バーチャル・レースでの熱い戦い!【緊急速報】 | 自転車で糖尿病を克服した!

バーチャル・レースでの熱い戦い!【緊急速報】

ペダリング解析チャート

今回の記事に最初に登場するのはこの画像。

これは一体なんだと思われるだろうか?

預金通帳の明細?……いや違う。

学力テストの結果?……いや違う。

新しいロードバイクの見積書?……そんなワケないだろうが!


実はこれはペダリング解析チャート。そう、私自身のものだ。

昨日のことになるが、私はなんとペダリング解析セミナーに行ってきたのだ。最新鋭の機器を使った最新鋭のセミナーだ。


ご覧のチャートは2kmのタイムトライアルの結果を示している。スピードからパワー、ペダリングの左右バランス、ムラがどの程度あるか?、クランクのどの位置でどのくらいのパワーがでているか?etc.

これでかなりのこと、今まで全く知ることのできなかったことが判明した。バーチャルレースも行った。

…という、まさに非常に面白い体験をしてきた。

というわけで、今回は急遽予定を変更して(A子ゴメン)、ペダリングセミナーでの体験レポート!!!


【ペダリングセミナー緊急レポート!】


船堀という私が住む世田谷B地区から約30km近く離れたその場所にあるトレーニング施設は、本来トライアスロン系のトレーニングにフォーカスした特殊訓練施設。最近その施設で「マルチライダートレーニング」という最新機器を使用した自転車トレーニングが行われはじめたという。


それを聞きつけたB夫とA子(またまたA子の登場だ!)が、今回は特別な肩書きなしに(そう、秘密捜査官としてではなく、あくまで一般人としての参加だ。つまり“任務”ではないのだ)、このセミナーに参加することとなった。


自宅から30kmの距離…これは微妙な距離で、もし仮にこの距離をA子が自走していった場合、到着する頃には“足”を使い果たし、ペダリングセミナーどころではなくなる可能性がある…そんな懸念があったため、今回はA子とB夫は別行動を取り、A子はクルマで、B夫はロードバイクでの自走で、という別ルートでその訓練施設へと向かうこととなった。


結論から言うと、この選択は正解だった。今回の特殊訓練でA子は結構疲れてしまい、家に帰り着くとすぐに寝てしまったので、この上さらに往復60kmを走行するとなると、例の「ご機嫌モニター」に赤ランプが点灯してしまうこと必至だった!(我ながら賢くなったものだ~B夫談)


天候はあまり良くなかったので、「ピナレロ君」で小雨の中を30km近く走って現地入りしたB夫にとっても、走り難い往路ではあったが、彼の場合は日頃の走行距離がA子と隔絶しているので、この程度の平地ベースの走行で足が売り切れてしまうこともない。


というわけで、午後2時、二人は無事訓練施設に到着。いよいよペダリング解析セミナーが開始されることとなった。


参加者はA子とB夫を含み合計4名。つまり他に2人いたわけだが、後々の話のために彼らの簡単なプロフィールを紹介しておくと、1人は若い男性(B夫より相当若いことは間違いない)、もう1人は女性ライダー。この女性の方は特にロードバイクに乗り慣れている雰囲気がある。彼らの実力は詳しくは知らないが、見た目から察するに実力は決してあなどれない…、特に峠では速そう…そんな感じがした。


★完璧なバーチャル・シミュレーター


今回のセミナーでは、最新鋭機器「CompuTrainer」というシミュレーターを使う。これは簡単に言うとローラー台とコンピューターを組み合わせたものなのだが、その性能はかなりスゴイ


パワー計測はもちろんできるし、上のチャートにあるようにペダリングのかなり細かい部分まで計測できる。


これだけで驚いてはいけない。当然、様々なコースを設定して走ることができるのだが、実際のその人のデータによってコースの状況に応じた負荷がローラー台へと伝達され、坂道では坂道なりの、平地では平地なりの、下りでは下りなりの負荷がきっちりと体感できるのだ。


つまり、ローラー台のくせに、体重が関連してくる!というワケだ。


だから同じコースを試走した場合でも体重が59kgのラスムッセンと体重が80kgを超えるB夫だった場合にはかかる負荷が違うのだ。当然のことながら、登りでは“体重の軽い”ラスムッセンが有利となり、下りでは“体重の重い”B夫が有利となる…。(おい、誰と比較してるんだ!B夫!)


