館山駅に戻り、バスを待ちます。
(洲崎方面同様、バスは1時間に1本)
20分程で安房神社前のバス停に着き、そこから5分程で社頭です。
社号標の筆跡、どこかで見たようなと思っていたら、東郷平八郎によるものでした。
香取神宮の楼門の扁額もそうですね。
(几帳面にまとまった感じが印象的)
鳥居の先に続く、桜並木の参道。
春はさぞ美しいのでしょうね。
参道から外にふと目をやると、ミニ御神田発見。
(近くに"プランターで米栽培"を謳う会社がありました)
二の鳥居が見えてきました。
この左手奥に忌部塚と呼ばれる縄文時代の洞窟跡があるのですが、痛恨のスルー。
授与所はこの先にあります。
二の鳥居
房総の青空と生い茂る森。
境内を進むと、とても開けた空間。
旧宝物殿
岩場に築かれ厳かな雰囲気。
この岩は元からここにあったのだろうか?
境内は、巨木に囲まれ、まるで古代に時空が飛んだかのよう。
そのどれもが御神木と思えるほどに立派。
それでは、厳島社の横を通り、御神前へと。
拝殿
<御祭神>
天太玉命
(アメノフトダマノミコト)
紀元前数百年前、神武天皇に仕えていた天野富命(天太玉命の孫)が、神武天皇の勅命により四国の阿波に渡り土地を開拓し、更に、阿波の忌部一族を率いて黒潮に乗り、未開の地だった房総半島に辿り着きます。
そして、阿波にちなんでこの地を安房と名付け、開拓をしていきます。
天野富命と忌部氏がその祖神を祀ったのが安房神社です。
現在の拝殿は平成21年の大修造によるもの。
これが総檜造りであったら、どれほど素晴らしかったことか。
御本殿
上の宮と呼ばれています。
木造、桧皮葺なのが素敵です。
山の麓に佇む雰囲気が素晴らしい空間。
お参りを済ませて、境内散策。
御仮屋
中央に伊勢神宮のお社があります。
かつては、例祭時に周辺の神社の神輿を納めたそうです。
続いて、御本殿の裏手へ。
御神水
山からの湧水なのですが、中からキ~ンと、水琴窟の様な音がして、とてつもなく神聖な雰囲気が漂っていました。
御神饌所
1月の粥占神事のお粥はここで焚かれます。
崖の脇を通り先へ。
祭器庫
琴平社
兼務社遥拝所
下の宮
(主祭神:天太玉命)
拝所に入ると、おもむろに檜系の香りに包まれました。
日頃からここまで香るのだろうか?
有り難い気持ちに満ち溢れたお参りが出来ました。
あっという間の1時間。
帰り際、手水舎を見ると、眩いお見送り。
見逃してしまった境内の遺跡もあるし、参道脇には「ふれあい野鳥館」なる、鳥好きには堪らない施設もあるので、次回はゆっくりお参りしてみたいものです。
御朱印
それにしても、ソテツの参道というところが、南国ですね。
宿泊先の安房白浜へ向かいます。
続く
***一の宮まとめ***
①北海道・東北編→Click
②関東編→Click
③北陸道編→Click
④東海道編→Click
⑤近畿編(1)→Click
⑥近畿編(2)→Click
⑦九州編→年内UP予定