Yahoo!Japanは本当にBingを導入するのか?今やるべきことは? | CyberAgent SEO Information  (サイバーエージェントSEO情報ブログ)

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Yahoo!がBingを導入する・・・
と言われて久しい今日この頃です。
以前のエントリー でもUSの状況について述べましたが、
鈴木謙一さんのブログで、Yahoo!からBingへの移行がいよいよスタート(米国とカナダ) として書かれているように、
検索結果統一化のテストが始まるようです。
6月~8月までの期間にテスト、8月~9月で本番移行、11月のホリデーシーズンまでに移行完了とのことで、
最終のリリースは当初の予定通りを計画している模様です。

さて、USでは本格的に当初の計画通り進んできましたが、
鈴木さんも書かれているように、日本ではめっきりこちらの進捗が聞こえなくなってしまいました。

Yahoo!Japanからは正式にBingを導入するという発表はありませんし、
マイクロソフトからもYahoo!Japanへ検索結果を提供するという発表はありません。
オーガニックはもとよりリスティング広告もです。

さて、Yahoo!Japanはどうなるのでしょうか?
そしてどう対処していけば良いのでしょうか?

まず、Yahoo!がどうなるかですが、結論「わかりません」。
いきなりがっかりさせて申し訳ありませんが、
正直今のところどうなるかははっきりしません。
Bingが導入される可能性が高いというのはそのままだと思いますが、
Googleや百度などのほかの検索エンジンが導入される可能性も残っていると思われますし、
新しい検索エンジンが開発されるかもしれません。
Yahoo!Japanが現在のYSTベースに独自で開発していくことだってあり得るかもしれません。
個人的には最後のYahoo!独自に関しては、
日本だけで検索エンジンを作っていくコストやリソースを考えると効率的ではないようにも思いますので可能性は低いと思っています。
これまで(今もですが)Yahoo!Japanのオーガニックサーチは、
USで作られているYSTをベースに日本独自のフィルターがかかっていたように思います。
ベースから日本ですべて作られているわけではないので、日本ですべてまかなっていくということは難しいのではないでしょうか?
そなると、結局Bingがその他のエンジンか、まだ見ぬ新しいエンジンか?
となるわけですが(しつこいようですが、Yahoo!Japan独自というのも可能性はあると思います)
結論「まだ分からない」としか言えません。。残念ながら。

ではその「わからない」状況で何をすればいいのでしょうか?

一番大切なのは、王道を貫くということだと思います。

検索エンジンは結局のところ、ユーザーが欲しがるような情報、もしくはその情報を提供しているサイトをSERPsに出すことをミッションとしています。
そのため、どんな検索エンジンであっても「ユーザーが欲しがるような情報」が掲載されていなければランクアップはしない、むしろしてはいけないわけです。
無論、「ユーザーが欲しがる情報」は検索されたフレーズによって異なります。
これを逆から考えていく、つまり検索フレーズがこれだから、ユーザーが欲しがる情報はこういうものだろう
と推測してコンテンツ生成するのがSEOの一番の王道だと思います。
この情報は充実していればしているほどユーザーが欲しがる情報が入っている可能性が高いですし、ユーザーへの価値も高まるはずです。

次に、そのコンテンツにおいて何が重要なのか?ということをソース上で検索エンジンに伝える努力をすること、例えばtitleや見出しタグにキーワードを入れるという単純明快なことはしておく必要があると思います。
これも誰もが知るSEOの王道ですね。

あとは基本的なリンク対策をしておくこと。
ディレクトリ登録や話題になるコンテンツを作ってリンクを集めること。
このへんは、過去の記事にも記載していますので参考にしてみてください。
リンクを生み出す(1)
(2) (3)
リンク対策は王道か?は別にしてやらないとなかなかランクアップは難しいというのが現実だと思いますので。

このあたりの王道、つまりは基本的なSEOと呼ばれる部分に関しては、
結果として「その検索フレーズについてユーザーにとってどのサイト、ページが重要なのか?」を検索エンジンが認識する主要要因になります。
そういう主要要因は、どんな検索エンジンでも基本的に変わらないはずです。
もしここが変わるということは、ユーザーにとって重要、有益なサイトを出す必要がないと考えている可能性があるからです。

結論、どんな検索エンジンが来ても、
・キーフレーズを検索したユーザーにとってどんなサイト、ページ、コンテンツが有益か?
を考え、
・有益性を検索エンジンに伝える
ということを守っていれば、ある程度問題ないと思います。

Yahoo!とGoogleの検索結果は多少は違います。
ただ、上記に突出したサイトがランクアップしないことはほとんどないはずです。
それは「ユーザーに有益な情報を提示する」という検索エンジンの基本理念が同じからに他なりません。
検索エンジンによる検索結果の多少の違いは、
細かいところのアプローチの違いだったり、考え方の違いだったり、精度の違いです。
根幹は変わりません。
Bingが来ようが、新エンジンが来ようが、びくともしない太い幹を作っておくことが何より重要だと思います。

細かいところは、どの検索エンジンが来るか?が決まってからで大丈夫なはず。
今は、どの検索エンジンという意識なく正しいと思うことをやっていくことが必要だと思います。

※SEO屋としては、そういう状況の中でYahoo!に入るか分からないBingも調査しますし、Yahoo!とBingのUSでの検索結果の統合についてもUI等はどうなるか調べていくと思います。
何かご提供できる情報があればこちらで提供していきますが、
くれぐれも細かい情報に左右されず、根幹の部分の強化を最優先して頂きたいと思います。

【木村 賢】