無許可業者に廃タイルの処分を委託したとして、岐阜県警は18日午前、廃棄物処理法違反容疑で同県多治見市の尾関恵一弁護士(66)の事務所などの家宅捜索を始めた。

 数人の捜査員が午前9時前、同市大正町のビル2階にある「尾関法律事務所」に入った。同日中にタイルの処分を受託した同県恵那市の解体工事会社「山中商会」も捜索する予定。また21日までに、廃タイルが放置されていた同県土岐市の同社の資材置き場なども捜索する。【小林哲夫】

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 《加藤智大(ともひろ)被告(27)が運転するトラックが、現場の交差点へ突入するのを目撃したという男性証人。トラックを降りた加藤被告は証人の横を走って通り過ぎ、付近にいた通行人らを次々と刺したとされる。証人は恐怖の瞬間を振り返った》

 検察官「そのとき、2の場所にいた人物は何をしたと思いましたか」

 証人「数秒のことでしたが、人を刺したんだと思いました」

 《法廷内の大型モニターに映し出された現場付近の地図には、1、2、3という数字が書き込まれている。加藤被告の移動経路を示しているようだ》

 検察官「あなたのいた位置からは、男の手元はやや見にくいですね?」

 証人「はい」

 検察官「男は手に何を持っていましたか」

 証人「それは見てないですね。はい」

 《証人は当時、交差点にある大型電器店前の歩道を歩いていたという》

 検察官「そのとき、周囲はどんな様子でしたか」

 証人「もう、クモの子を散らすように、みんな逃げていきました」

 《証人のすぐそばにある長いすに座った加藤被告は、右脇腹のあたりを手でさすっている。時折、細かく瞬きをするものの表情は変わらない》

 検察官「あなたはどんな気持ちでしたか」

 証人「体が震えるというか…。もうガタガタして。呆然(ぼうぜん)としました」

 検察官「何が起きてると思いましたか」

 証人「最初は(交通)事故だと思ったんですが…。通り魔殺人事件が起こったんだと思いました」

 《証人は恐怖をかみしめるように、「犯人がすぐ横を通っていったので、僕も刺されてもおかしくなかった」と言葉を続けた》

 検察官「その後、あなたは移動しましたね?」

 証人「(当時立っていた場所からは)犯人は見えませんでしたが、どこにいるか分からないので移動しました」

 《検察官が地図に、証人の移動経路を矢印で書き込む。証人は電器店の裏側に回り込むように移動したようだ》

 検察官「そこにも倒れている人がいたのですね?」

 証人「はい」

 検察官「何人いましたか」

 証人「3人です」

 検察官「倒れていたのは車道ですか」

 証人「はい」

 検察官「ここに倒れていたという男性の様子はどうでしたか」

 証人「もう、血まみれで倒れていました。ぐったりした様子でした」

 検察官「女性の様子は?」

 証人「顔が蒼白(そうはく)で、ぐったりしていました」

 検察官「(別の)男性は?」

 証人「一緒にいた女性の方が、声をかけていました」

 検察官「それを見てどう思いましたか」

 証人「もう大変なことが起きたと思ったし、自分も危なかった」

 《検察官が「この人たちは誰にやられたと思いましたか」と尋ねると、証人は右側に座った加藤被告に一瞬視線を移した後、「眼鏡をかけた、横を通り過ぎていった男だと思いました」と答えた》

 検察官「あなたは歩道にいたから助かったのですね」

 証人「はい」

 検察官「事件後、あなた自身への影響はありましたか」

 証人「しばらく寝ているときに目が覚めたりしました。あと、音楽プレーヤーを聴いているときにこの事件にあったため、しばらく音楽プレーヤーが聞けなくなりました」

 検察官「それはなぜですか」

 証人「(音楽を聴いていて)外の音が聞けないのが、すごく不安になるからです」

 検察官「最後に言いたいことはありますか」

 証人「はい。被告に対しては厳しい裁判結果を出していただきたいと思います」

 《さらに、証人は少しためらいがちに「え…あの…」と言いながらも、加藤被告をじっと見つめ、ゆっくりと続けた》

 証人「どんな裁判結果が出ても、あなたが戻ってこられる世界はありませんので。そのことを理解してください」

 《加藤被告は前の机に視線を落としたまま、かすかに顔を上下させた》

 《この後、検察官は被害者の写真を見せながら、証人が目撃した人物と同じかどうかを確認し、尋問を終了。代わって女性弁護人が質問に立った》

 弁護人「トラックがあなたの横を通り過ぎていったということですが、運転していた男の様子は見えましたか」

 証人「見えました」

 弁護人「男の表情は見えましたか」

 証人「見えませんでした」

 弁護人「(運転席に)眼鏡をかけた男がいたということですね」

 証人「はい」

 弁護人「男があなたの横を通り過ぎたということですが、あなたとの距離はどのくらいでしたか」

 証人「(加藤被告がいた)車道と(自分が立っていた)歩道の間にさくがあったが、だいたい1、2メートルぐらいでしょうか」

 弁護人「男の表情は見えましたか」

 証人「表情は見えませんでしたが、白っぽい服装でめがねをかけていました」

 弁護人「男は手元に何か持っていましたか」

 証人「分かりません」

 弁護人「周りはどのような様子でしたか」

 証人「人だかりで。たくさん人がいました」

 弁護人「男は人だかりに向かって走っていったということですか」

 証人「はい」

 弁護人「男は移動する間、ずっと走っていたのですか」

 証人「自分の意識としてはそういうことです」

 《代わって男性弁護人が質問に立った》

 弁護人「あなたの検察調書によると、100人ぐらいの人だかりができていたということですが」

 証人「はい」

 弁護人「人だかりができていたのは、だいたいどのあたりだったか地図に書いてください」

 《証人は赤ペンで、地図に楕円(だえん)を描き込んだ。ここで尋問は終了し、証人は書類に必要事項を記入した後、退廷。続いて加藤被告も、傍聴席に深々と頭を下げて法廷を後にした。公判は昼休みを挟み、午後1時半から再開するという》

 =(5)に続く

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