新宿退屈男シリーズの新刊です~

これまでのレビュはコチラ↓
新宿退屈男~欲望の法則~、~快楽の祭典~

スピンオフ作品レビュ↓
隷属の闇

隷属の闇を読んでいないと、
この新作は理解しにくいと思います。



新宿退屈男~愛欲の交叉~ 著者:愁堂れな イラスト:奈良千春
ラヴァーズ文庫 BL小説 2009年12月
★★★★★

新宿退屈男 愛欲の交叉 (ラヴァーズ文庫 77)/愁堂 れな
¥620
Amazon.co.jp



◆あらすじ
「信じてる。生きて、俺たちが迎えに来るのをずっと待ってるって…。」
主人公・竜野友紀は、天職だと思っていた刑事を辞め、新宿の便利屋・早乙女の事務所で働いている。潜入捜査中にマフィアによって香港へ拉致されてしまった兄を救うため、協力してもいいという早乙女に、交換条件で身体まで差し出しているのだ。
巨大な闇社会から兄を救出するチャンスを窺って、香港へ乗り込む友紀と早乙女だが…!!
マフィアの愛玩具として囚われている兄と、健気に兄を想う弟は無事再会できるのか。
早乙女事務所 VS 香港マフィア!ついに決着か!? ◆



面白かったッス!うん!

この作品では、行方不明の友紀の兄ちゃんも出てきます。

新宿退屈男シリーズでは、友紀の兄ちゃんは
「兄の行方は香港マフィアに囚われているのでは?」
という程度でしか明らかになっていませんでした。

でも、スピンオフの『隷属の闇』で兄ちゃんの所在と状況が書かれてます。
とてもとても痛いお話でした。
ギャグは一切無しの超シリアス!
香港マフィアの王の玩具として、凌辱の限りを尽くされてます。

そこには『愛のカケラ』すらない、
まさに心も身体も痛めつけられるだけという…。
愁堂さんらしからぬマジ鬼畜なお話でした。

今作は、その王と兄ちゃんのシリアスな話と、
早乙女と友紀のコメディタッチのお話が
交錯しながら進んでいきますので、
『隷属の闇』未読の方は、そちらを読んでから
この作品を読むことをお勧めします。

時系列的には『隷属の闇』は『新宿退屈男』1作目より前のお話なので。


那義はこの新宿退屈男シリーズ大好きなのですよ~。

飄々として何考えてるか読めない早乙女も好きですし、
気が強いくせに、すぐに早乙女に丸め込まれちゃう友紀も好きですし、
脇を固める、早乙女事務所の京も、
早乙女の友達のヤクザの碑文谷も、
早乙女家の執事の美人も、
ニュースキャスター・春野も、み~んな魅力的!

早乙女は相変わらず友紀を『ユキちゃん、ユキちゃん』とかまい倒してますが、
友紀の早乙女に対する心に少し変化が出てきてます。


でも、まぁ相変わらず早乙女に犯られちゃってる友紀なんですが(笑)
早乙女ってば、人がいても関係ないですもんね。
香港のホテルの部屋で、他のみんなの目の前で
寝室に友紀を連れ込んで、始めちゃったりw

もっとすごいのが早乙女家自家用ジェットの中ですよ!
もちろん、碑文谷も京もいるのですが、
そこでヤっちゃいますァ '`,、(๑´∀`๑) '`,、'`,、

友紀も「いやだ」と言ってるくせに、
B地区を舐められたら、「や…ん……」って
それだけで力抜けちゃうんですから、どーしよーもない。
( *´艸`)ムププ

そうそう!
兄ちゃんについては、ネタバレになるのでここには書きません。
王×真紀がどうなるのか、是非、作品を読んでくださいね!
切ないッスよ~


奈良さんのイラストは、ほんと毎回素晴らしい!
コミカルもシリアスもとても素敵に描かれてます。

那義は愁堂さんのメルマガを読んでるのですが、
それに今回の奈良さんのイラストのツボがありました~

前回、北京に行く時にはパンダ目当ての早乙女でしたが
今回の香港はホワイトタイガー目当てなのです。

奈良さんのイラストにも、ホワイトタイガーがあちこちに!
那義はメルマガで教えてもらってイラストチェック♪
笑わせてもらいました!

この作品を読まれる方は、奈良さんのイラストを
じっくり見てみましょう!

思わぬところに白虎がいるかも?




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