START(Strategic Arms Reduction Talks)in my heart | “Mind Resolve” ~ この国の人間の心が どこまでも晴れわたる空のように澄みきる日は もう訪れないのだろうか‥

   
   
零戦のゼロ。
「ゼロからのスタート」の「0」(ゼロ)
「0」という数字の発祥は、
数千年前のインドの数学者の発想からはじまったらしい。
現在、I T 関連事業が飛躍的な成長・発展を成していると言われるインドで。

   
中学生の時、よく、生徒をブン殴っては、
自分の教師の在り方、人間としてのあり方に苦悩していた(と思われる)
ある数学の先生が、
「… この、“0”(ゼロ)という数を最初に考えた人はスゴイ! とそう思う。俺は」
と言っていた。
   
   
人間、この世に産まれた歳は、0歳からスタートして、
翌年、一年後の誕生日を迎えて「満一歳」としている。
単に、「2005」という数から「1966」を引くと「39」となるが、
俺の場合、この世に生を受け、
0歳から一年を過ごして今日に至る時間を考えると、
この世に、40年間、生きていたことになる。
   
1966年、昭和でいうと41年。
11月19日。
その日は、東京都八王子(市外局番04地区)でも豪雪の夜だったらしい。
正確には、夜11時ジャストだったというので、
40年前の、この時間(22時頃)だと、まだ産まれていなかった。
   
で、ちゃんとした総合病院の中で産まれた俺。長男として。
その時、父親は、仕事のため 立ち会っていなかったらしい。
羽田空港滑走路建設の、
ある ひと区画を任された現場監督をやっていて 忙しかったらしい。
 
  
軍用機優先の空路や航路。
包み隠されたニヤミスも多い世界の空…
その空の下で、日本は経済大国に伸し上がり、
俺もその時代に生まれ、今日まで生きてきた。
 
  
 
  
羽田空港の幾つかの滑走路のうち、一つだけ。
その端っこに、“鳥居”が立っていた。
…今でもあるのか? 
あるいは、もう とっくに取り除かれたのか?
「取り払われた」と聞いた記憶もある…。
空港建設以前、何かの神社の跡地として、
そこに最初から在った鳥居。
当時、同じ場所で、
ほかに何本か立ち並んでいた鳥居を解体し、撤去する際、
その最後の一つだけは、どうしても倒せなかったという。
リフトなどの重機が壊れたり、横転したり、
作業中に事故や工員の怪我が多発したり…
のちに、その滑走路では、
大勢の乗客を乗せたまま着陸に失敗した大きな事故もあった。
 
  
父親は、そこで一羽の鸚鵡を捕まえ、
その鳥は、つい最近まで、群馬県高崎市の母親の実家で飼われていた。
名前を「栄太郎」といった。
あの、高度経済成長期に捕獲された鸚鵡(おうむ)
緑色の羽根。鋭い爪を持っていて、
嘴の赤い、中型の鸚鵡だった。
気性も荒く、鳴き声も軽快だった。
弟が 5歳の時、その嘴に咬まれ、大声で泣いていた。
その鸚鵡も、今は死んでしまっていない。
半ば野生として育ち、
ヒトに捕獲され、
毎日毎日、ヒマワリの種ばかりを喰わされて
老衰で死んで逝った鳥…。
 
 

どこか、高度経済成長期から今日までの日本経済の姿に似ている。
 
  
   
   
今年、5歳になった俺の子供は、
2000年の7月23日。夕方。
東京都港区三田三丁目の国道1号線にある信号機脇に停車された
救急車の中で産まれている。
人が、何十人、何百人と、病院へ到着する以前に
息を引き取った場所とされる救急車の中で。
救急隊員の任務遂行。
その出産に立ち会っていた俺は、その時、
「凄い生命力だ」と思った。
男の子だった。
   
辰年の夏、自分と妻の間に最初に授かる子供。
その名前を、数日前に、
男であれば、一龍【いちろう】
…これは、世界にたった一つしかない大切なモノという意味を込めて。
女であれば、妻の“美由紀”の名に因んで、
「小雪」という名前にしようと考えていた。夏なのに。
   
俺は、男が産まれると信じていた。
やっぱり、男だった。
   
俺の実の父親の父。俺のお爺さんにとって、
最初に授かった子供も男の子だった。
名前を「和マサ」といったらしい。
その長男は、長男でありながら、
21歳の若さで、愚かにも、青酸カリを呷って自殺している。
第二次大戦中。
そして、俺の父親が長男になった。戸籍上は。
   
しかし俺が、ある目的があって、
ここでこうして佐渡という地 の、
妻の実家に嫁いだことで、俺の実の父親の家系の継承は
次に、俺の弟から はじまることになる・と思う。
途絶えなければ。   
   
   
   
     今日の(特別な)一曲。
  
            
Slow Emotion Replay ”             
                               by THE THE    
   
   
     http://www.thethe.com/sections/library/lyricbook/slowemotion.html