夢の世界を自由に航海することができるようになった。
自由自由と言いながら、実は一本道なので、あまり選択肢はなくて、
とある小島にある一軒家に辿り着くことになる。
一軒家には老人が一人で住んでいて、
「南の海に浮かぶ島に、下の世界への階段がある。まずはそこを目指しなされ。」
と言うではないか。
なぜ下の世界のことを知っている?
なぜそこを目指すべきだと考える?
そんな「なぜ」は全くわからないカインであったが、
亀の甲より年の功、老人の言葉をとりあえず鵜呑みにしてみることにした。
特に目的もなく脈絡もなく、南の島の階段を下り、現実世界へと移動するカイン。
階段の下の世界で、ホルストックというお城を訪れた。
ホルストックでは、王子は15歳になったら洗礼の儀式を受けなければならない、
という決まりがあり、ホルス王子に儀式を受けさせようとする王と国の人々がいる。
ところが、肝心のホルス王子は、非常に臆病であり、その儀式を受けようとしない。
それだけならいいんだけど、王の前では儀式を受ける意思がある素振りをしていて、
王は、王子が臆病であることを知らない。息子なのに。
王は何度かチャレンジしたのに、儀式まで辿り着けなかった、ということで、
歴戦の旅人であるカインに、ホルス王子のお供を依頼するのであった。
さて、依頼を受けたのはいいが、肝心のホルス王子とはまだ1度も顔を合わせていない。
だから、ホルス王子を見ても、ホルス王子だと認識できない。
もちろん、ホルス王子のほうも、カインのことを知るはずがない。
だから、ホルス王子とカインを引き合わせるのは、王様にしかできないはずである。
そんな状況であるにも関わらず、ホルス王子脱走の報が入り、
「探してきてくれ」と玉座から動かずに言う王様。
だから知らないってば、と言いたいカイン。
レイドックの王子の立場があれば、もう少し強く主張できたかもしれないが、
一旅人の立場である以上、そんな主張できないカインであり、
渋々と、知りもしないホルス王子を探しに出かけるのであった。
一方、こちらはホルス王子。
お父さんには何回も洗礼の儀式に行けって言われた。
いつもお城の兵士がついてきて、洗礼の洞窟に連れて行かれる。
洞窟は、薄暗いし、じめじめしてるし、魔物が出るし、怖いし、行きたくない。
洗礼なんて受けたくない。
だから、いつも途中で逃げ出すことにしている。
いや、逃げ出すんじゃない、脱出する、って言うんだい。
この前、ピエールって名乗るスライムナイトが護衛をしにやってきたんだけど、
モンスターに護衛を頼むなんていやだ。
だから、ヤツがお城の庭に出た隙に、扉の鍵を閉めてやったんだい。
今日来たのは人間の旅人。
また洗礼の儀式を受けさせるために、お父さんが連れて来たんだな。
ここは、物陰に隠れてやり過ごそう。
ただの旅人なんだから、そんなに真面目にボクのことを探したりはしないだろう。
でも、どこに隠れようか。。。
そうだ、この前かくれんぼで子供が隠れていたタルの中!
あの発想を知ったときには、「その手があったか」と思わず言ってしまったぐらいだ。
旅人がお城のタルの中を調べたり、絶対にしない。
そんな考えでお城のタルの中に隠れていたホルス王子であったが、
タルを見たら壊す、というカインの異常な癖のことを知る由もない。
せっかく隠れたタルをあっさりと壊されて発見されることとなった。
カインのほうは、王子が隠れているなんて思っておらず、
そこにタルがあるから、的な気持ちでタルを壊している。
ホルス王子のほうは、まさか見つかるとは思っておらず、
お城のタルの中まで探す旅人に驚きを隠せないでいる。
驚きを隠せないんだけど、初対面でも、洗礼の人、というのはすぐにわかった。
なかば諦め、カイン達と同行して洗礼の洞窟へと向かうホルス王子。
同行するにあたってわかってきたのだが、
カインの仲間はミレーユとアモスとバーバラというのがいるらしい。
あと、馬車の中にも2人ぐらいいたか。名前は知らない。
アモスという遊び人は、戦闘中だというのにお酒を飲んで寝てしまったりする。
ボクもたいがい臆病だけど、あんな大人にはなりたくないなぁ、
という気持ちが着々と芽生えてくるホルス王子。
そして、気がつくと、真面目に洗礼の儀式を受けようという心構えができてしまっていた。
儀式というのは、滝の水に打たれる、というもので、
なんでそんなことのために洞窟の奥まで?という、納得のいかない平民出身のアモスたち。
ホルス王子は、生まれてこのかた、これが当然だと思っている。
カインは、というと、平民と王族の中間、みたいな気持ちでいるので、
この試練がわかるようなわからないような、という微妙なポジションにいた。
ということで一件落着したホルス王子のお守り。
ホルス王子も、儀式を済ませてちょっと大人びた様子。
もともとカインとは2歳差なので、もうちょっと大人びていてもよかったのである。
タルの中に入ってかくれんぼしている年ではない。
ターニアは16歳だけど、もう結婚とか考えているんだぞ。
と、またターニアのことを思い出してしまうカインであった。
一件落着したので、
お城の庭に閉じ込められていたスライムナイトのピエールを助け出すことができた。
助けたものだから、仲間になってくれるという。
仲間になってくれるのはうれしいんだけど、
魔物退治を目的にしている我々と、同じ志を持っているのかどうか、
カインからしたらよくわからない。
よくわからないというか、それでいいのか、ピエール。
魔物には魔物の志があるんじゃないのか。
魔王のために、魔物の住み良い世界を作るために、人間を退治したりこき使ったり、
そういう志を忘れてしまったのか?
その志に比べたら、僕の自分探しはあまりにもちっぽけな気がするぞ、と思うカイン。
そう思うけど、せっかく手助けしてくれるんだから、お言葉に甘えるか、
ということで、仲間になってもらった。
そうそう。
ホルストックの王様に、洗礼のお礼にと「魔法のカギ」というものをもらった。
これで、また未知の扉が開かれる。
待っていろ、自分。今探しに行くからな。
ただいまレベル25、プレイ時間15時間46分。
仲間:カイン、ハッサン、ミレーユ、バーバラ、チャモロ、アモス、ピエール。

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