター)が開館し,
2006年11月には,盛岡南新都市に繋がる杜の大橋が開通するなど,
今後も施設整備が順次進められる予定なんだそうです。。。。。