「言葉」の二面性 | 「目標達成」考察ノート

「目標達成」考察ノート

こんな時代だからこそ自分のやりたいことをやる。それを実現する方法の考察。

今日は、言葉やフレーズの「二面性」のお話です。




前回
、「しか」には注意しようとお伝えしました。




例えば、「今しかない。」というフレーズ。




このフレーズは、「他の選択肢を排除してしまい、結果的に視野を狭めてしまう。」という文脈では、「マイナス」の意味を持つフレーズとなります。




しかし、「あれこれ考えすぎて、結局タイミングを逃してしまう」という文脈では、「今しかない!」というのは、自分を奮い立たせるフレーズとして「プラス」の意味を持ちます。




コインの表裏ではないですが、このように言葉やフレーズには、プラスとマイナスの「二面性」を持っているものがたくさんあります。




ポイントは、「このような言葉やフレーズは、それ単独ではプラスなのかマイナスなのかは決まらない。」ということ。それらは、「文脈」とセットになることではじめて、プラスなのかマイナスなのかが決まってきます。言い換えれば、どんな「文脈」で使われるかによって、プラスにもマイナスにもなるということです。




これに関して、私は「自戒の念」を込めているフレーズがあります。それは「俺ならできる。」というフレーズ。このフレーズは自信を失っている時や、もっと自分を奮い立たせたい時には絶大な力を発揮します。この言葉を自分に言い聞かせることにより、「前に進む力」がみなぎってきます。




その一方、この言葉は非常に「言い訳」にも都合がよい言葉だったりします。例えば、〆切間近にならなければ本気にならないような場面。このような時、「俺ならできる!自分は追い込まれたら力を発揮するタイプだから。」という使い方をしてしまうことがあります。このように「俺ならできる。」というフレーズは、「行動しないことの言い訳」として使われる場面もあるわけです。




「俺ならできる!」と考えて、前向きに行動することと、「俺ならいつでもできる!」と考えて、何も行動しないこと。この2つの間には当然のことながら、大きな「開き」があります。




自分はプラス思考なのに結果が出ない。という人は、そのプラス思考が「行動」に結びついているかを是非確認してみてください。