中原一也さんの『愛してシリーズ』第4弾です!

このシリーズ、ずっとシリーズ名がなかったんで、
ナギは勝手に『ドヤ街シリーズ』なんて呼んでましたが、
中原さんのあとがきに『愛してシリーズ』とあったので、
この記事からそのように表記します。
INDEXも直しておこう(笑)

タイトル通り切なかったです。
思わずホロリでした。。。

この記事はネタバレを含みます。
でも、中原さんのあとがきにも書かれていることなので
OKですよね!

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愛だというには切なくて 著者:中原一也 イラスト:奈良千春
シャレード文庫 BL小説 2012年5月
★★★★
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◆あらすじ(裏表紙)
日雇い労働者の集まる街で診療所を営む坂下は、ボランティアまがいの診療のため常に貧乏で貯金通帳と睨めっこの生活。 そんな坂下の恋人・斑目は、伝説の外科医にして街の男たちの中心的存在だ。 あいも変わらず坂下へのせくはらに余念のない斑目とその悪友・双葉を叱っていたある日、診療所に若い男がやってくる。 不機嫌そうな態度を隠しもせず、周りはすべて敵といわんばかりのその男・小田切は、坂下や斑目も知らない双葉の過去に関係があるようで…。 ◆ (あく禁対策でひらがな表記アリ)

恒例の斑目のアレはトマホーク!(*≧m≦*)ププッ
序盤は、相変わらずの斑目と双葉のえろ談義に笑ってたけど
メインはシリアスでかなり重いお話となってます。

明らかになった双葉の辛い過去が再び双葉を襲い、
救おうとする斑目と坂下にも危険が迫るという
緊迫の展開もあってハラハラしながら読みました。

マグロ漁船…。
ふと、『ワケアリ』を思い出しましたが、
双葉にとってのマグロ漁船は消し去りたい記憶となるほどに辛い過去でした。

ドヤ街を大変な事態に陥れる小田切もまた切ない想いを抱えていて…。

そして、双葉卒業です。
斑目とのコンビが楽しかっただけに、
彼がいなくなるのは寂しいけれど、
安定した生活を送るのが一番であることは確かですもんね。

あの街はいつも賑やかで温かいけど、
内包する現実問題はとても厳しいのだと改めて思い知らされました。

ラストに坂下の決心が書かれてます。
それは正しいことだとわかっているのだけど、やっぱり切なくて。

このお話を読んで、
このシリーズの向かう先がうっすらと見えてきたような気がします。
楽しいだけ、エロこってりなだけではない展開になるような予感。

奈良さんのラストの挿絵。
窓の下、斑目の横に双葉がいないのは、やっぱり寂しい…。
でも、上部の双葉の写真を見るとエールを送りたくなる!

双葉、幸せになれよ!

あ、そうそう、坂下と斑目。
坂下が積極的になってるシーンもありますよ~( *´艸`)ムプ

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