横綱ロードバイクはコレだ!!![サイクルモード2007 第三部] | 自転車で糖尿病を克服した!

横綱ロードバイクはコレだ!!![サイクルモード2007 第三部]


スラムのロードコンポ
今回のブログで最初に登場するのはこのコンポ。SRAMのダブルタップレバー(写真のはスラムForce)。コレ、私の今回の大きな収穫のひとつ(といっても取ってきちゃったわけじゃないよ…もちろん)。

私はスラム付きのロードバイクに試乗し、妙に気に入ってしまった!

何しろシマノのSTIレバーより全然軽いので(200グラム近く違う!)、ハンドル先端の質量が減り、ハンドルの操作性がグッと軽快になるのだ! しかもシフトもしやすく、クリック感も気持ちいい。“スラムシフト”という裏技で下ハンドルを握っていてもシフトダウンは軽快にできる!

この日まで、実は密かにカンパニョーロのコンポを狙っていた私だが、これは方針変更だ。次のコンポはスラムにする! そう心に誓ってしまったのだ! またもやイケナイものを体験してしまったぁ…

--*---*---*---*---*---*---*---*--

さて、私の“決戦用ロードバイク”探求の旅はいよいよ佳境に入る。

無数のロードバイクが私に“おいでおいで”をする「サイクルモード・インターナショナル2007」で、もうかなりの数のロードバイクを試乗したが、まだ本当に心にググッと来るものには巡り会えていなかった。

いや、実のところ内心では結構ググッと来まくりではあったのだが、こちらとしても「まぁどうせ超高額バイクなわけだし…」などとちょっぴりナナメから見ていた部分もあったので、「ふーん、結構イカスじゃん…」くらいの乗りでなんとか自分を抑えていたのだ。

だが、それもこの時までだった。

コイツに乗ってしまった私はもはや完全に冷静さを失ってしまった

良かったのだ。速かったのだ。ラクチンでもあったのだ。

まずはそのダイジェストシーンから。

-*---*---*---*---*---*-

B夫はその超高額なロードバイクにまたがると、予想通り混み合ってはいるものの、なんとか多少のスピードは出すことができる試乗コースにゆっくりと乗り入れた。合流地点は特に危険なのでここでは無理はしない。ロードバイク歴が1年以上ともなるとさすがに冷静だ。後方をよく確認し、スルスルとスピードを上げていく。

お、なんだか乗りやすいゾ! 軽いのはこの値段だからあたりまえだけど、それにしてもかなり軽快だゾ!

B夫が試乗しているこのバイク、サイズは56。試乗用バイクとしては比較的珍しい大きめのサイズなのだが、このフレームサイズ、どうやらB夫にはドンピシャのサイズのよう。ポジションに何の違和感もない。

欲を言えばサドルの高さをもう数ミリほど上げたいところだが、この試乗イベントで充分なフィッティングの時間などあるはずもない。サドルの位置は概ね大丈夫ということで良しとしなければ…。

そしてB夫が乗るそのハイエンド・ロードバイクは合流地点を過ぎ、ちょっとだけスピードの出せるエリアに到達する。

よし!行け!という小さなかけ声とともにB夫はペダリングする足に力を入れる。今回は試乗ということなのでペダルはもちろんフラットペダルだ。

本来ならビンディングペダルのSPD-SLあたりが装備されていればありがたいのだが(そしたらシューズは貸し出しということになるかな)、それはちょっと望み過ぎだ。もしそんなことをしたら、試乗コースはきっと…

あ、あちらでもコケた! お、ここでもコケた! あ、自転車を止めようとしたあの女の子もコケてる!前を走っているちょと太めの男性も…あ、危ない! だ、大丈夫か??? み、みんな立ちゴケだ! 試乗コースは大混乱!
 
なんてことになる可能性があるので、それは実現不可能に違いない。

ま、それはともかくとして、そのハイエンドロードバイクはいよいよ加速体制に入った。

その瞬間、B夫は驚いた!

えっ、マジ?

そう、そんな感じだったのだ。彼は思わず下を向き、クランクの後ろを覗き込んだ。何かボックスのようなものが装着されていないか確認するためだ。

もちろんハイエンドロードバイクにそんなものはあるはずもない。やはりパワーの供給源は自分の足だけだ。それを確認するとB夫は再びペダルを踏む足に力を込める。

そう、B夫は一瞬、このロードバイクはもしや“電動アシスト”なんじゃないかと疑ってしまったのだ!

