ドラクエ6冒険日記(12) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

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      読むドラゴンクエストの世界へようこそ。

おっす。
俺ハッサン。
よろしくな。

いつも激しい戦いをしているカインを
ちょっとは休ませてやろうぜ、ってことで、
カインは今馬車の中。
今回の旅は、カインなしでも戦えるってところを見せてやらねぇとな。

そういえば、カインとは古い仲になるんだが、
記憶をなくしてたのに、
レイドックの兵士に志願して、再開しちまうとはな。
運命ってやつか?

でもよ、ギリギリのところで、カインに負けて、
レイドック兵士になり損ねたときには悔しかったぜ。
あの一件で勝ってたら、今頃リーダー権は俺にあったんじゃないかと。
いや、そんなことはねぇか、アイツ、レイドックの王子みてぇだし、
俺は記憶が戻ってみたら大工の息子だったし。
カインは、「身分なんて関係ない」なんてことを思っているようだが、
他のみんながどう思っているか。
結局、メンバーが慕っている奴がリーダーになるのが正しいような気がするぜ。

そして、今回は俺がリーダーだ。
みんな、慕うように。
メンバーも俺が決めるぜ。
ミレーユ、武闘家として攻撃しつつも回復を担当してくれ。
アモス、遊んでくれてていいぞ。晩酌でもしててくれ。
チャモロ、まだ魔法使いなのに、すでに賢者のオーラがあるぞ。考えて、うまいことしてくれ。魔法のことは、俺はさっぱりだぜ。


ホルストックでもらった「魔法のカギ」。
ホルストック付近の不思議な小屋のカギを開けて、井戸を発見したぜ。
なんとなく、
ああ、夢の世界に行くんだな、ということは察しがついた。
ところで、今いるのは現実世界。
だんだんごちゃごちゃしてきて、夢の世界だろうが現実世界だろうが、
上の世界だろうが、下の世界だろうが、
どうでもいい気がしてきたぜ。

どうでもいいんだが、今は一応リーダーなわけだから、
その辺しっかりと考えておかないと、だぜ。

井戸を通じて夢の世界に移動した俺たちは、
クリアベールという町を訪れた。
なんでも、空飛ぶベッドで有名な町だとか。
でも、ある時期を境に、さっぱりと空を飛んでいる姿を見なくなったとか。
という情報を得たが、だから何なのか、
この町には何の用事もないのか。
そもそも、なんか目的があってここに来たんだっけ?
いや、ここに来た目的もないし、その前のホルストックさえも目的はなかった。
それを言い出すと、「カインの自分探し」の旅自体、目的がぼや~っとしているが、
俺はカインのおかげで自分の本体を手に入れることができたんだ。
カインの本体も、現実世界のどこかにあるはずだ。
それを必ず見つけてやる。
それが仲間ってもんだぜ。
だから、この町に用はない。
カインの本体の情報だけが、俺が必要としている情報だぜ。


ところで、メダル王に会って、
カインの知らないうちに天罰の杖をもらった。
これは、アモスに持たせてやったぜ。
遊んでばかりいると、天罰が落ちるぜ、というちょっと知的な意味合い。
知的な、というところが俺にはちょっと似つかわしくなかったか。

あとからわかったことだが、メダル王の城は、ジャミラスが封印していた。
ジャミラスが倒れたことで封印が解かれた、ということらしいぜ。
ダーマ神殿もメダル王の城も、魔族から見たらちょっと厄介な存在。
それを現実には滅ぼしていたんだが、
人々の想う夢の世界でまた再建されてしまった。
魔族たちは、人々の想いの強さを恐れると伴に、夢で構築された城もまた封印した。
そして、その封印の跡が大地の大穴であり、
その封印を解くカギとなる魔王が、
ダーマ神殿ではムドー、メダル王の城ではジャミラス、
だったみたいだぜ。
なんとなく倒したジャミラスが、そんな重要なポジションにいたとは驚きだったぜ。


カインの本体の情報を求めて、クリアベールを後にした俺たちが次に見たものは、
大地からの下り階段。
きっと、現実世界に繋がっているんだろう。
なんだなんだ、今夢の世界に上がって来たばかりなのに、
また現実への逆戻りか。
いいだろう。
それもまたよろしかろう。
カインの本体があるのは、現実世界であるはずだから、
そもそも夢の世界には用がないんだぜ。

階段を下り、現実世界をしばらく歩くと、さっき行ってきたばかりの町が。。。
クリアベール。
現実世界にもあったのか。
ここにはカインの本体の情報があるのだろうか。
待ってろ。探し出してやるからな。


ここが現実なのか夢なのか、行ったり来たりでよくわからなくなっているハッサン。
そして、今どこに向かってるのかわからないハッサン。
ここで、初めてカインの当てのない旅の辛さを認識したのであった。
どこにあるともつかない本体を延々と探し続ける旅。
カインがいなくなると、途端にパーティー内の会話が途絶えてしまう。
やはりリーダーはカインだ、と思うに至っていた。

が、そのちょっと前に、1日リーダーになった記念に、サンマリーノの大工の両親に挨拶。
「やることが終わったら帰ってくるんだよ」と、
いつもと同じで優しいんだけどつれない返答。
リーダーになったんだから、なんか言ってくれよ、
と思うハッサンであった。


ところで、この間カインは何をしていたかというと、
馬車の中でなにも知らずにのんびりしてた。
具体的に言うと、延々とババ抜き。
バーバラはいいんだけど、ピエールがババ抜きのルールを知らない。
モンスターだし、仕方ないんだけど、
「なんでババを持ってたら負けでござるか?」
ってとこの、そもそも論から質問してくる。
確かにポーカーではジョーカー持ってたら勝つんだけど、
ババ抜きはそういうルールなの。
ポーカーについては、そのうちカジノに行ったら教えてあげるよ、
と、優しくなだめるカインであった。
モンスターを優しくなだめるのは、魔物ハンターレベル8のカインならではテクニック。
職に付くのも、個性を磨くのに役に立つじゃないか、と、あらためて実感した。


さて、馬車で遊び過ぎたカインは、
満を持してパーティーの先頭に立ち、クリアベールに降り立つのであった。


ただいまレベル26、プレイ時間16時間35分。




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