アップデート時期について 2 身トレ理論 | 身長を高くするトレーニング(身トレ)

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50歳でも背が伸びる! 身長を高くするトレーニング

 

成長期の子供が脚を骨折すると「過成長」という現象が起きることがあります。

 

子供は盛んに造骨する「モデリング」が行われていますから、骨折部が成長軟骨のように機能し骨折部を起点とした成長をしてしまうことがあるのです。

 

大人の場合でも、骨折部に隙間があれば骨が延長されることになりますが、造骨の速度が遅いため過成長のようには伸びませんし、あまりに隙間が大きいと骨折がなかなか治らないので、再手術を検討することになります。

 

身トレで起こすマイクロクラック(微小な骨の損傷)にしても、それほど特殊な事態ではなく、普通の運動で発生しているものですが、「モデリング」の体質がなければ、損傷細胞を取り除き、同じ数の細胞を作るという「リモデリング」が行われるため成長にはつながりません。

 

しかし、ごく狭い領域ではイリザロフの様な効果が生まれる可能性があり、それが利き手と非利き手の長さの差が生まれる原因になっていると考えられます。つまり、

 

①利き手は使用頻度が高いので、マイクロクラックの発生率が非利き手より高く、
②偶然に発生するマイクロ・イリザロフの様な状態の発生率も高くなる。
④そのため数mm程度、利き手が長い。

 

テニス選手の利き手が長くなるのは、上記の強化版と言えるでしょう。

 

また、以前ブログ記事「背が伸びるスポーツは何か? その1」に記したように、背が高くなる子の運動特性である骨格依存型の運動は、マイクロクラックを多発させる運動特性です。

 

ここまでの現象をまとめてみましょう。

 

①子供の骨折→ 過成長が起こる。
②大人の骨折→ 隙間があれば伸びる。(イリザロフ的)
③子供のマイクロクラック→ 過成長的+イリザロフ的の両方の効果によって伸びる。
④大人のマイクロクラック→ イリザロフ的な効果があれば伸びる。
⑤背が高くなる子は→ マイクロクラックが発生し易い運動をする。

 

また、大人は通常の運動では成長できませんので、マイクロクラックによる成長の主体は、モデリング体質なら発生する過成長的な成長であると言えるでしょう。

 

医学者ではない私には、これらの現象を直接観察する術が無いわけですが、現象から構造を探るなら、

 

①緻密骨の外周部付近にマイクロクラックが発生する。
②モデリングの体質であれば、ここを起点に過成長的現象がおきる。
③これにより、まず外周部から骨延長が起き
④内部の成長もそれに追従する。

 

この様な過程で成長が起こると考えられます。
いずれにしても、成長のカギを握るのは「モデリング体質」です。

 

ところで、医学を学ぶ人には、「モデリング」を体質と表現することに違和感を感じることと思います。
 

しかし、身トレによる変化は鍛えた部位のみに起きるのではなく、全身の状態が変わるので体質と表現しています。

 

何しろ6ヶ月で目視確認できる規模で骨が増えるわけですから、血中カルシウム濃度のコントロールは「バランスする」水準ではなく「供給する」という水準で行われるはずです。

 

これを実現するには、カルシウムの吸収・再吸収までが変化する体全体の変化、ホルモン統括による変化が必要となるのは諭を俟ちません。

身トレでは、約6ヶ月で目視確認可能なマクロモデリングが起きる

 

また、過成長については、「骨折による刺激が骨端線の血行を促進させ成長を活発化する」という説明が一般的ですが、事後2年程度が過成長のピークとなる例が多くあるので、この解説には無理があります。
これが正しいとしたら骨折完治後も1年以上、充血した状態が続くことになります。

 

身トレでは骨端線の無い大人に上記論理に合致する結果がでていますので、「モデリング+骨折」によって成長板的機能が発現すると考えるのが妥当でしょう。

 

大人の成長が可能になる! 身長を高くするトレーニング