世界一詳しいロード用ビンディングペダル使用レポート…「ペダルの旅人たち」Part 4

さて、前回無事に（？？？）A子の試練も終了し、A子のビンディングペダルへの挑戦は一時的にお預けとなったが、私の方は“迷えるペダルの旅人”となることもなく、順調に進化を続けてきた。

今回は新たな進化プロジェクトとして、つい最近（2007年8月）、「ピナレロ君」のペダルをロード用のビンディングペダルに交換したので、その真実をレポートしたい。

ちなみに、それまで使っていたのは、このペダルである。

私にとっては脱着はとても容易で、ペダルのことなど全く気にせずにサイクリングを楽しめたシマノのSPDである。

再び登場！A子がかつて1日、いや数時間だけ付けていたMTB用のビンディング・ペダル、シマノPD-M540。両面タイプなのでとても使い勝手はいい。そう、お察しの通り、私はA子のお下がりのビンディングペダルを「ピナレロ君」ことピナレロ・アングリルに装着していたのだ！

そして、今回装着したのが、このペダルである。やっとお下がり脱却だ！

シマノのSPD-SL「PD-6620」。この写真では純粋なシルバーっぽいが、実物は（最近の同モデルは）もうちょっとガンメタっぽい暗いシルバーになっている。

実際に装着してみるとこうなる。

以上で今日のレポートは終了だ。それでは次回…

い、いや違う、これでは何のレポートにもなっていない。いくら今日は予定があるとは言え、肝心の使用レポートがないと、今日の記事タイトルと違ってしまうじゃないか！がんばれB夫！

というわけでレポート継続なのだが、まずはその最大の欠点から！

前回の記事に写真を出したのだが（コレ ですね）、そのシューズはクリートを取り付けると、なんともまあ、へんてこな前上がりの“ハイトー”スタイルになってしまうのだ。こんな靴は今まで履いたことはない。非常にユニークな歩き方になってしまう！（だからロードバイカーたちはみんな変な歩き方をしていたのだ。トレーニングのし過ぎでみんなああなってしまったんだなぁと思っていたあなた！それは間違いだ。）

つまり簡単に言うと、爆発的に歩きづらいのだ。

特に私の場合、現在はオフィスでも自転車は室内保管ということになり（日本では非常に珍しい環境だ。まさに日本一の幸せを享受している！）、自転車をかついで階段を2.5階分ほど登らなければならないのだが、そのときにこの靴では非常に難儀する。手すりにつかまらないと上り下りできないのだ！（ちなみに、今まで使っていたMTB用のビンディングシューズ「SPD」の方は歩くのに何の問題もない。そういう意味では最高だった。）

それにもうひとつ、何を隠そう、我が家は全員「日本人の歩き方を良くしよう」友の会の会員なので、日々歩き方にはとても気を使っていたのだ。毎日家族内で歩き方を厳しく採点しているほどである。（ちなみに点数が悪いと皿洗いの刑が待っている。）

だが、こ、この靴だけはダメだ…。せっかく築き上げた“美しいウォーキングフォーム”がズタズタになってしまう。これでは来週の世界選手権で入賞することはできないだけでなく、毎日の皿洗いは自分がやることになってしまう！！！

まあ、そんな欠点は確かに困ることではあるのだが、実際、ロード用のビンディングペダルとしてのこの手のシューズのシェアは圧倒的で、何かきっとメリットがあるに違いない…と私は思っていたのだ。果たしてそれはあるのか…それを探求するためにこのペダルに換えたというのもある。

私は何回か、いわゆる「ロードバイクの走行会」に出て走ったことがあるのだが（これらのレポートはそのうちに）、そこで参加者のペダルを見てみると、10台ロードバイクがあったら間違いなくそのうち8～9台はSPD-SLまたは類似のロード用ペダルだ。私のようにマウンテンバイク用のビンディングを付けている人は本当に少なかった。

「どうしてだろう…シマノの営業力だけでこういうことが起きるのだろうか…」

と、思ったことが、今回の“ペダルお下がり解消”への原動力になったのだが、製品の良し悪しは短い試用だけではわからない。私はその本当のメリットを探求すべく、125kmのヤビツ峠ライドに出かけることになった。（世界一詳しいペダルレポートを書くのは大変なのだ。）ただ、今日のところはもう時間がないので、それは次回！

ここまでダラダラ引っ張っておいて、ゴメンナサイ！「世界一詳しいロード用ビンディングペダル使用レポート」～ヤビツ峠編！は次のブログで！

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