いや、これは進むロードバイクだ。加速感がある。自分の足で漕いでいる以上に進むので、何かにアシストされているのか……??? そう思ってしまったのだ。

こんな感覚を感じたのはB夫にとって、まさにはじめてのことだった。

確かに、基本的に高いロードバイクは良く進む。これより前に試乗したキャノンデールだって、トレックだって、BMCだって非常に良く加速する。だけどここまでの感じはなかった。しかし今回のこのロードバイクときたら…ちょっと加速感が違うゾ! B夫には確かにそう感じられたのだ。

加速感だけじゃない。サイズがぴったりなことも貢献しているのだろうか、操作性が良いのだ。変な癖が一切感じられない。思った通りの方向に完璧にバイクをコントロールできる。

おそらく芯~芯で42cmという大きめのドロップハンドルが装備されているが、これもまたB夫に合っているようで非常に乗りやすい。ポジション的にはちょっとアップライトぎみだが、これがなんとも快適で、100km以上のロングライドでも疲れずに走りきれる!そんな印象さえ持てるほど快適性も高かったのだ。

フルカーボンの微振動と乗り心地がなんとも心地良い。

このときのB夫の不満は2点だけだった。ここが面白みのない試乗コースであるということ。それに、あと数周も走ったらこのバイクを返さなきゃいけないということ。

それさえ考えなければ、これはまさに最上級の自転車体験だった。B夫は驚きと喜びを感じながら今度はダンシングでその加速感を確かめた。もちろんこのバイクが裏切るはずもない。またもや“仮想電動アシスト”加速を見せる。

あぁ残念なことに、この至上の喜び(試乗の喜び)の時間は残り数分で終わってしまう。その後にこの喜びを再び体験するためにはこれを購入するしかない……。やはり現実は無情だった。

-*---*---*---*---*---*-

以上、感激のダイジェストシーンでした。

おっと、肝心の車種名を言うのを忘れてた。

まずは写真から。

Specialized Tarmac SL2
ゲロルシュタイナーカラーに身を包む、スペシャライズドの最高級ロードバイク、S-Works TARMAC SL2。メーカー希望価格105万円也!

正直、ちょっと期待していなかった。なんとなく…。試乗するまでは。

だけど、このロードバイクが、正真正銘、今回の“B夫的・東の正横綱”。

写真をもう一枚

スペシャライズドのターマック
一番手前が試乗したヤツ。そのすぐ後ろが赤いクイックステップカラーの同じくターマック。その後ろがおそらくルーベ(より乗り心地を重視した仕様)、そしてアレー。なんて素敵なロードバイク達だ…。

そしてもちろん、ルーベにも試乗してみた。

Specialized Roubaix SL
スペシャライズド・S-Works ルーベSL。こちらはホイールベースがちょっと長かったり、ゼルツという振動軽減のための仕掛けが埋め込まれてたりする“乗り心地重視仕様”。お値段はお求めやすい76万1千円。(値段の感覚がだんだんおかしくなってきた!)

これも良かった。最初のほどじゃないけど、これも良く加速した。特にダンシングのときのパワー伝達感はシビレる感じだった。やはりこれも素敵だ!

いや、もちろんこれはB夫の意見なので、人によっては違うかもしれない。というのはサイズとか剛性とかがその人に合っていないとおそらくはこうは感じない…ということがあるから。

今回のこのスペシャライズドの2台(サイズ56)は、もしかして自分にとって完璧なサイズだったのかもしれない。また、そのバランスや剛性などの設計の妙が私の脚質や体重(これ重要かも)ともマッチしていたのかもしれない。いや、おそらくそうだろう。

それとホイールのこと。最高級モデルのTARMAC SL2には当然のこと、Rovalの最高級ホイール(40万円クラス)が装備されていた。これも大きく貢献したに違いない。でもグレードの落ちるホイールを装備したルーベでもかなりの加速感があったから、フレームだけでも良いフレームなのは間違いないと思う。

いずれにせよ。とっても良いバイクに巡り会えたこと、ラッキーだった。何台も何台も試乗した甲斐があったというもの。

で、東の正横綱がこのスペシャライズドならば、西の正横綱は?

ということで、今回の“B夫の独断と偏見による”番付表!

東の正横綱 スペシャライズド・S-Works Tarmac SL2
西の横綱 キャノンデール Super Six
大関 BMC SLC01
関脇 Bianchi 928カーボン
小結 BH L50
敢闘賞 デローザ 新型Team
技能賞 トレック・マドン6.9
殊勲賞 ジャイアントTCRコンポジット1

いやぁ、番付表は難しい…とりあえずこんな感じでしょうか。
(ところで、横綱の2人、スペシャライズドとキャノンデールという2つのブランド、これってA子が持っている2台のブランドと同じじゃないか! な、何故???)

ということで、決戦車候補の横綱発見の巻でした!

--+---+---+---+---+--
次回は、サイクルモードまとめ&決戦車は実際にはどうしよう???の巻の予定

人気ブログランキング にほんブログ村 自転車ブログへ

(人気ブログランキングに参加しています。)


前の記事へ   | 次の記事へ ] [ 自転車で糖尿病を克服した!目次