いそがないで。毎日晴天！4　著者：菅野彰

やっぱ『毎日晴天！シリーズ』はいい！
恋愛だけでなく、
一つの家族の日常の中にある心と心の繋がりが
丁寧に綴られていて、
読み応えのあるホームドラマＢＬとなってます。

この巻では最初に子供カプの番外編『チルドレンズ・タイム』があり、
そのあとに大河をメインとした表題作が収録されてます。

【関連記事】
<小説>
毎日晴天！　子供は止まらない毎日晴天！2
子供の言い分毎日晴天！3
<コミックス>
毎日晴天！１、２　子供は止まらない１
子供は止まらない２　チルドレンズ・タイム
子供の言い分１　子供の言い分２
いそがないで。　花屋の二階で１　２
∟番外編
　［漫画］いつものこと［小説］君が段取りをする時間（キャラコレEX2004）
　［漫画］明ちゃんの言い分［小説］天国に巡る月に一度の…。（キャラコレEX2005）
　［漫画］花屋の恋人（キャラコレEX2006）
　［小説］編集者の恋人（キャラコレEX2006)

いそがないで。毎日晴天！4　著者：菅野彰　イラスト：二宮悦巳
キャラ文庫　ＢＬ小説　1999年10月
★★★★

いそがないで。 (キャラコミックス)/徳間書店: ￥560; Amazon.co.jp

◆あらすじ（裏表紙）
ＳＦ作家の秀と担当編集者の大河が、ひとつ屋根の下で暮らす恋人同士。　でも兄弟達に囲まれて、なかなか一線を越えられない。　そんな時、次男・明信に交換留学の話が持ち上がる。　費用を気にするなと勧める大河は、拒む明信と大ゲンカ!!　それをきっかけに、自分に向ける秀の笑顔にも、どこか無理があるように思えてきて…!?　真弓＆勇太の番外編「チルドレンズ・タイム」も収録。　◆

感想は読メからコピペしたものに加筆修正しています。

表題作『いそがないで。』
両親がいないことで兄弟たちになんの不足もないようにと
気負い過ぎてる大河が空回りしてます。

さらには、かつて孤独な秀を己の未熟さ故に
突き放してしまった自責の念と、
自分では与えられたなったものを
勇太が秀に与えたという負い目にも苛まれ、
秀も兄弟たちも幸せであることに気づかない大河が
読んでてもどかしくも痛々しくもあります。

大河がそうであるように
兄弟たちもまた大河の幸せを願う姿が温かかった。
大河はもう少し肩の力を抜くべきだよ。

このお話では今まで控えめだった明信が
表にばーんと出てきてるので、次は明信の話になるのかな。
だとすると龍兄が…♪♪♪
むふふ～楽しみであります（〃д〃）

同時収録の『チルドレンズ・タイム』は
時系列が「子供の言い分」より前。

約束の不確かさへの真弓の不安の話でした。

いつか勇太は女を選ぶのではないかと真弓が言い出して…。
それは真弓の初恋のトラウマが原因なのですが、
でも、母が原因で元から女が苦手な勇太には
それはあり得ないのだけど、
真弓も将来は女と結婚すると言ったのには
勇太がショックを受けてしまったり。

男同士ゆえ、結婚という紙切れでの契約ができない分、
「ずっと」という約束に「絶対」がないという不安はつきまとうけど
勇太は真弓をどう安心させてあげられるか考えると伝えます。

でも、この後で言い分の事件が勃発してしまうのですねー（笑）
だからこそのあの真弓の頑張りだったのかと納得。

真弓の初恋の相手も登場します。
どこか勇太に似た顔つきの男前な美剣士・御幸。
でも実はこの御幸…ネタバレになるので書きません（笑）
気になる方は本でご確認を（営業）

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