どうやら完結編らしい『探偵青猫』6巻です。

とても難解で3度ほど読み返したけどやっぱり難しい。
でもすごく胸にずっしりと来る読後感。
BL漫画というより文学作品を読んだ気分でした。

今のBLとは一味違う耽美さも魅力かと。

これまでのレビュはこちら

探偵青猫1~3  4、5

探偵青猫6 著者:本仁戻
花音コミックス BLコミック 2011年7月
★★★★★
探偵青猫 6 (花音コミックス)/本仁 戻
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◆あらすじ(裏表紙)
緑川伯爵のもとに引き取られていた洵(マコト)クンの様子が最近おかしい。異常にいち早く気付いた虎人(トラト)クンは、半年前からだと言う。原因は洵クンの家庭教師にあると察した青猫は…。洵クンと虎人クンの恋を見守る青猫と鶯。そして、因縁の宝石“マリアの涙”を巡り、過去の妄執に囚われた女賊ネペンテスとの対決が始まった!! 待望の完結編を大幅描き下ろしで収録!! 世界一我が儘な探偵が社交界を舞台に怪盗と解き明かす愛の謎!! ◆ 

1巻で出てきた洵くんの話『夜の骨牌(カルタ』と
完結編である女賊の話『ネペンテスの袋』で構成されてます。

『~カルタ』では洵くんも虎人くんも成長してますヨ。
洵くんがピュアでとても綺麗♪

虎人×洵もあったり(∩゚∀゚∩)

そういえば猫さんのお相手って、鶯、虎人、洵に
伯爵と蝙蝠も加えると
( ゚Д゚)!!すげー人数!
でも、猫さん総受けじゃないけどね。
あれ?青猫と蜂王子は寝てたっけ?覚えてない…。
探偵青猫のキャラたちはフリーダムだなぁ。。。

でも、このシリーズの面白さはその部分だけでなく、
物語の奥深さにもあるんだと思います。

心を伝える難しさが『~カルタ』で語られ、
『ネペンテス~』では
青猫、ネペンテス、蝙蝠の心の本質が謎になってる。

この3人の心の中が読みきれないんですよ。
それぞれが複雑でよじれた心を持っているので、
それを本人たちも自覚していないのか、
していても認めようとしないのか。
伝えるということもしない。

何故、女性キャラ?と最初は疑問に思ったけれど、
『永遠』、『美』、『愛』を絡めて描くには
やはり女性という題材が必要なのかしらね?

アクの強い3人のキャラクターが織り成す物語の
経緯、結果は描かれているけれど、
結論は明確ではなく、
読者がそれぞれに読み取るように仕向けられてる気がします。

実際、読む度に新たなポイントが見えて前の解釈が揺らいじゃったり。
でも何度読んでもラスト1ページの猫さんに切なくなる(;´Д⊂

とても味わい深い作品で
1巻から通して何度でも読み返したいという気持ちになります。

ペーパーが付いてました。
本仁さんからの予告状(?)
6巻のポイントが書かれてて(もちろんギャグ的に)
笑えます(*≧m≦*)ププッ


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