さらに驚きはこれだけではない。


ドラフティング効果も体感できるのだ。つまり誰かの後ろについて走ると楽になる…というアレだ。B夫の場合でいうと、2週間程前に書いたブログにあった「マイヨジョーヌ作戦 」で使ったテクニックだ。2人で走った場合、先頭の人は損をして、後ろの人が得をするという、“不公平な物理法則”が、このコンピュータ内で再現されるのだ。だからこのマシンを使ってレースをすると、まさに実際のレースのように大変面白いことになる。(これはたっぷり体感できた!レースは面白かったのだ!)


★まずは2kmタイムトライアル!


さて、4台のロードバイクのセッティングも無事終わった。


トレーナーからの簡単な説明の後、いよいよプログラムの最初のイベント、2kmタイムトライアルが行われることとなった。


このTTは実際のレースと同じく、ひとりひとり別々で行われる。


「最初にやりたい人はいますか?」


トレーナーが聞く。


日本のこの手のミーティングの習慣なのか、誰も手を挙げない。なぜかさりげなく下を向くA子の姿がある。


「ええぃ、仕方ない!」


と小さくつぶやくとB夫がおもむろに手を挙げた。


大体、こういったことは最初にやるのが一番イイに決まってる。余計なプレッシャーもかからないし、他人が苦しむ姿を客観的に見られるし、総合的に楽しめる時間が長くなる。そう思ってB夫が手を誰よりも先に挙げたのだ。まさに人生経験から来る“知恵”とも呼べるような模範的行動だ


さっそくB夫は「ピナレロ君」ことピナレロ・アングリル07モデルにまたがる。


数分間、ウォーミングアップと機械の調整を行う。


準備万端だ。


画面にカウントダウンが映し出される。


「3」、「2」、「1」…


いよいよタイムトライアルのスタートだ。人生初のTTだ。がんばれB夫!


勢い良くB夫のピナレロはスタート台を飛び出した!(ゴメン、そんなものは実際にはなかった。あくまでバーチャルだ)


大画面に映し出されたバーチャルコースには美しい郊外の景色が広がる。青いジャージを着た“バーチャルB夫”は、あくまで軽やかにペダリングを続ける


おっと、隣に誰かいるゾ!


ぺ、ペプシマン?


全身メタリックなコスチュームに覆われた、人間とは思えないバーチャル・キャラクターが自転車に乗り併走している。まるで「ペプシマン」だ。どう見ても速そうだ!


後で判明したのだが、この「ペプシマン」、そんなに人間離れして速いワケではなかった。彼はあくまで最高出力を160ワットに制限されていたのだ。つまりずっと160ワットを出しっぱなしで走るよう設定されたキャラクターだったのだ。まぁ、バーチャルコースを盛り上げるためのガイドさんみたいなものだ。


「とりあえずは『ペプシマン』にちぎられないように走る」


というのがB夫の第一の目標になった。


足は快調だ。この場所までの往路30kmがウォーミングアップとして機能したのか、今日は調子が良い。


最初は平地だった。サイクルコンピュータの数値と大画面の数値は一致している。30km台の中盤で平地を走る。


やった!「ペプシマン」より速い!B夫はさらに調子を上げる。


な、なんとB夫は「ペプシマン」を後方に置き去りにして、中盤からの上り坂にさしかかる。そう、このTTには上り坂があるのだ。最大5%の勾配だ。


おや、段々ペダルが重くなるゾ!シフトダウンしないと…カチャカチャ…


2.0%……3.0%……4.0%


勾配は徐々にきつくなる。それに比例してローラー台の負荷も高くなる。


け、結構疲れる…がんばらないと!「ペプシマン」に追いつかれないようにしないと…


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結局、B夫は2kmを走りきった。「ペプシマン」には負けなかった。3分53秒というのがB夫の記録だ。


この程度の距離ではまだまだ“売り切れ”にはならなかった。最後は若干下りとなるので、そこで最高速54.3km/hを記録した。パワーも結構出ていたようだ。


B夫はピナレロを降りると、次のTT選手がいよいよバイクにまたがる。


そう、A子の番だ。


若干緊張しているのか…いつもより口数が少ない。


クランクブラザーズの真新しいペダルも装備されているキャノンデールは準備万端だ。


画面にカウントダウンの数字が踊る!


「3」、「2」、「1」…


A子がスタート台を勢い良く飛び出した!


【次回へ続く】

申し訳ない!やっぱり長くなりそうなので、連載だ!


★今回の記事はこちらでのセミナーの様子です。参考までに以下のURLを載せておきます。

マルチライダーセンター

http://www.m-b-f.jp/multirider/index.html


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